どのようなタイミングで転職活動をするのが一般的なのか知りたい。
転職を伝えるタイミング、会社を辞めるタイミングなど、転職活動の流れを知りたい。
転職は人生で数回しかない重要な選択です。どのようなタイミングで始めるべきなのか、本当に転職するべきか、迷いますよね。
また、転職することを伝えるタイミングや会社を辞めるタイミングなど、転職活動の流れにはわかりづらい部分も多いです。
このような疑問を解消するために、この記事では「転職のタイミングとして最も多い年代」や「年代別の転職を決意するタイミング」について解説します。
目次
転職のタイミングとして最も多いのは20代
結論から言うと、転職のタイミングとして最も多いのは20代です。
こちらのグラフは、厚生労働省が発表した「2019年(令和元年)雇用動向調査結果」をまとめたもので、年代別の転職率を表しています。
グラフを見ると、20代の転職率が男女ともに14%以上であり、他の世代と比べて最も高いことがわかります。
20代の中でも、特に転職率が高いのは25歳〜29歳です。女性は17.2%、男性は約15.4%と、約6人に1人が転職を経験している計算になります。
25歳〜29歳というと、新卒入社した会社で3〜6年ほど勤め、社会人としての生活に慣れてくる頃です。ある程度慣れてきたこともあり、自分のキャリアを見直す余裕ができ、転職を考え始める方が多いようです。
そして25〜29歳をピークに、30代、40代と転職率は少しずつ低下していきます。未経験の業界にも転職可能な20代とは異なり、30歳以降の転職では即戦力が求められます。
そのため、年齢を重ねるにつれて転職が難しくなり、転職率は低下していく傾向にあります。特に男性の場合は、35歳以降の転職率は10%を切っており、10人に1人にも満たないほどになります。
転職を決意するタイミングはいつ?【年代別の主な理由】
転職を決意する理由は、待遇改善やキャリアアップ、人間関係の悪化などさまざまです。
ここでは、マイナビの「転職動向調査(2018年)」をもとに、転職を決意するタイミングについて年代別に紹介します。
20代が転職を決意するタイミング
マイナビの調査の結果、20代が転職活動を始めた理由として最も多いのは、「休日や残業時間などの待遇に不満があった」です。
1位:休日や残業時間などの待遇に不満があった
2位:会社の将来性、安定性に不安があった
3位:給与が低かった
20代は、新卒で入社した会社で働いている方がほとんど。新卒の就職活動で応募した際に想像していた労働条件や待遇とは異なることに気づき、転職活動を考え始める方が多いです。
先ほどの転職率推移のグラフで示されていたように、転職のタイミングとして最も多いのは20代です。
20代の求職者のうち、新卒で入社してから1〜3年以内の求職者は「第二新卒」と呼ばれ、転職活動を有利に進めることのできる世代です。
第二新卒は既にある程度の社会人経験を有しているため、企業としても採用しやすく、採用ニーズの高い世代と言えます。
ちなみに、未経験の業界へと転職をしたい場合は、20代がベストです。30代になってしまうと、即戦力として活躍することが求められるため、未経験の業界へ転職することが難しくなります。
30代が転職を決意するタイミング
マイナビの調査の結果、30代が転職活動を始めた理由として最も多いのは、「給与が低かった」です。
1位:給与が低かった
2位:職場の人間関係が悪かった
3位:会社の将来性、安定性に不安があった
30代になると、仕事の裁量が大きくなり、主戦力として活躍するようになります。職場で活躍するようになると、自分自身の仕事内容に対して給与水準が見合ってないと感じ、転職活動を考え始めます。
また、30代では家庭を持つ方も増えてきます。家庭を持つことで必要な生活費が増えてくるなか、給与アップを目指して転職活動をする方が多いです。
未経験でも可能な20代の転職活動とは異なり、30代の転職活動では「即戦力の人材」が求められます。そのため、業界の専門知識や実務経験のある人材でないと、採用してもらうのは難しくなります。
新卒や第二新卒の転職活動と違い、職務上の実績が重要になります。30代で転職活動を始める方は、即戦力の人材だとアピールできるような実績を語れるようにしておきましょう。
40代が転職を決意するタイミング
マイナビの調査の結果、40代が転職活動を始めた理由として最も多いのは、「職場の人間関係が悪かった」です。
1位:職場の人間関係が悪かった
2位:給与が低かった
3位:休日や残業時間などの待遇に不満があった
40代になると、会社内での経験も長くなり、人間関係も固定化されてきます。その中で、人間関係の悪さに嫌気が差し、転職活動を始める方が多いです。
40代の転職活動は、管理職から管理職への転職がメインになります。20代や30代の転職活動以上に、社会人としての実績が求められるため、転職活動のハードルは相応に高くなります。
また、管理職ポジションへの応募となるため、マネジメント経験は必須です。個人の実績はもちろんのこと、チームをマネジメントなどの実績が必要になります。
転職活動の流れ【転職を伝えるタイミングや会社を辞めるタイミング】
転職活動は一般的に、「事前準備 → 求人応募 → 面接・内定 → 退職交渉 → 退職・入社」という流れで進みます。
このなかでも、タイミングがわかりづらいのが下記3つです。
ここでは、それぞれのタイミングについて解説します。
求人に応募するタイミング
転職活動を始めて、すぐに求人に応募することはおすすめできません。まず初めにやるべきことは事前準備です。
転職活動の事前準備では、以下のようなことが必要になります。
- 希望業界・職種の絞り込み
- 職務経歴書・履歴書の作成
- 面接対策
これらの事前準備が終わった段階で初めて求人に応募することができます。事前準備をせずに求人に応募しても、ミスマッチが起きたり、そもそも書類選考の通過率は低くなります。
初めて転職活動をする場合は、この事前準備に想像以上の時間がかかることもあります。求人に応募するチャンスを逃さないためにも、なるべく早めに事前準備を進めておきましょう。
転職を伝えるタイミング(退職交渉)
現職の会社に転職を伝えるタイミングは、応募企業から正式に内定が出た後です。
まれに、転職活動を始めたタイミングで退職交渉を進める方もいますが、これは絶対におすすめできません。
万が一、内定が出なかった場合には無職になってしまいますし、現職の会社に勤め続けることができたとしても、働きづらくなってしまいます。(出世にも影響が出るケースもあります)
また、口頭での内定通知ではなく、書面での内定通知を確認した上で、退職交渉に入るようにしましょう。口頭での内定通知をもとに退職交渉をしてしまうと、内定を出した事実を証明することができないため、トラブルになった際に不利になってしまいます。
会社を辞めるタイミング
会社を辞めるタイミングは、入社日から逆算して考えます。
正式な内定通知を受け取った後は、転職先の会社と相談のうえ、入社日を決めます。ここでのポイントは、退職交渉にかかる日数をふまえた上で入社日を設定することです。
入社日までにうまく退職交渉が終わっていないと、トラブルの元になってしまいます。最近では、人手不足の影響もあり、引き止めに合うこともあるので、余裕を持って退職交渉を進めましょう。
タイミング良く転職するには普段からの準備が重要
転職活動を始めようと決意しても、すぐに転職できる訳ではありません。
- 自分が希望する求人があるか
- 自分の職歴に合った求人があるか
- 企業の求人が多い時期かどうか
といった外部要因に左右される部分も大きく、転職活動は思っている通りに進まないのが実情です。
そもそも、一般的に転職活動にかかる期間は3〜6ヶ月と言われています。特に転職活動が初めての方は、さらに長期戦になることが多いです。
そして、転職活動は時間がかかるものだからこそ、成功させる上で重要なことは「普段から準備しておくこと」です。
転職を決意したタイミングで転職活動について調べ始めても、転職できるのはその数ヶ月後になってしまいます。思い立ったタイミングで転職できるよう、普段から準備しておくことをおすすめします。
転職エージェントを利用して効率良く転職活動を進めよう
転職エージェントは完全無料で転職をサポートしてくれます。
- 求人紹介
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接対策
- 面接の日程調整
- 内定後の条件交渉
これらを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれるので、一人で転職活動を進めるよりも確実に効率が良くなります。
おすすめの転職エージェント3選
転職エージェントの経験から、転職エージェントを3つピックアップしました。この3つの転職エージェントは、求人数やキャリアアドバイザーの質がトップクラスです。
利用は完全無料なので、転職活動に少しでも興味がある方は、まずは事前準備のためにも登録しておくことをおすすめします。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1
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