年収300万円はありえない?
年収300万円は少なすぎる?
このような疑問に国税庁のデータを使って、解説していきます。結論から言うと、20代後半の男性で年収300万円は低い方です。
現在の会社で大きな年収アップが見込めない場合、転職も一つの選択肢として考えることをおすすめします。
この記事では、「年収300万円はありえない?」だけでなく「年収300万円の人が転職を考えた方が良い理由」について、元リクルートの転職エージェントが解説します。
年収300万円はありえない?
平均年収は、年齢や性別によっても変わってきます。結論、20代後半の男性で年収300万円は低いと言えます。
実際に、「国税庁」と「doda」の平均年収データを見てみましょう。
国税庁のデータ
こちらは国税庁が公表している『民間給与実態統計調査』の年収割合をまとめたものです。
「年収300万円〜年収400万円」が一番多いことがわかります。年収400万円以下の割合を合計すると、2人に1人は年収400万円以下ということになります。
では、これを男女別で見てみます。
男性の場合
- 年収300万円以下の割合:20.9%
- 年収300万円以上の割合:79.1%
男性の場合は、年収300万円以上の割合が圧倒的に多いです。つまり、男性で年収300万円は低いと言えます。
女性の場合
- 年収300万円以下の割合:59.8%
- 年収300万円以上の割合:40.2%
女性の場合は、年収300万円以下の割合が圧倒的に多いです。つまり、女性で年収300万円は平均的と言えます。
dodaのデータ
- 20代:年収333万円
- 30代:年収448万円
- 40代:年収511万円
- 50代:年収626万円
出典:doda
dodaの平均年収データによると、全世代(20代〜50代)で年収300万円を超えています。やはり、年収300万円は低いということがわかります。
年収が低い会社の特徴
転職エージェントの経験から、年収が低い会社の特徴を紹介します。これから転職を考えている方にとって、参考になれば幸いです。
- 成果主義ではない
- 上が詰まっている
- 評価制度が整っていない
①成果主義ではない
日本では、年功序列の会社がいまだに多く残っています。どんなに成果をあげても年齢とともに年収が上がる。
このように成果主義ではない会社は地方に多く、20代・30代であれば、成果をあげた分、給料に反映してくれる会社に転職した方が年収は上がりやすいと言えます。
②上が詰まっている
部長クラスやマネージャークラス、次期管理職など、上が詰まっている会社も年収が上がりづらいです。
特に、役職に付かないと年収が上がらない会社では、上が詰まっているため、何年経っても年収が変わらないこともあります。
そのような会社では、「年収が上がらない」だけでなく「マネジメント経験を積めない」などの弊害があるので、転職を考えたほうが良いでしょう。
③評価制度が整っていない
どんなに成果をあげても給料に反映されない場合、「年功序列」または「評価制度が整っていない」に当てはまると思います。
評価制度が整っていない会社には、ブラック企業が多いので、働いている側の見極めが重要になります。
実力があるのに認められていない方は、転職をすることで大幅に年収がアップすることもあります。
転職をすることで年収アップする可能性が高い
元リクルートの転職エージェントの経験から言うと、年収300万円であれば、転職をすることで年収アップする可能性は高いです。
実際に、
- 年収300万円→年収350万円
- 年収320万円→年収380万円
- 年収340万円→年収420万円
年収300万円台から年収アップしている方は多いです。なかには、年収が一気に100万円アップする方も。
どれくらいの方が年収アップしているのかを見ていきましょう。
年収アップ率
出典:エン・ジャパン
エン・ジャパンが公表しているデータによると、50%の人が転職をしたことで「年収が上がった」と回答しています。
「年収が下がった」と回答した方は、約30%となっています。
年収の上がり幅
出典:エン・ジャパン
年収の値上がり幅を見ると、年収500万円未満の約30%は100万円以上の年収アップを実現しています。
- 50万円未満の年収アップ:34%
- 50万円〜100万円の年収アップ:32%
- 100万円〜150万円の年収アップ:11%
- 150万円〜200万円の年収アップ:11%
- 200万円〜300万円の年収アップ:8%
- 300万円以上の年収アップ:3%
転職エージェントを利用することで転職成功確率が上がる
転職エージェントとは、
- 求人紹介
- 履歴書・職務経歴書の作成
- 面接対策
- 面接の日程調整
- 内定後の条件交渉
などを完全無料でサポートしてくれるサービスです。
転職サイトとは異なり、求人紹介だけでなく、内定までを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。
「確実に年収アップを叶えたい」「効率良く転職活動を進めたい」という方は、転職エージェントの利用を強くおすすめします。
ちなみに、リクナビNEXTの調査によると、転職成功者は平均4.2社の転職エージェントを利用しています。
年収300万円の方におすすめの転職エージェント
年収300万円の方は、年収アップに強い転職エージェントをおすすめしています。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1
- doda:転職エージェント業界2位
- パソナキャリア:転職サポートが手厚い
- リクナビNEXT:会員数900万人以上の転職サイト
特に、リクルートエージェントは、年収アップ率が60%を超えており、年収300万円の求職者の実績が豊富にあります。
まずは、リクルートエージェントとdodaを使い、合わない場合はパソナキャリアを使う。このように、最初から一つの転職エージェントに絞らずに、複数のサービスを使ってみて、自分に合ったものを選ぶことが重要です。