LINEの平均年収はいくら？【競合他社比較や職種ごとの平均年収も解説】

ITメガベンチャーの一つ、LINEの平均年収は716万円です。この記事では、そんなLINEの年収を「年齢別」「職種別」「役職別」「競合他社比較」で詳しく解説します。

LINEの平均年収

LINEの平均年収は716万円です。国税庁の民間給与実態調査によると平均年収は432万円なので、LINEの平均年収は1.6倍ということがわかります。

• LINEの平均年収：716万円
• 平均年収：432万円

LINEの平均年収の推移

LINEの最新の有価証券報告書を見ると、毎年度の平均年収は700万円代前半だということがわかります。年々従業員を大幅に増やしており、その分は平均年収が下がってきていると推定されます。

年度	平均年収	平均年齢	平均勤続年数	従業員数
2018年	716万円	34.4	2.6	1,903
2017年	715万円	34.3	3.4	1,460
2016年	743万円	34.2	3.4	1,227

出典：有価証券報告書

LINEの年収は低い？ITメガベンチャーと比較

LINEの年収は低いのでしょうか？LINEの平均年収や気になる数値を、日本の主要ITメガベンチャーと比較してみました。

企業名	平均年収	売上高	一人あたりの役員報酬	転職人気ランキング
ディー・エヌ・エー	768万円	1,241億円	6,100万円	100位圏外
楽天	720万円	1兆1,014円	1億3,833万円	3位
LINE	716万円	2,071億円	2億9,340万円	41位
メルカリ	712万円	516億円	5,000万円	90位
サイバーエージェント	709万円	4,195億円	4,937万円	51位

出典：有価証券報告書

日本の主要ITメガベンチャーと比較すると、LINEの平均年収は3位でした。LINEの平均年収は決して低い訳ではないことがわかります。また、外資系企業ということもあり、LINEの一人当たりの役員報酬は断トツで1位です。

売上高を見てみても、楽天、サイバーエージェントに次ぐ3位に位置しています。LINEは金融系や漫画、ノベル、ゲームなどあらゆる事業に進出しており、今後も大きな成長が見込める企業です。

LINEの役職別の平均年収

独自に口コミなどを集計し、LINEの役職別平均年収を算出しました。

LINEは年功序列ではないため、成果を上げ続けなければ出世することはできません。特に、ハードワークで働ける人が成果を出し、出世しやすい傾向にあるようです。

部長クラス以上になると、年収も1,000万円を超えてくると推定されます。

役職	平均年収
部長クラス	1,000万円〜（推定）
マネージャークラス	800万円（推定）
リーダークラス	700万円（推定）
一般	400万〜600万円（推定）

LINEの役員報酬

有価証券報告書によると、2018年度にLINEが取締役に支払った報酬の総額は14億6,700万円でした。また、連結報酬等の総額が1億円以上である役員の氏名と報酬額も公表されています。

• シン・ジュンホ氏（代表取締役CWO）：5億8,900万円
• ファン・インジュン氏（取締役CFO）：2億1,800万円
• 出澤剛氏（代表取締役CEO）：3億1,500万円
• 舛田淳氏（取締役CSMO）：2億5,700万円

LINEの年収は上がらない？年齢別の平均年収

LINEの年収は上がらないのでしょうか？

独自に口コミなどを集計し、LINEの年齢別平均年収を算出しました。LINEは年功序列ではありませんが、年齢を重ねると共にスキルや成果が付いてくるため、年収は増加していく傾向にあります。

とはいえ、大きな成果を残さないとベースアップはなかなかないため、努力が求められます。

年齢	平均年収
50代	850万円（推定）
40代	800万円（推定）
30代	720万円（推定）
20代	550万円（推定）

LINEの新卒の年収

LINEの新卒の年収は、職種によって分かれます。

• 技術職：528万円以上
• デザイン職：480万円
• サービス企画職：408万円
• 企画営業職：408万円

技術職は一律固定額ではなく、新卒の段階から経験・スキル・評価・技術テストの結果によって年収が決められます。最低でも528万円が支給されるため、LINEの技術職は非常に高年収であることがわかります。

職種によって年収格差はある？LINEの職種別の平均年収

indeedの情報を元にLINEの職種別平均年収を算出しました。エンジニアの年収が高くなる傾向があるようです。

職種	平均年収
システムエンジニア	631万円（推定）
経営企画	622万円（推定）
企画	593万円（推定）
バックオフィス	570万円（推定）

同業他社よりは低いです。明確な昇給基準もないし、成果を残さなければ給与は上がりません。なので、エンジニアや営業職は実績が数値化されやすいのでペイメントにも反映がされやすいが、バックオフィス職では難しい。それ故に社内格差というのはとても実感します

出典：カイシャの評判

LINEに転職するためには

LINEの転職難易度は高いです。「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」でも常に上位にランクインしており、LINEを志望している方は事前準備が重要になります。

LINEに転職するために知っておくべきこと

LINEに転職するために知っておくべきことは、3つあります。

1. 大量のポジションで中途採用を展開中
2. グローバルな環境
3. 転職エージェントを利用する

1．大量のポジションで中途採用を展開中

現在LINEは、大量のポジションで求人を出しています。職種区分は下記の通りです。

• 技術職
• デザイン職
• サービス企画職
• ビジネス企画職
• ビジネスサポート職
• オープン採用

十分の経験や専門的なスキルを身につけていることが必須の求人が多いです。特に、LINEはIT企業であることから、WEBサービス事業の経験や、IT系企業での経験などが求められます。

データ分析にも力を入れており、営業でおいてもマーケティングやデータ分析経験があれば通過可能性が非常に高くなります。

2．グローバルな環境

LINEは韓国資本の企業であり、様々な国籍の社員が在籍しています。事業の中枢に行けば行くほどグローバルな職場環境になるため、ビジネスレベルの英語能力がなければ力を発揮できない場合もあります。

英語に自信がある方や、今後英語を勉強していくやる気のある方におすすめする企業です。

3．転職エージェントを利用する

転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。

LINEの場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、LINEの求人紹介はもちろん、LINEから内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。

また、LINEは転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性が高いです。LINEのような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに掲載しています。

まとめ

LINEの平均年収は716万円ということがわかりました。成果主義のため、能力のある人材は給与を上げていくことが可能です。しかし、営業やエンジニアなどの成果がわかりやすい職種以外（バックオフィスなど）はなかなか給与を上げることができない現状もあるようです。