マーケットインとは?
マーケットインとは、「顧客の声や視点を重視して商品の企画・開発・提供していく市場優先のマーケティング手法のこと」です。
マーケットインの考えの基で商品開発する場合、企業はまず顧客へのアンケートや市場調査を実施します。例えば、マーケットが「安いものよりも素材にこだわっているものを求めている」とわかると、それまで安価な商品を売りにしていた企業でも、高くても高品質なものを売る路線に変える。これが「マーケットイン」の考え方です。
マーケットインのメリットとデメリット
マーケットインのメリット
メリット:①売上の予測が立てやすい
自社がターゲットにしている人たちへの市場調査を行っているので、ニーズを把握しやすく、売上の予測が立てやすくなります。
メリット:②商品の開発期間を短くできる
売上予測が立てやすく、目標設定が容易なことから、実際に開発するまでにかかる期間を短くできます。結果として、素早く市場へ製品を届けることができるようになります。
マーケットインのデメリット
デメリット:①大ヒット商品を売ることが難しい
新規性があるものを創るより、「消費者のニーズを満たす」ことが重要視されるため、他社との差別化がしにくくなります。結果として、消費者が望むもの、期待する以上のものを作ることは難しくなります。
デメリット:②自社のブランディングが難しい
前述したように、マーケットインの考え方に基づく製品は他社との差別化がしにくく、模倣されやすくなります。結果として、自社のブランディングが難しくなります。
マーケットインの事例
例えば、iPhoneの爆発的ヒットによってタッチスクリーンを使った操作やデザイン性など、スマートフォンに対する新たな顧客のニーズが顕在化しました。これをきっかけにそれまでガラケーが主流だった市場に対して、多くの企業が後発商品を生み出し、類似したスマートフォンの開発・販売を行いました。
このように顧客のニーズがはっきりしていると商品開発はしやすい分、競合との差別化は難しくなります。ブランドのイメージと消費者のニーズとのブレをなくした製品を開発できるかが重要なポイントといえるでしょう。
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