転職活動において情報収集は非常に大切です。この記事では、楽天の会社概要から転職の成功ポイントまで、楽天に転職するために知っておくべき情報を「元リクルートの転職エージェント」がまとめています。楽天への転職に興味がある方は、ぜひご覧ください。
目次
楽天の会社概要
会社名 | 株式会社楽天 |
会社HP | https://corp.rakuten.co.jp/ |
設立 | 1997年2月7日 |
業種 | サービス業 |
所在地 | 東京都 |
楽天の基本情報
楽天の事業内容
楽天は、Eコマース事業をメインに、トラベル事業、インターネットサービス事業、FinTech事業など、幅広い事業を運営しています。有名サービスを見ると、楽天がいかに幅広く事業を運営しているかがわかります。
楽天の有名サービス(業界別)
・Eコマース
楽天市場、楽天ブックス、楽天Kobo電子書籍ストア、楽天ペイ、ラクマなど
・スポーツ・レジャー
楽天トラベル、楽天toto、楽天チケット、楽天GORAなど
・マネー・ファイナンス
楽天証券、楽天銀行、楽天カード、楽天生命、楽天損保など
・暮らし・生活
楽天モバイル、楽天エナジー、楽天デリバリー、楽天レシピなど
・メディア・ツール
ROOM、みん就など
・エンターテインメント
Rakuten Music、Rakuten TVなど
・インターネットビジネス
楽天市場出典、楽天インサイト、TGアフィリエイトなど
・プロバイダ・インターネット接続
楽天ブロードバンドなど
楽天の企業理念
楽天グループは、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」ことをミッションとしています。ユーザーや取引先企業へ満足度の高いサービスを提供するとともに、多くの人々の成長を後押しすることで、社会を変革し豊かにしていきます。「グローバル イノベーション カンパニー」であり続けるというビジョンのもと、企業価値・株主価値の最大化を図ってまいります。
出典:楽天公式HP
楽天の業績
楽天の売上高
年度 | 売上 |
2018年 | 1,101,480 |
2017年 | 944,474 |
2016年 | 781,916 |
※単位:百万円
楽天の営業利益
年度 | 営業利益 |
2018年 | 170,425 |
2017年 | 149,344 |
2016年 | 78,512 |
※単位:百万円
楽天の平均年収
年度 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員 |
2018年 | 720万円 | 34.4歳 | 4.7年 | 6,528人 |
2017年 | 708万円 | 34.0歳 | 4.9年 | 5,831人 |
2016年 | 689万円 | 33.7歳 | 4.6年 | 5,549人 |
2015年 | 672万円 | 33.3歳 | 4.5年 | 5,138人 |
2014年 | 661万円 | 32.8歳 | 4.3年 | 4,527人 |
2013年 | 652万円 | 32.5歳 | 3.8年 | 3,762人 |
関連:各年収の手取り額と生活レベル
年収別の手取り額と生活レベル | |||
1 | 年収2000万円 | 6 | 年収700万円 |
2 | 年収1500万円 | 7 | 年収600万円 |
3 | 年収1000万円 | 8 | 年収500万円 |
4 | 年収900万円 | 9 | 年収400万円 |
5 | 年収800万円 | 10 | 年収300万円 |
楽天の採用情報
楽天は、多くの職種で中途採用を行っています。大きく分けると、「ビジネス」「エンジニア」「クリエイティブ」「コーポレート」の4つの分野です。
楽天では、複数の職種に応募することができるので、あなたの経験・スキルを活かせる職種があれば、積極的に応募しましょう。
募集職種
ビジネス
戦略・経営企画 / 新規事業企画・サービス企画 / 営業・コンサルタント / マーケティング・PR / データサイエンティスト・データアナリスト / 金融専門職 / 物流・SCM・その他 / カスタマーサポート・運用管理
出典:楽天公式HP
エンジニア
プロダクトマネージャー / アプリケーションエンジニア / インフラエンジニア / セキュリティーエンジニア/ データサイエンティスト / リサーチャー / テクノロジーマネジメント / 開発サポート
出典:楽天公式HP
クリエイティブ
プロダクトマネージャー・プロデューサー/ プロジェクトマネージャー・ディレクター / UX / デザイナー / フロントエンドエンジニア
出典:楽天公式HP
コーポレート
人事・総務・コーポレート / コミュニケーション / 法務・知的財産・内部監査 / 財務・経理
出典:楽天公式HP
楽天の評判・口コミ
楽天に関する評判・口コミで多いのが下記の3つです。
- 楽天は3年で辞める?
- 楽天の朝会は参加必須?
- 楽天は社長のワンマン会社?
①楽天は3年でほとんどが辞める?
ネット上には、「楽天は激務」「楽天はブラック会社」などの噂が立っています。実際どうなのでしょうか?事実ベースでお話すると、たしかにプロパー社員(新卒社員)の離職率は高いです。
特に、楽天市場を担当する楽天市場事業部は、離職率が高いことで有名です。一説には、楽天市場事業部のプロパー社員が半年で半数近く退職したという情報もあります。
一方、楽天に転職した方にお話を聞くと、中途社員の離職率はそこまで高くないようです。また、社会人が転職したい会社ランキングにも毎年トップ10入りを果たしており、転職先としては人気となっています。
②楽天の朝会は参加必須?
楽天では、毎週火曜日の朝に「朝会」を行っています。朝会の内容は、「各事業部の目標進捗状況」や「社内共有」、「三木谷社長へのQ&Aセッション」など、コンテンツが盛りだくさんのようです。
「朝会」への出席確認は、社員証のIDで行っており、出席状況がプロセス評価にも適用されるとのことです。朝会は、運営方法が年々変わっているので、もしかしたら月に1回程度になるかもしれません。
③楽天は社長のワンマン会社?
楽天は社長のワンマン会社と揶揄する方もいらっしゃいます。「三木谷社長の独断で英語を社内公用語にした」「側近にはイエスマンしかいない」など。
実際、楽天はそういう側面を持っていますが、IT業界のリーディングカンパニーとして、新しいことに果敢にチャレンジをしてきました。業績も右肩上がりで、日本だけでなく、海外でのプレゼンスも高まっています。
三木谷社長のようなカリスマならではの経営手法が合わない方は、楽天に転職するのは止めたほうが良いかも知れません。一方で、「圧倒的な成長がしたい」「責任ある仕事に挑戦したい」など、前向きな志向性を持っている方にとっては、ピッタリの会社です。
楽天の転職難易度
楽天の転職難易度は、職種によって異なりますが、平均よりも高いです。楽天は多くの職種で採用を行っていますが、人気職種に限っては、すぐに応募者でいっぱいになります。
そのため、あらかじめ転職エージェントに登録しておき、楽天の希望求人が発生したらすぐに応募できるように、あらかじめ準備しておくことが重要です。
楽天の転職成功ポイント
楽天への転職を成功させるポイントは、「転職エージェントを利用する」これに尽きると思います。転職エージェントでは、求人紹介だけでなく、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、内定後の条件交渉など、すべてのことを担当のキャリアアドバイザーが行ってくれます。
また、下記のメリットがあるため、楽天へ転職を考えている方は、転職エージェントの利用は必須です。
- 非公開求人を紹介してもらえる可能性がある
- 企業に特化した面接対策・応募書類の添削を受けられる
- 年収アップなどの条件交渉を代替してもらえる
①非公開求人を紹介してもらえる可能性がある
転職エージェントは、公開求人だけでなく、転職サイトや会社HPに掲載されていない「非公開求人」を大量に保有しています。非公開求人を紹介してもらうことで、求人の選択肢が広がり希望条件に合った求人が見つかりやすくなります。
有名企業や人気企業の求人を公開すると、応募者が集まり過ぎてしまいます。採用人数に対して応募者が集まり過ぎると、採用担当者の負担が大きくなります。そのため、有名企業や人気企業の求人は、非公開にされることが多く、一部の求職者にしか紹介されないのです。
②企業に特化した面接対策・応募書類の添削を受けられる
転職エージェントは、これまでの転職成功者の転職ノウハウを蓄積しています。企業ごとに、書類選考のポイントや面接対策のポイントをデータ化しているので、企業に特化した対策をすることができます。
例えば、面接対策では、担当のキャリアアドバイザーから下記の情報を共有いただき、希望すれば実際に模擬面接を行ってくれます。企業に特化した対策をすることで、内定確度は格段に高まります。
- 面接官はどのような人か?
- 面接で見られるポイントは?
- 面接ではどのような質問がされたか?
- 過去どのような人が内定したか?
③年収アップなどの条件交渉を代替してもらえる
提示年収が思ったより低かった場合、自分から条件交渉をするのは難しいです。「交渉したら内定を取り消されるのではないか」「採用担当者からの心象が悪くなるのではないか」など、気になってしまいますよね。
転職エージェントであれば、年収などの条件交渉を転職のプロが代替してくれるので、トラブルになることも無く、安心して任せることができます。
実際に、転職エージェントで実績No.1のリクルートエージェントでは、利用者の60%以上が年収アップしています。
楽天に転職するなら利用すべき転職エージェント3選
楽天を志望している方は、下記条件に当てはまる転職エージェントを利用するべきです。
- 楽天の求人を扱っている可能性が高いか?
- 楽天関連の求人も豊富に扱っているか?
- 転職サポートの質は高いか?
具体的には、下記5つの転職エージェントがおすすめです。すべてに登録する必要はありませんが、『リクルートエージェント』と『doda』は必須です。
初めての転職の方は『パソナキャリア』、年収500万円以上の方は『JACリクルートメント』と『キャリアカーバー』をプラスすると良いでしょう。
サービス名 | 登録すべき人 | 特徴 |
リクルートエージェント | すべての転職者 | 業界最大手。転職支援実績、求人数ともに第1位の転職エージェント。 |
doda | すべての転職者 | 業界第2位。求人数はリクルートエージェントに次いで多い。 |
パソナキャリア | 初めての転職者 | 転職サポートが充実している初めての転職でも安心の転職エージェント。 |
JACリクルートメント | 年収500万円以上の転職者 | ハイクラス転職実績No.1。高年収求人をメインに扱う転職エージェント。 |
キャリアカーバー | 年収500万円以上の転職者 | リクルートが運営するハイクラス転職サービス。 |
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、業界最大手のリクルートキャリアが運営しており、転職支援実績No.1の転職エージェントです。求人数、キャリアアドバイザーの質、サポート体制、どれをとってもトップクラスです。
利用者の60%以上が年収アップしており、転職をするなら必須の転職エージェントと言えます。ぜひ公式HPをチェックしてみてください。
サービス名 | リクルートエージェント |
対応地域 | 全国 |
探せる職種 | 営業・販売・カスタマーサービス、企画・マーケティング・経営、管理・事務、物流・購買・貿易・店舗開発、コンサルタント、金融専門職、不動産専門職、クリエイティブ、SE・IT・エンジニア、エンジニア(設計・生産技術・品質管理)、建築・土木・化粧品、その他(講師・調理師・介護など) |
求人数 | 約24万件(2018年11月現在) |
特徴 | ・転職支援実績No.1 ・圧倒的な求人数 ・経験豊富なキャリアアドバイザー ・条件交渉に強いリクルーティングアドバイザー ・転職者の60%以上が年収アップ ・全国に拠点があり、相談がしやすい |
doda
dodaは、人材業界大手のパーソルキャリア(旧インテリジェンス)が運営している転職エージェントです。2018年10月時点の会員数は約440万人で非常に人気の高いです。
転職者満足度は業界1位と言われるほど、ユーザーファーストの転職エージェントです。ぜひ公式HPをチェックしてみてください。
サービス名 | doda |
対応地域 | 全国 |
探せる職種 | 営業、企画・管理、事務/アシスタント、販売/サービス、コンサルタント/士業、金融専門職、公務員/教員、SE/インフラエンジニア/Webエンジニア、機械/電気、組み込みソフトウェア、建築/土木/不動産/プラント/設備、化学/素材/化粧品、食品/香料/飼料、医療系専門職、クリエイティブ |
求人数 | 10万件以上 |
特徴 | ・転職者満足No.1 ・転職ワンストップサービス ・スカウトメールが多い |
パソナキャリア
パソナキャリアは、人材派遣業界で第2位のパソナが運営している転職エージェントです。顧客満足度が非常に高く、転職後の年収アップ率はなんと67.1%と驚異的な数値です。
手厚い転職サポートに定評があり、初めて転職される方は、ぜひ利用したい転職エージェントです。ぜひ公式HPをチェックしてみてください。
パソナキャリアの評判と3つの特徴【登録前に知っておきたいこと】
サービス名 | パソナキャリア |
対応地域 | 全国 |
探せる職種 | 営業、管理・事務、IT・Webエンジニア、技術職(電気・電子・機械・化学)、クリエイティブ、マーケティング・企画、コンサルタント・士業、販売員・サービススタッフ、研究・開発、専門職(Web・IT・ゲーム)、専門職(金融)、専門職(不動産・建設) |
求人数 | 3万件以上 |
特徴 | ・転職サポートの質が高い ・顧客満足度が高い ・25万人分の転職ノウハウを保有 ・転職後年収アップ率が67.1% |
JACリクルートメント
JACリクルートメントは、ハイキャリア転職実績No.1の転職エージェントです。人材紹介事業において、リクルート、dodaに次いで国内第3位の売上高を誇っています。
年収500万円以上で年収アップを目指している方にとっては、必須の転職エージェントです。ぜひ公式HPをチェックしてみてください。
JACリクルートメントの評判と特徴を転職エージェントが徹底解説
サービス名 | JACリクルートメント |
対応地域 | 全国 |
探せる職種 | サービス、商社/流通/外食、消費財、建設/不動産、金融、クリエイティブ/マーケティング、運輸/物流/倉庫、IT・通信、コンサルティング/シンクタンク/法律・会計、電気/電子/半導体、機械/自動車、化学、金属/素材/エネルギー、メディカル・バイオ、医療/介護/福祉、その他 |
求人数 | 1万5,000件以上 |
特徴 | ・高年収求人が多い ・ハイキャリア転職実績No.1 ・グローバル転職に強い(外資系企業との取引実績4,000件) ・一気通貫型のコンサルティング体制 ・人材紹介において国内3位 ・業界・職種に特化したコンサルタントが約650名在籍 |
キャリアカーバー
キャリアカーバーは、業界最大手のリクルートキャリアが運営するハイクラス向けの転職サービスです。リクルートエージェントのハイクラス版と考えるとわかりやすいでしょう。
高年収求人がまとまっているので、年収500万円以上の方にとっては、非常に便利なサービスとなっています。ぜひ公式HPチェックしてみてください。
サービス名 | キャリアカーバー |
対応地域 | 全国 |
探せる職種 | 経営ボード、経営企画・事業計画、管理、マーケティング、クリエイティブ、営業、コンサルタント、ITコンサルタント、専門職、IT・インターネット、ゲーム、電気・電子、半導体、機械、組み込み制御、化学、化粧品・食品、金融、メディカル、建設・不動産、知的財産、その他 |
求人数 | 多い |
特徴 | ・高年収の非公開求人が多数 ・ヘッドハンターの質が高い ・レジュメがすべて匿名(採用担当者に個人情報を見られる心配はありません) |
転職エージェントを利用する前に知っておくべきこと
転職エージェントを利用する前に知っておくべきことを、5つにまとめました。
- 転職エージェントの流れを理解しておく
- 履歴書・職務経歴書は詳細に記入する
- 紹介された求人が合わなければ指摘する
- 相性が合わなければ担当変更する
- 同じ求人に複数の転職エージェントから応募しない
①転職エージェントの流れを理解しておく
転職エージェントは、完全無料で利用できます。登録も約3分ほどで完了するので、まずは登録しましょう。
登録から1週間以内に、電話またはメールにて「面談の日程調整」の連絡が届きます。面談では、「経歴」や「希望条件」などをキャリアアドバイザーと話し合います。その後、あなたの希望条件に合った求人をキャリアアドバイザーから紹介されます。
紹介された求人の中から、興味のある求人に応募します。応募をすると、あなたの履歴書・職務経歴書が企業の採用担当者に送られます。書類選考に通過すると、面接のお知らせが届きます。
面接の日程調整はキャリアアドバイザーが行ってくれるので、あなたは面接を受けるだけで大丈夫です。また、希望があれば、キャリアアドバイザーが面接対策を行ってくれるので、ぜひ活用しましょう。
内定を頂いても、転職活動は終わりではありません。内定通知書の条件を確認し、「年収」や「福利厚生」などに、納得できない点があれば、キャリアアドバイザーがあなたの代わりに条件交渉をしてくれます。条件に満足できたら、内定を承諾し、入社となります。
②履歴書・職務経歴書は詳細に記入する
これは言うまでもありませんが、履歴書・職務経歴書は詳細に記入しましょう。履歴書・職務経歴書の内容が薄いと、書類選考の通過率が極端に下がります。
採用担当者は、一人ひとりの履歴書・職務経歴書をすべてチェックしている訳ではないので、「わかりやすい」「読みやすい」を意識して作成しましょう。
キャリアアドバイザーに何度か添削してもらえば、書類選考通過率は、格段にアップするはずです。
③紹介された求人が合わなければ指摘する
キャリアアドバイザーから紹介された求人が、あなたの希望条件に合っていない場合、迷わず指摘しましょう。「もっと年収が高い求人が良いです」「職種は固定で業界はもっと幅広くしてください」など。
キャリアアドバイザーとの話し合いを重ねることで、よりあなたに合った精度の高い求人紹介を受けることができます。
④相性が合わなければ担当変更する
担当のキャリアアドバイザーと相性が合わなければ、「担当変更をしてもらう」または「他の転職エージェントの利用」を検討しましょう。
相性が合わないキャリアアドバイザーと転職活動を進めても良いことはありません。多くの転職エージェントで、キャリアアドバイザーの変更を受け付けてくれるので、安心してください。
⑤同じ求人に複数の転職エージェントから応募しない
これは絶対にNG行為です。複数の転職エージェントを利用している場合は、同じ求人に応募しないように注意しましょう。採用企業からすると、同じ求職者から複数の転職エージェント経由で応募が来ると、不信感が募ります。
場合によっては、当該企業に再度応募することができなくなる可能性もあります。