プライドを捨てる方法とは?【知っておきたいメンタルスキル】

プライドは、人間なら誰もが持っている感情です。プライドを持つことで、自分に対して責任感を持つことができ、「自分を高めたい」という向上心を生み出すことができます。

一方、高すぎるプライドは、自信喪失や他人への嫉妬を引き起こし、仕事のパフォーマンスを損なう原因になります。

ビジネスシーンで最高のパフォーマンスを発揮するためには、高くなり過ぎてしまったプライドを捨てることが重要です。今回は、プライベートやビジネスシーンで使える「プライドを捨てる方法」についてご紹介します。

目次

捨てるべきプライドとは?

プライドを持っていることは、決して悪いことではありません。

しかし、捨てるべきプライドを持っている方は非常に多いです。いったい捨てるべきプライドとは、なんでしょうか?

それは「自分を不安にさせたり、人間関係を崩してしまうようなプライド」のことです。プライドを守るために他人を傷つけたり、自分を苦しめてしまう場合は、不要なプライドを抱えている状態と言えます。

捨てるべきプライドとは

自分を不安にさせたり、人間関係を崩してしまうようなプライド

プライドが高い人の5つの特徴

ポイント

プライドが高い人の特徴は、大きく5つあります。当てはまる項目が一つでもある場合、プライドが高い可能性があります。

  1. 自分の非を認められない
  2. 負けず嫌い
  3. 臨機応変な対応ができない
  4. 他人に頼れない
  5. こだわりが強すぎる

①自分の非を認めない

「自分の非を認める=自分が他人より劣っている、弱くなる」と捉え、自分を守るためにその状況から反発してしまいます。人によっては、他人に責任転嫁をしまう場合もあります。

②負けず嫌い

プライドが高い人は、常に他人よりも優位に立ちたいという感情を抱いています。物事を勝ち負けで判断してしまい、本来の目的からズレて、勝つこと自体が目的となってしまいます。

負けず嫌いは悪いことではありませんが、物事を勝ち負けだけで判断する癖を持っている方は注意が必要です。

③臨機応変な対応が苦手

自分が正しいと思う考えや計画を状況に当てはめて行動するので、失敗や想定外の事態が起きると対応できません。自分に対処できないことが発生すると、対処せずに回避する場合もあります。

④他人を頼れない

「他人を頼る=相手よりも自分が弱い立場になる」と考えてしまい、他人に頼れない傾向があります。自分で仕切って、すべてこなそうとします。

⑤こだわりが強すぎる

過去の成功や経験から自分のやり方や考えを最も正しいと思い、他人の意見や考えを受け入れない傾向があります。また他人の意見を取り入れることは、負け、相手より弱いと考えている場合もあります。

不要なプライドを捨てるための5つの方法

ポイント

不要なプライドを捨てるための方法を5つピックアップしました。なかでも、できないことを「できない」と言うは非常に重要です。

できるビジネスパーソンほど「できない」と素直に言うことができます。そして、周りからアドバイスをもらい、「できない」が「できる」になります。不要なプライドを捨てることで、このようなメリットも享受できます。

  1. 自分のダメな部分を認める
  2. 今まで挑戦しなかったことにチャレンジする
  3. できないことを「できない」と言う
  4. 過去を振り返るのではなく、今どうすべきなのか考える
  5. いろいろな価値観に触れる

①自分のダメな部分を認める

プライドの高い人は、「自分には価値がない」「完璧でないと他人から認められない」と考えてしまいがちです。これは「評価される」「認められる」という他人の行動に価値を見出す考え方です。つまり、他人の「目」を気にしている状態です。

他人の行動をコントロールすることはできせん。コントロールできるのは自分の行動だけ。重要なのは、他人に自分の価値を認めてもらうのではなく、まずは自分自身で“自分”を認めること。

完璧ではない、ダメな部分を含めて自分を認めてあげましょう。

②今まで挑戦しなかったことにチャレンジする

プライドの高い人は、他人からの承認を得られる「自分ができること」や「評価されること」を中心に行動する傾向があります。

そのため、「本当に自分がやりたいこと」や「自分が実現できるかわからないこと」に対して消極的になりがちです。例えば、「好きな人にアプローチする」や「フルマラソンに挑戦する」です。

そのような方は、ぜひ、「やりたいけどできないと思っていること」に挑戦してみましょう。失敗や挫折を味わうことで今までと違う視点が得られ、視野が広がります。視野が広がることで、今まで依存していた他者からの「評価」や「承認」以外の価値観が生まれるのです。

③できないことを「できない」と言う

プライドが高い人は「できないことがある=自分には価値がない」と考えます。そのため、自分の失敗や限界を認めない傾向があり、「できない=弱い」と捉えて、他人に頼ることができないのです。

「できない」と感じたら、考える前に声に出して「できない」と言ってみましょう。すべてをこなせる人間はいません。適材適所という言葉があるように、人には向き不向きがあります。自分に適した得意なことで、パフォーマンスを発揮するほうが評価が上がるはずです。

④過去を振り返るのではなく、今どうすべきなのか考える

過去に自分なりのやり方で成功経験を積んでいると、その成功によって作られたこだわりや価値観にしばられてしまいます。過去に囚われていると、過去と今を比較して最大限のパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。

日々、環境はもちろんのこと、自分自身も変化しています。“今”を”過去”の状況にあてはめて行動するのではなく、今どう行動するのかを意識して行動するようにしましょう。

⑤いろいろな価値観に触れる

プライドが高い人は、自分なりのこだわりや判断基準を持っています。視野が狭く思考が偏ることで、こだわりが強くなるのです。そのような方は、さまざま価値観に触れ、視野を広げることがとても重要です。

例えば、下記の通りです。普段やらないことなら何でも大丈夫です。多くの価値観があり、その存在に触れ、認めるだけでも視野が広がるはずです。

  • 今まで会ったことがない人に会ってみる
  • 思い切って一人旅に出てみる
  • 普段読まないジャンルの本を読んでみる

おわりに

プライドを持つことは、悪いことではありません。しかし、高すぎるプライドは、仕事だけでなくプライベートにも悪影響を及ぼす恐れがあります。

不要なプライドを捨て、適度なプライドを持てるように意識を変える。そうすることで、仕事のパフォーマンスが向上するだけでなく、心も軽くなるはずです。

正しく適度なプライドを持って、最大限のパフォーマンスを発揮していきましょう。最後まで読んで頂きありがとうございます。

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