日本を代表する自動車メーカーの一つ、本田技研工業(ホンダ)の平均年収は820万円です。この記事では、そんな本田技研工業の年収を「職種別」「競合他社比較」で詳しく解説します。
本田技研工業(ホンダ)の平均年収
本田技研工業の平均年収は820万円です。国税庁の民間給与実態統計調査によると平均年収は432万円なので、本田技研工業の平均年収は約1.8倍ということがわかります。
- 本田技研工業の平均年収:820万円
- 平均年収:432万円
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本田技研工業の平均年収の推移
本田技研工業の最新の有価証券報告書を見ると、年々右肩上がりになっていることがわかります。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
2018年 | 820万円 | 45.6 | 24.1 | 22,675 |
2017年 | 809万円 | 44.9 | 23.5 | 21,543 |
2016年 | 776万円 | 45.0 | 23.7 | 21,903 |
2015年 | 773万円 | 45.0 | 23.8 | 22,399 |
2014年 | 768万円 | 44.8 | 23.5 | 22,954 |
2013年 | 766万円 | 44.5 | 23.3 | 23.467 |
出典:有価証券報告書
本田技研工業(ホンダ)の職種別平均年収
本田技研工業の職種ごとの平均年収を算出しました。本田技研工業は、年齢が上がると共に給与も上がっていくため、職種によって大きな年収の差はありません。(下表は口コミやindeedなどの情報を独自に集計し算出しました)
職種 | 平均年収 |
営業 | 700万円(推定) |
技術 | 740万円(推定) |
ITエンジニア | 700万円(推定) |
マーケティング | 730万円(推定) |
本田技研工業(ホンダ)の学歴別平均年収
本田技研工業の学歴別平均年収は、下記の通りです。(学歴別平均年収は、口コミなどの情報を独自に集計し、算出しました)
- 大卒以上:850万円(推定)
- 高卒:700万円(推定)
本田技研工業は、基本的には大卒を中心に採用します。
しかし、工場や技術開発部門では、高卒や高専卒業者も採用しています。本田技研工業の技術職は、優秀な人間に仕事を任せてもらえるため、高卒であっても研究職につける可能性があります。
本田技研工業(ホンダ)の関連企業の平均年収
ホンダグループ・系列企業10社の平均年収を紹介します。ホンダグループ・系列の平均年収は、どの企業も高年収です。
No. | 社名 | 平均年収 |
1 | 本田技研工業 | 820万円 |
2 | ホンダアクセス | 800万円(推定) |
3 | 本田技術研究所 | 750万円(推定) |
4 | 八千代工業 | 750万円 |
5 | ホンダエンジニアリング | 740万円(推定) |
6 | テイ・エステック | 707万円 |
6 | エイチワン | 697万円 |
8 | ユタカ技研 | 691万円 |
8 | ショーワ | 686万円 |
10 | ケーヒン | 625万円 |
①本田技研工業
本田技研工業の平均年収は820万円です。
本田技研工業は、本田宗一郎が創業した日本有数の自動車メーカー。国内外に435社の関係会社を持ち、従業員数は連結で219,722人。日本全国の売上高ランキングでは、1位トヨタ、2位三菱商事に次いで3位を誇ります。
②ホンダアクセス
ホンダアクセスの平均年収は約800万円です。
ホンダアクセスは、本田技研工業の四輪車に関する純正用品を開発・製造・販売している企業。本田技研工業の連結子会社で、埼玉県に本社があります。
③ホンダ技術研究所
本田技術研究所の平均年収は約750万円です。
本田技術研究所とは、本田技研工業の研究開発部門が分社化されたことにより設立された企業です。四輪、二輪、レース、汎用製品など、本田技研工業が扱う全ての技術・製品の研究開発を行なっています。
ちなみに、本田技研工業の社長は、伝統的に本田技術研究所出身者が就任する流れになっています。
④八千代工業
八千代工業の平均年収は750万円です。
八千代工業は、自動車の機能部品である燃料タンクやサンルーフ、その他補修部品の開発から生産を行なっている企業。樹脂部品、補修パーツなどの生産も行なっています。
1972年に本田技研工業の関連会社になり、1994年にJASDAQ上場。その後2006年に本田技研工業の連結子会社になりました。
⑤ホンダエンジニアリング
ホンダエンジニアリングの平均年収は約740万円です。
ホンダエンジニアリングは、ホンダ製品の生産技術を担っています。 具体的には、本田技術研究所が開発する製品を具現化し、量産化するための生産技術の研究・開発を行う企業です。
⑥テイ・エステック
テイ・エステックの平均年収は707万円です。
テイ・エステックは、四輪車用シートを中心、自動車内装品を開発・生産をするメーカーです。全世界のホンダ車の約6割にテイ・エステックのシートが搭載されています。一部上場企業です。
⑦エイチワン
エイチワンの平均年収は697万円です。
エイチワンは、自動車部品などを製造、販売するメーカーです。具体的には、自動車のボディなどの技術開発から製造、品質保証などをしています。一部上場企業です。
⑧ユタカ技研
ユタカ技研の平均年収は691万円です。
ユタカ技研は、ホンダグループが製造する自動車の排気システムやモーター部品、ブレーキディスクなどを研究開発・製造をしている企業です。JASDAQ上場企業です。
⑨ショーワ
ショーワの平均年収は686万円です。
ショーワは、四輪・二輪自動車の部品メーカーです。四輪・二輪車用の様々な部品の開発、製造、販売を担っています。本田技研工業系列企業ですが、日本国内外の他メーカーにも部品を供給しています。
⑩ケーヒン
ケーヒンの平均年収は625万円です。
ケーヒンは、ハイブリッド車などに使われるモーターやバッテリーの電子制御システム、燃料供給システム、車内の空調システムなどの製品研究開発、製造する企業です。一部上場企業です。
本田技研工業(ホンダ)の年収は低い?【競合他社と比較】
ここでは、本田技研工業の年収を日本の主要自動車メーカー5社と比較しました。
企業名 | 平均年収 | 売上高 | 一人あたりの役員報酬 | 転職人気ランキング |
トヨタ | 852万円 | 30兆2,256億円 | 1億4,961万円 | 2位 |
本田技研工業(ホンダ) | 820万円 | 15兆8,886億円 | 9,814万円 | 15位 |
日産 | 815万円 | 11兆5,742億円 | 3億2,325万円 | 58位 |
スズキ | 681万円 | 3兆8,714億円 | 6,833万円 | 100位圏外 |
マツダ | 676万円 | 3兆5,646億円 | 7,488万円 | 37位 |
スバル | 652万円 | 3兆1,605億円 | 4,688万円 | 100位圏外 |
出典:有価証券報告書
結果、本田技研工業の平均年収は2位でした。平均年収では1位のトヨタと30万程度しか変わりません。本田技研工業は役員報酬が低く、その分従業員に還元している印象を持ちます。
売上高については、トヨタと大きく差が開いています。しかし、本田技研工業の売上高は日本3位であり、(1位トヨタ、2位三菱商事)日本を代表する大企業であると言えます。
本田技研工業(ホンダ)に転職するためには
本田技研工業の転職難易度は高いです。「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」でも常に上位にランクインしており、本田技研工業を志望している方は、事前準備が重要になります。
本田技研工業に転職するために知っておくべきこと
本田技研工業に転職するために知っておくべきことは、4つあります。
- キャリア登録システム
- 募集職種数は技術>IT>事務(営業)
- 事務系は英語・メーカー経験・技術的知識が求められる
- 転職エージェントを利用する
1.キャリア登録システム
本田技研工業には、「キャリア登録システム」(リンク先ページ最下部)が存在します。本田技研工業の採用ページで自身のキャリアを登録しておくと、本田技研工業の採用担当者があなたのキャリアを閲覧します。そして、「この人と会いたい」と採用担当者が思えば、面接へのオファーメッセージが届きます。
一般公開されている求人の中に興味のあるものや、自身の経験とマッチするものがなかった場合でも、キャリアを登録しておけば、非公開求人の打診を行ってくれる可能性があります。したがって、本田技研工業に興味を持っている方は、必ずキャリア登録システムを活用しましょう。
2.募集職種数は技術>事務(営業)
本田技研工業では、常に大量の職種を募集しています。その中でも、50%以上の求人は専門的な経験・スキルが求められる技術職です。技術職の中でも、機械、電気、組込みソフトウェア、生産製造技術、IT、AIなど、幅広く募集しています。
特に、AIに関しては、今後の自動運転を見据えて非常に力を入れています。そのため、AI人材採用においては、業界・実務経験不問で第二新卒歓迎求人が掲載されています。
3.事務系は英語・メーカー経験・技術的知識が求められる
本田技研工業では、事務系職種においても技術系の専門知識を有していることが求められることが多いです。その他にも、ビジネスレベルの英語能力、メーカーでの実務経験などが頻繁に求められます。
4.転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。
本田技研工業の場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、本田技研工業の求人紹介はもちろん、本田技研工業から内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。
また、本田技研工業は転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性が高いです。本田技研工業のような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに掲載しています。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1
- JACリクルートメント:ハイクラス転職実績No.1
- パソナキャリア:転職サポートの質が高い
まとめ
本田技研工業の平均年収は820万円ということがわかりました。日本最大規模のグループの一つであり、関連会社の平均年収も軒並み高い水準です。
■まとめ
・本田技研工業の平均年収
820万円
・本田技研工業の職種ごとの平均年収
営業:700万円(推定)
技術:740万円(推定)
ITエンジニア:700万円(推定)
マーケティング:730万円(推定)
・本田技研工業の学歴別の平均年収
大卒以上:850万円(推定)
高卒:700万円(推定)
・本田技研工業の関連会社の平均年収
本田技研工業:820万円
ホンダアクセス:800万円(推定)
本田技術研究所:750万円(推定)
八千代工業:750万円
ホンダエンジニアリング:740万円(推定)
テイ・エステック:707万円
エイチワン:697万円
ユタカ技研:691万円
ショーワ:686万円
ケーヒン:625万円
・本田技研工業に転職するために知っておくべきこと
①キャリア登録システム
②募集職種数は技術>IT>事務(営業)
③事務系は英語・メーカー経験・技術的知識が求められる
④転職エージェントを利用する