日本には「サラリーマン」と呼ばれる人たちが多いですよね。サラリーマンと聞くと、なんとなくスーツを着て、電車に乗って、会社に出勤しているイメージ。それに、サラリーマンには「疲れている人」や「おじさん」などの負のイメージがあります。
当然、サラリーマンと言っても人それぞれですし、先ほど挙げたイメージに具体的な根拠はありません。しかし、日本のサラリーマンと呼ばれる人たちに対するイメージは明るくありません。
それでは、サラリーマンとはどういった意味なのでしょうか。当たり前に使われている言葉なので、意味を調べたことは少ないと思います。
また、サラリーマンとは別に「ビジネスマン」と言う言葉もあります。サラリーマンとビジネスマンは、一体何がどう違うのでしょうか。この記事では、「サラリーマンとビジネスマンの違い」について解説します。
サラリーマンとビジネスマンの違い
サラリーマンとビジネスマンの違いを簡単に言うと、
- サラリーマン:正社員のこと
- ビジネスマン:経営者や実業家のこと
となります。
ただし、日本では厳密に区別されて使われているわけではないので、会社員をビジネスマンと言うこともあります。次に、「サラリーマン」と「ビジネスマン」を分けて、詳しく見ていきましょう。
サラリーマンとは
先述した通り、サラリーマンとは、「日本における正規雇用(=正社員)の会社員であり、給与所得者のうち、役員や専門職をのぞいたもの」です。
ブルーカラーの仕事というよりは、ホワイトカラー職の人たちを指す言葉です。一般的には男性に対して使われる言葉であり、女性に対してはOLという用語が用いられます。
サラリーマンの語源と由来
サラリーの意味を知ろう
サラリーマンのサラリー(salary)という英語は、給料という意味です。基本的に会社員とは月給制のところがほとんどだと思います。そのため、給料を指すサラリーという言葉に男性的イメージのマン(man)がついて、サラリーマンと呼ぶようになりました。
しかし、サラリーマンという言葉は日本だけの和製英語になります。大正時代から使われ始めた言葉で、スーツにネクタイの姿で仕事をする労働者をサラリーマンと呼び始めました。
由来は古代ローマ?
ちなみに、英語のsalaryは「salarium」という言葉から来ているそうです。salariumとは、はるか昔のローマで兵士に給料として支給した「塩」のことです。
古代ローマ時代において、塩とはとても貴重なものでした。その上、当時の技術では塩の大量生産はまだまだ難しく、長期保存が効く塩は生活にとって必需品だったのです。現代社会では簡単に手に入る塩ですが、昔は貴重品だったのですね。
ビジネスマンとは
ビジネスマンとは、「経営者や実業家のこと」を指します。海外だと、経営者などトップクラスのポジションの人を指す言葉です。
しかし、日本国内でビジネスマンと言われる場合は必ずしも経営者を指しているわけではありません。ビジネスマンと呼ばれる人は、仕事に対して積極的であったり情熱的なイメージが強いです。仕事が出来る人に対して送られる表現ですね。
それぞれのイメージとニュアンスの違い【主観あり】
一般的に、サラリーマンは「疲れている」や「気力が無い」など、マイナスなイメージが強くあるようです。また最近では「社畜」などという言葉も生まれており、会社務めで疲れている社会人が多く存在しています。つまり、仕事に追われているイメージがありますね。
一方、ビジネスマンはバリバリ仕事をし、積極的に仕事に取り組み、リーダーシップも兼ねそろえているイメージです。自ら仕事を追いかけているスタンスですね。
会社に勤務している社会人という点においてはサラリーマンと同じですが、両者のイメージは大きく違います。サラリーマンとビジネスマンを比べて一番大きな違いは「自分の仕事への情熱」なのかもしれません。
まとめ
この記事では、「サラリーマンとビジネスマンの違い」について解説しました。両者の違いを意識している人は少ないので、初めて知る内容もあったのではないでしょうか。
まとめると、、、
・サラリーマンについて
→日本で正社員雇用で働く会社務めの男性を指す和製英語
→サラリーは給料のことであり、由来は古代ローマまでさかのぼる
・ビジネスマンについて
→英語で経営者・実業家のことだが、日本ではそれに限らない