鹿島建設の平均年収はいくら？【現場監督や学歴別の年収も解説】

大手建設会社の一つ、鹿島建設の平均年収は1,138万円です。このページでは、そんな鹿島建設の年収を「年度別」「役員」「競合比較」で詳しく解説します。

鹿島建設の平均年収

鹿島建設の平均年収は1,138万円です。国税庁の民間給与実態調査によると平均年収は432万円なので、鹿島建設の平均年収は約2.6倍ということがわかります。圧倒的な高年収企業です。

• 鹿島建設：1,138万円
• 平均年収：432万円

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鹿島建設の平均年収の推移

鹿島建設の最新の有価証券報告書を見ると、年々右肩上がりに年収が増加していることがわかります。2017年に大台の1,000万円を超えてからも、着実に給与は増加している状況です。

平均年収が1,000万円を超えている企業の多くは、従業員数の少ない少数精鋭の企業やホールディングス企業です。しかし、鹿島建設の場合、従業員数が7,000人強の大企業なのにも関わらず平均年収が1,000万円を超えている驚異的な企業です。

全従業員の給与が非常に高水準であることがわかります。

年度	平均年収	平均年齢	平均勤続年数	従業員数
2018年	1,138万円	44.2	18.5	7,783
2017年	1,102万円	44.1	18.4	7,686
2016年	947万円	43.9	18.3	7,611
2015年	892万円	43.7	18.3	7,527
2014年	891万円	43.7	18.5	7,546
2013年	877万円	43.5	18.5	7,657

出典：有価証券報告書

鹿島建設とは

鹿島建設とは、日本を代表する建設会社の一つであり、「スーパーゼネコン」と呼ばれる5社（大林組、清水建設、大成建設、竹中工務店、鹿島建設）の1角を占めています。

歴史は古く、1840年に創業されました。3世紀にわたって建設事業を担っており、蓄積されてきた信頼と実績、経験は日本トップクラスです。

最高裁判所や両国国技館、国立新美術館などの建設から、ダムや原子力発電所の建設、東京駅丸の内駅舎保存・福利工事など幅広い分野での実績があります。東日本大震災の復興にも大きく関わっており、非常に社会貢献性の高い事業を展開しています。

建設事業の他に、不動産の売買、宅地の開発・販売、不動産賃貸などの開発事業なども行なっています。

鹿島建設の役員の年収

有価証券報告書によると、2018年度に鹿島建設が支払った役員報酬は下記の通りです。

• 社内取締役の役員報酬総額（11名）：7億2,000万円（一人当たり約6,500万円）
• 監査役の役員報酬総額（2名）：5,600万円（一人当たり約2,800万円）
• 社外役員の報酬総額（7名）：1億円（一人当たり約1,400万円）

鹿島建設の現場監督の年収

鹿島建設は、現場監督（施工管理）職のモデル年収を公開しています。

• 年収600万円／30歳／大卒(賞与・手当込)
• 年収900万円／40歳／大卒(賞与・手当込)

鹿島建設の現場監督は、30歳で600万円、40歳で900万円の年収になります。一般的な現場監督の平均年収は300万円程度なので、鹿島建設の現場監督は非常に高年収であることがわかります。

鹿島建設の新卒の年収【大卒・院卒】

鹿島建設の初任給は、学歴ごとに異なります。

• 博士了：29万円
• 修士了：26万円
• 大学卒：24万円

この金額に、手当や残業代、年2回の賞与を加えると、新卒の年収は400〜500万円程度だと推定できます。

職種は、事務系職種（現場事務、営業、バックオフィスなど）や技術系職種（土木系、建築施工・設計系）、開発系・数理系職種など細かく分かれています。しかし、新卒の給与テーブルはすべて同じです。

建設業界の年収ランキング

建設業界の年収ランキングを作成しました。ここでは平均年収が高い上位5社をピックアップ。建設業界は比較的年収の高い業界ですが、その中でも、鹿島建設の平均年収は第1位でした。

企業名	平均年収	売上高	一人あたりの役員報酬	転職人気ランキング
鹿島建設	1,138万円	約1兆9,742億円	約6,500万円	129位
大林組	1,052万円	約2兆396億円	約3,300万円	圏外
大成建設	1,051万円	約1兆6,508億円	約8,850万円	72位
竹中工務店	1,028万円	約1兆3,536億円	約3,600万円	127位
清水建設	1,010万円	約1兆6,649億円	約7,740万円	123位

出典：有価証券報告書

建設業界の上位5社の企業の間で平均年収に大きな差はありませんが、鹿島建設のみが少し抜けています。一人あたりの役員報酬額では、鹿島建設は第3位です。大成建設や清水建設と大きな差が生まれています。

売上高では、大林組に次ぐ第2位に位置付けています。とはいえ、大林組との間の差は少なく、鹿島建設ももうすぐ売上高が2兆円に到達する規模に成長しています。

鹿島建設に転職するためには

鹿島建設の転職難易度は高いです。「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」では129位ですが、業界最大手の企業であるため、建設業界の中ではトップレベルに人気があります。そのため、鹿島建設に入社したい方は、入念な対策を行う必要があります。

鹿島建設に転職するために知っておくべきこと

鹿島建設に転職するために知っておくべきことは、3つあります。

1. 技術系職種の通年採用を実施
2. 求める人物像
3. 非公開求人を保有する転職エージェントを利用する

1．技術系職種の通年採用を実施

鹿島建設では、技術系職種の通年採用を実施しています。特に、土木系、建築系、建築設備系、機械・電気系で多くの職種が募集されています。

鹿島建設の採用の特徴は、即戦力採用を行う点です。求める基準のレベルが非常に高く、職種経験年数5年以上や、1級国家資格（１級土木施工管理技士、技術士）が求められます。

30代、40代のミドル層の方も歓迎しているため、応募要件に当てはまる方は積極的にチャレンジしてみることをおすすめします。

2．求める人物像

鹿島建設は、求める人物像の要件として下記4点を挙げています。

• 社会貢献ができる仕事でやりがいを感じたい方
• 土木系・建築系で安定した環境で働きたい方
• 経験を活かして、幅広い分野の建設に携わりたい方
• 「大規模なプロジェクトに携わりたい」意欲・向上心ある方

鹿島建設は、業界最大手の規模を活かして、幅広い分野で大規模なプロジェクトを多数行なっています。そのため、鹿島建設でしか経験できないような「幅広い分野での大規模プロジェクト」を行う環境で働きたいと強く考えている方を求めていると推定できます。

3．非公開求人を保有する転職エージェントを利用する

転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。

鹿島建設は、転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性があります。鹿島建設のような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに発注することが多いです。

鹿島建設の場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、鹿島建設の求人紹介はもちろん、鹿島建設から内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。

まとめ

鹿島建設の平均年収は1,138万円ということがわかりました。

鹿島建設は技術系職種を中心に通年採用を実施しています。そのため、常にチャンスがある一方、求人人気は高く、採用基準も高いため、鹿島建設の選考を受ける際には対策をする必要があります。

転職エージェントなどで入念な対策をすることをおすすめします。