サステナビリティの意味とは?【知っておきたいビジネス用語】

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サステナビリティとは

サステナビリティとは

サステナビリティとは、「社会、経済、環境などあらゆる側面から、将来にかけて世の中がその機能を失うことなく持続することができるようにする考え方」のことです。

「サステナビリティ」は英語で「Sustainability」

  • 「持続する」という意味の「sustain」
  • 「能力・可能」という意味の「ability」

を組み合わせた用語。日本語では「持続可能性」と訳されることが多いです。

サステナビリティの成り立ち

「サステナビリティ」という言葉が広く知られるようになったのは、1984年に国連に設置された「環境と開発に関する世界委員会」が発表した「Our Common Future(日本の未来を守るために)」が契機と言われています。

同報告書で提唱された「持続可能な開発(Sustainability)」という言葉が広く社会に浸透し現在ではビジネスシーンでも幅広く使われています。

ここで言う「持続可能な開発」とは、「将来の世代のニーズを満たす機能を失うことなく、現在の世代のニーズを満たすことができる開発」のこと。この報告書の発表から、全世界で「サステナビリティ」という言葉の認知度が高まりました。

サステナビリティの広義・狭義の意味

日本において「サスティナビリティ」が使われる際には広義、狭義の2種類に分かれます。

広義的な意味

広義な意味での「サステナビリティ」は、「社会・経済・環境それぞれのバランスを整え、世の中(地球全体)を持続可能な状態にする考え方のこと」を指します。

非常に幅広く抽象的な意味になるので、特にアカデミックなど体系的にサステナビリティを学ぶ場合におさえるべき考え方になります。

狭義的な意味

狭義な意味での「サステナビリティ」とは、「コーポレート・サステナビリティ(Cooporate Sustainability)と表現され、企業が事業活動を通して社会・経済・環境に与える影響を考慮しながら、長期的な企業戦略を立てること」を指します。

ビジネスシーンにおいては、狭義的な意味での「サスティナビリティ」が使われることが多く、主に企業広報やIRといった企業自体のブランディングなどで活用されます。

これからのサステナビリティとSDGs

「サステナビリティ」は環境用語として使われる用語でしたが、社会の変化に伴いビジネスシーンにおいても広く使用されるようになりました。近年ではビジネスシーンだけでなく、一般の人々へも「サステナビリティ」が知られるようになってきました。

そのきっかけとなっているのが、「SDGs」です。

SDGsは、地球全体で取り組むべき、持続可能な社会を実現するための国際目標のこと。2016年からスタートとし、2030年までに世界全体で達成すべき17の目標が設定され、これからの「サステナビリティ」を考えるうえで重要な内容となっています。

日本では、2020年のオリンピックに向けてSDGsへの関心はさらに高まることが予想され、現在も多くの企業で積極的に取り組みが進められています。

またSDGsは、「TV」「新聞」「雑誌」「Webメディア」などのメディアでも取り上げられ、多くの人々の注目と関心を集めています。こうしたSDGsへの関心や理解の高まりが、今後の「サステナビリティ」に対する注目や関心を集めるきっかけになることが期待されています。

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