仮想通貨の「メイカー」と「テイカー」の違いをわかりやすく解説

目次

板取引の注文方法は「メイカー」と「テイカー」の2種類

仮想通貨の板取引では、「メイカー」と「テイカー」の2種類の注文方法があります。それぞれの用語の意味は以下のとおりです。

  • メイカー:取引板に新しく注文を出すこと
  • テイカー:メイカーの注文に約定させること

ここから、それぞれの用語の意味について、詳しく解説していきます

仮想通貨の「メイカー」とは

仮想通貨取引におけるメイカーとは、「取引板に新しく注文を出すこと」です。「板に流動性を提供する」とも言います。

取引板に新しく板を出す注文方法であるため、注文した段階ではまだ約定しません。自分のメイカー注文に対し、誰かがテイカーとなって注文してきた場合に、初めて取引が成立します。

例えば、1ビットコインが500万円の時に、499万円に新しく買い板を出すような注文のことをを「メイカー」と呼びます。1ビットコインは500万円なので、499万円に買い板を出しても、まだ約定しません。

しかしその後、ビットコインの価格が下落するとします。このとき、自分の499万円の買い板に対し、誰かがテイカーとなり売ってきた段階で取引が成立します。

板に新しく注文を「make」することから、メイカー(maker)と呼びます。

仮想通貨の「テイカー」とは

仮想通貨取引におけるテイカーとは、「メイカーの注文に約定させること」です。

メイカーが取引板に出している注文に約定させることをテイカーといいます。メイカーと異なり、テイカーは注文した瞬間に約定します。

例えば、1ビットコイン500万円の売り注文が出ているときに、1ビットコイン500万円で買い注文を出すとします。そうすると、売り板と同じ価格での注文なので、注文と同時に約定します。このような注文のことを、テイカーといいます。

すでに板に並んでいる注文を「take」することから、テイカー(taker)と呼びます。

仮想通貨の「メイカー」のマイナス手数料とは

マイナス手数料とは、「手数料がもらえる」ということです。仮想通貨の板取引では、メイカーがマイナス手数料に設定されていることが多くあります。

例えば、メイカー手数料が「-1%」だとします。このとき、1ビットコイン500万円で取引板に新しく買い注文を出すとします。

この注文に対し、誰かが1ビットコイン500万円で売ってきて取引が成立した段階で、1%分の手数料5万円をもらうことができます。計算方法は以下のとおりです。

  • 1ビットコイン500万円×1%=5万円

このように、仮想通貨の板取引では、メイカーの手数料が有利に設定されていることがよくあります。取引所を使う際には、まずは取引手数料について確認するようにしましょう。

目次
閉じる