新年度や新学期は、新たな趣味や資格取得に挑戦する好機です。新しいことにチャレンジすることで、今まで持っていなかった価値観や考え方を身につけることができるかもしれません。
そして挑戦するからには、成果を出したいですよね。そのために重要なことは、「やり続けること」です。まさに「継続は力なり」です。
「継続は力なり」の意味は、「どんなことでも続けていけば、成功につながるということ」です。
この記事では「継続は力なり」の意味はもちろん、由来や使い方、類語、英語表現まで詳しく解説していきます。
「継続は力なり」の意味
継続は力なり
読み:けいぞくはちからなり
意味:どんなことでも続けていけば、成功につながるということ
先述した通り、「継続は力なり」の意味は「どんなことでも続けていけば、成功につながるということ」です。
「継続は力なり」は、座右の銘としても人気が高いことわざです。
「継続は力なり」の由来
「継続は力なり」の由来は、大正時代の宗教家・住岡夜晃(すみおかやこう)が記した「讃嘆の詩(さんたんのうた)」が最も有力な説だといわれています。
住岡夜晃は、大正から昭和に広島で活躍した浄土真宗の宗教家で、教職に就いていた教育者でもあったそうです。「讃嘆の詩」は、住岡夜晃が「いかに生きるか」について悩む、若い世代に向けて再編集された書物といわれています。
「讃嘆の詩」は上下巻になっており、上巻の一節に「念願は人格を決定す 継続は力なり」とあります。この一節が「継続は力なり」の由来とされています。
「継続は力なり」の使い方と例文
「継続は力なり」は、物事をやり続けることの重要性を相手に伝えるときに使います。
例えば、いつも諦めが早い後輩や友人に、途中で止めずにやり続けたほうがいいとアドバイスするときに使用します。
例文1.「継続は力なり」というだろう。そうやってすぐに諦めてしまったら、結局何も成し遂げられないだよ。
例文2.また転職するのかい?今の職場には1年もいないじゃないか。「継続は力なり」、実力を身につけたいなら一つの場所で続けていくことも大切だと思うよ。
例文3.「継続は力なり」というし、たとえ趣味であっても続けていかなくて何も身にならないよ。
例文4.ダイエットを成功させたいなら、極端な食事制限や過度な運動はよくない。「継続は力なり」で少しずつ改善して続けていくことが大切だ。
例文5.「継続は力なり」というように、たとえ難しいことがあっても続けていれば必ず大きな成果につながる。
「継続は力なり」の類語
「継続は力なり」の類語を4つ紹介します。
①雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
「雨垂れ石を穿つ」の意味は、「どんなに小さな努力でも途中でやめずに続けていれば、最後に成功すること」です。
「雨垂れ石を穿つ」は、古代中国の歴史書「漢書」が由来の故事成語です。
例文1.「雨垂れ石を穿つ」というだろう。努力を積み重ねていけば、必ず相応の成果を得られると思うよ。
例文2.ついに管理職だ…!同期の中で一番早い昇進だ。「雨垂れ石を穿つ」で、常にコツコツと努力を重ねてきた結果だなぁ。
例文3.「雨垂れ石を穿つ」というように、例え少しずつだったとしてもやり続けて努力することが重要だ。
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②涓滴岩を穿つ(けんてついわをうがつ)
「涓滴岩を穿つ」の意味は、「どんなに困難なことでもめげずに努力し続ければ、必ず成し遂げられること」です。
- 涓滴:水の雫。
- 穿つ:穴をあける。突き抜ける。
という意味の単語が組み合わさっています。「わずかな水のしずくでも、時間をかければ岩を突き抜くことができる」から、先述の意味を表しています。
例文1.「涓滴岩を穿つ」というように、何事もやり続ければ、必ず何かしらの結果となって返ってくるものだ。
例文2.私は周りの人たちから、弁護士になるなんて絶対無理だと言われていた。でも毎日勉強を続けて見事司法試験に合格して、弁護士になった。「涓滴岩を穿つ」、例え短時間でもいいから毎日勉強することが成功の秘訣さ。
例文3.「涓滴岩を穿つ」というだろう。無理だと思われることも、諦めずに少しずつ努力を積み重ねれば結果に結びつくと思うよ。
③千里の道も一歩から(せんりのみちもいっぽから)
「千里の道も一歩から」の意味は「どんなに大きなことでも、まずは初めの一歩を踏み出すことが大切だということ」です。
「千里」は一里(※)の1000倍のことで、「非常に遠いところ」を意味します。
例文1.「千里の道も一歩から」というだろう。考えてばかりいないで、まずは始めてみてらどう?
例文2.今期の目標はとても高い。しかし「千里の道も一歩から」というように、どんな小さな案件でもしっかり取り組んで形にしていけば、きっと達成できるさ。
例文3.「千里の道も一歩から」、何事もやり始めなくては、成し遂げることもできない。
※尺貫法(しゃっかんほう)における距離の単位のこと。
④石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)
「石の上にも三年」の意味は、「どんなことでも我慢強くやり続けれていれば、必ず成果が出ること」です。
「嫌なことでもある程度続けること」と、誤用しないように注意してください。
例文1.「石の上にも三年」というように、一度やると決めたなら、そんなことでめげずにやり続けなよ。
例文2.ついに第一志望に合格した。浪人すると決心して、精神的に辛いこともたくさんあったけど、諦めずに勉強し続けてよかった。まさに「石の上にも三年」だね。
例文3.「石の上にも三年」というだろう。たとえ趣味であっても、そうやってすぐに諦めていたら何にもならないよ。
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「継続は力なり」の英語表現
「継続は力なり」の英語表現は「Continuity is the father of success.」です。直訳は「継続は成功の父」です。
- continuity:(主語・不可算名詞)継続、連続性
- father:(名詞)父
- success:(名詞・不可算名詞)成功
で構成されています。
まとめ
「継続は力なり」は、ビジネスだけでなくプライベートでも活躍することわざです。
ビジネスで成功をするための考えとして、多くのビジネスパーソンの役に立つだけでなく、趣味などプライベートで結果を出したいときにも使用できます。
くじけそうになったときは、ぜひ「継続は力なり」を思い出してください。そして途中で諦めずに、もう一度チャレンジしてみてください。きっと何か大きな結果につながるはずです。
①「継続は力なり」の意味
・どんなことでも続けていけば、成功につながるということ
②「継続は力なり」の由来
・大正時代の宗教家・住岡夜晃が記した「讃嘆の詩」から
③「継続は力なり」の使い方と例文
・「継続は力なり」というだろう。そうやってすぐに諦めてしまったら、結局何も成し遂げられないままだよ。
・また転職するのかい?今の職場には1年もいないじゃないか。「継続は力なり」、実力を身につけたいなら一つの場所で続けていくことも大切だと思うよ。
・「継続は力なり」というし、たとえ趣味であっても続けていかなくて何も身にならないよ。など
④「継続は力なり」の類語
・「雨垂れ石を穿つ」
・「涓滴岩を穿つ」
・「千里の道も一歩から」
・「石の上にも三年」
⑤「継続は力なり」の英語表現
・「Continuity is the father of success.」