バイナンスの使い方を初心者向けに解説しています。
- 入金方法
- 出金方法
- BNBの購入方法
- 注文方法
この4つを知っておけば、困ることはないはずです。
基本的にパソコン画面を例に解説していますが、スマホアプリも使い方は同じです。
目次
そもそも、バイナンスとは?
バイナンスとは、2017年に香港に設立された世界最大の仮想通貨取引所です。(2018年4月には、中国の規制から逃れるため、マルタ島に移転)
日本では、コインチェックやビットフライヤーなどが有名ですが、取引量や取扱通貨数はバイナンスの方が圧倒的に多いです。
そのため、本格的に仮想通貨投資をしているユーザーであれば、ほとんどの方がバイナンスに登録しているのが現状です。
バイナンスの取引量
仮想通貨のデータサイトである「CoinMarketCap」を見ると、バイナンスの取引量が圧倒的に多いことがわかります。
また、取引所スコアは「9.8」で1位となっています。取引所スコアとは、ユーザー数や平均流動性、取引量などから取引所の安定度を示す数値です。
バイナンスの取扱通貨
2021年10月現在、日本ではコインチェックの取扱通貨数が一番多いです。その数は、17通貨となっています。
BTC(ビットコイン)/ETH(イーサリアム)/ETC(イーサリアムクラシック)/LSK(リスク)/FCT(ファクトム)/XRP(リップル)/XEM(ネム)/LTC(ライトコイン)/BCH(ビットコインキャッシュ)/MONA(モナコイン)/PLT(パレットトークン)/XLM(ステラルーメン)/QTUM(クアンタム)/BAT(ベーシックアテンショントークン)/IOST(アイオーエスティー)/ENJ(エンジンコイン)/OMG(オーエムジー)
※2021年10月時点
一方、バイナンスでは、700種類以上の仮想通貨を扱っています。(毎月のように、新しい仮想通貨が上場しているので、正確な数値はバイナンスの取引画面を確認ください)
これから仮想通貨投資を始める方は、ビットコインだけに投資しようと考えている方も多いと思います。しかし、仮想通貨業界では、ビットコイン以外の仮想通貨=アルトコインの値上がりにも注目されており、投資チャンスが多いです。
そのため、バイナンスのように取扱通貨数が多い取引所に登録しておくことで、数多くのアルトコインに投資することができるのです。
バイナンスの登録方法
バイナンスは、「メールアドレス」または「電話番号」があれば1分ほどで登録できます。バイナンスの登録方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
バイナンスに登録したらするべき設定
バイナンスに登録したら、以下3つの設定は行っておきましょう。
設定①:インターミディエイト認証
インターミディエイト認証とは、KYC(本人確認)のことです。
KYCをしておくことで、入金制限や出金制限が緩和されるので、登録したら早めにやっておきましょう。
トップページのメニューから身分証明をクリックします。
インターミディエイト認証は、免許証やパスポートなどで行うことができます。認証が完了すると、以下の画像のように「完了」と表示されます。
設定②:2段階認証
セキュリティレベルを上げるために、2段階認証も行っておきましょう。
トップページのメニューからセキュリティをクリックします。
2段階認証には、
- セキュリティキー
- バイナンス/Google認証(推奨)
- 電話番号認証
- メールアドレス認証
4つあります。
すべてやっておくべきですが、赤枠の「バイナンス/Google認証(推奨)」は必ず設定しましょう。
設定③:取引手数料をBNBで支払う設定
バイナンスの取引手数料は一律0.1%ですが、BNB(バイナンスコイン)を取引手数料として使うことで、25%オフで取引を行うことができます。
トップページのメニューからダッシュボードをクリックします。
ダッシュボードの下の方に進むと、BNBで取引手数料を支払う設定ができます。
赤枠部分にチェックを入れれば設定完了です。
バイナンスの入金方法
バイナンスは、海外取引所のため、日本円を直接入金することができません。そのため、以下の流れでバイナンスに入金する必要があります。
ちなみに、ここではBTCを例に入金方法を解説していますが、日本の取引所からバイナンスへ送金する手数料を考えると、XRP(リップル)を送金した方が安いです。
まずは、日本の取引所でビットコインを購入します。
日本には数多くの取引所がありますが、使いやすさで選べば『コインチェック』が一番おすすめです。
コインチェックでビットコインを購入する際には、販売所ではなく、取引所で購入しましょう。購入方法については、誰でもわかる仕様になっているので割愛します。
次に、バイナンスで入金先のウォレットアドレスを確認します。
バイナンスの右上のアイコンをクリックします。
「ウォレット」をクリックします。
「フィアットと現物」をクリックします。
BTC(ビットコイン)の「入金」をクリックします。BTCが表示されていない場合は、検索窓でBTCを検索してみましょう。
入金画面が表示されたら、赤枠をクリックして、ウォレットアドレスをコピーします。
コピーしたウォレットアドレス宛に、ビットコインを送金します。コインチェックの場合、「コイン送金」から行うことができます。
「宛先」と「金額」を入力して、「送金」をクリックすると、送金完了になります。
初めて送金する際には、「送金先リスト(アドレス帳のようなもの)」を設定する必要があるので、コピーしたウォレットアドレスを送金先リストに登録しましょう。
バイナンスの出金方法
バイナンスの出金方法についても解説しておきます。
まずは出金先のウォレットアドレスを確認します。コインチェックの場合、「コイン受取」から確認できます。
以下の画像は、ビットコインのウォレットアドレスです。ウォレットアドレスをコピーしましょう。
バイナンスの右上のアイコンをクリックします。
「ウォレット」をクリックします。
「フィアットと現物」をクリックします。
BTC(ビットコイン)の「出金」をクリックします。
出金画面が表示されたら、ウォレットアドレスを貼り付けます。
ネットワークの箇所には、「BTC」を選びます。
すると、「出金する」というボタンが表示されるのでクリックします。
これで出金完了です。
出金したら、数分〜数時間でコインチェックの口座に反映されるはずです。
バイナンスの購入方法(BNBの買い方)
ここでは、ビットコインでBNBを購入する方法を解説します。
BNBは、バイナンスの独自コインで、取引手数料が安くなったり、BNBで他の仮想通貨の購入もできます。
トレードから「クラシック」をクリックします。
右上の検索窓でBNBを検索して、BNB/BTCペアを選択します。
購入価格・購入数量を入力して、合計金額を確認してから「購入 BNB」をクリックします。
これでBNBの購入は完了です。
補足情報:バイナンスのトレード画面について
バイナンスでは、「クラシック」と「アドバンス」という2つのトレード画面がありますが、ここでは「クラシック」を紹介します。
こちらがクラシックのトレード画面です。いろいろな機能があるので、最初は混乱しますよね。
部分ごとに説明すると、
- 通貨ペア:取引する通貨のペア
- オーダーブック:買いと売りがいくらでどれだけ入っているかがわかる
- チャート:値動きを見ることができる
- 注文画面:価格や数量を決められる
- 通貨の検索画面:通貨を検索して通貨ペアを選択できる
- 歩み値:取引が成立した状況をリアルタイムに確認できる
- オープンオーダー:自分の注文内容を確認できる
基本的にこの7つだけです。すべて覚える必要はなく、「そういうものなんだ〜」程度で大丈夫です。
バイナンスの注文方法
バイナンスの注文方法は、大きく4つあります。最初からすべて覚える必要ないですが、リミット(指値)注文だけは必ず覚えておきましょう。
注文方法①:リミット(指値)注文
リミット注文とは、指値注文のことです。「◯◯円でビットコインを購入したい」というように、希望する価格で注文することができます。
例①:1BNBを460ドルで購入したい
「価格:460USDT」「金額:1BNB」と入力して、「購入BNB」をクリックします。注文が通れば、1BNBを460ドルで購入することができます。
例②:1BNBを500ドルで売却したい
「価格:500USDT」「金額:1BNB」と入力して、「売却BNB」をクリックします。注文が通れば、1BNBを500ドルで売却することができます。
注文方法②:マーケット(成行)注文
マーケット注文とは、成行注文のことです。「現在の市場価格でビットコインを購入したい」というように、現在の市場価格で注文することができます。
現在の市場価格で注文するため、すぐに注文が通る=すぐに購入できます。ただし、成行注文は取引手数料が少し高いため、基本的にはリミット注文を使ったほうが良いです。
例①:1BNBを現在の相場価格で購入したい
「金額:1BNB」と入力して、「購入BNB」をクリックします。市場価格で購入することになるので、注文はすぐに通るります。
例②:1BNBを現在の相場価格で購入したい
「金額:1BNB」と入力して、「売却BNB」をクリックします。市場価格で売却することになるので、注文はすぐに通ります。
注文方法③:ストップリミット(逆指値)注文
ストップリミット注文とは、逆指値注文のことです。
逆指値とは、現在の価格よりも「高く買う」または「安く売る」、つまり損をする価格で注文を出す方法です。
イメージがしづらいと思うので、例を見てみましょう。
例①:BNBが400ドルを下回ったら1BNB売却したい
「ストップ:400USDT」「指値:390USDT(400以下の金額)」「金額:1BNB」と入力して、「売却BNB」をクリックします。
この場合、400ドルを下回ると、350ドルくらいまで落ちるリスクがあると判断し、早めに損切りしたことになります。
例②:BNBが500ドルを上回ったら1BNB購入したい
「ストップ:500USDT」「指値:510USDT(500以上の金額)」「金額:1BNB」と入力して、「購入BNB」をクリックします。
この場合、500ドルを上回ると、550ドルくらいまで上がるチャンスがあると判断し、エントリー(購入)したことになります。
注文方法④:OCO注文
OCO注文とは、「One Cancels the Other」の略で、2つの注文を同時に出して、一方の注文が約定するともう片方の注文がキャンセルされる注文方法です。
「希望価格まで上がったら売り、下がってしまったら売り」というように、2つの注文を同時に出すことができるので、非常に便利です。
例①:1BNBが500ドルまで上がったら売り、450ドルまで下がったら売り
「価格:500USDT」「ストップ:450USDT」「指値:449USDT(450以下の金額)」「金額:1BNB」と入力して、「売却BNB」をクリックします。
この場合、「500ドルまで上がったら売りたいが、下がる可能性もあるので、450ドルを下回ったら、449ドルで売却する」というリスクヘッジの意味があります。
例②:1BNBが500ドルまで上がったら買い、450ドルまで下がったら買い
「価格:500USDT」「ストップ:450USDT」「指値:449USDT(450以下の金額)」「金額:1BNB」と入力して、「売却BNB」をクリックします。
この場合、「500ドルまで上がったら買いたいが、そこまで上がる確証はないので、450ドルを下回ったら、449ドルで購入する」というリスクヘッジの意味があります。
バイナンスアーンについても知っておこう
バイナンスアーンとは
バイナンスには、バイナンスアーンという機能もあります。
バイナンスアーンとは、バイナンスに仮想通貨を預けておくだけで、利息を得るステーキングサービスです。
例えば、赤枠のAXS(アクシーインフィニティ)という通貨は、年間利回りが123.36%となっています。
年間利回りが123.36%は、金融業界では信じられない数値ですが、仮想通貨業界ではよくあることです。
バイナンスアーンには2種類ある
バイナンスアーンには、「定期ステーキング」と「DeFiステーキング」の2種類あります。それぞれのメリット・デメリットは下表のとおりです。
種類 | メリット | デメリット |
定期ステーキング | ・利子が高い ・ロック期間がある |
・ロック期間中は引き出せない |
DeFiステーキング | ・ロック期間がない | ・利子が低い ・取扱通貨が少ない |
バイナンスアーンのやり方
バイナンスアーンのやり方を3ステップで解説します。
- バイナンスアーニングをクリックする
- ステーキングする通貨を選ぶ
- 預ける条件を決めて完了
メニューにあるファイナンスから「バイナンスアーニング」をクリックします。
次に、ステーキング(預ける)通貨を選びます。
最後に、「期間」や「ロック金額」を決めて、規約に同意して「承認」をクリックします。
これでステーキングは完了です。