2020年4月に世界最大の仮想通貨取引所であるBINANCE(バイナンス)が仮想通貨のデータサイトである「CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)」を買収した。
買収額は秘密保持契約のため明かされていないが、買収額は4億ドル(約430億円)と見られており、仮想通貨業界で最大の買収案件となる。
バイナンスのCEOであるジャオ・チャンポン氏は、今回の買収について以下のように述べている。
「バイナンスとコインマーケットキャップは、仮想通貨へのアクセスを提供する点で似ており、仮想通貨業界全体の透明性を高める上で相乗効果を期待できる」
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CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)は急成長中
シミラーウェブで「CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)」を分析すると、直近6ヶ月のセッション数(訪問者数)は2億人を超えており、アクティブユーザーが急速に増えていることが見て取れる。
仮想通貨データサイトは、CoinGecko(コインゲッコー)とCoinMarketCap(コインマーケットキャップ)の2強となっている。
※追記(2021年2月)
2021年1月のセッション数を比較すると、
- コインゲッコー:約5,200万セッション
- コインマーケットキャップ:約1億セッション
となっており、コインマーケットキャップがコインゲッコーを大きくリードしたことがわかる。
今回の買収により業界の集権化を危惧する声も
バイナンスがコインマーケットキャップを買収することにより、業界の集権化が進むという声もある。
確かに、仮想通貨業界全体を見ると、世界最大の取引所であるバイナンスが仮想通貨データサイトを買収することで、公平性や中立性が保たれるのか不安になるのも当然である。
それに対して、バイナンスのジャオ・チャンポンCEOは、以下のように述べている。
コインマーケットキャップも引き続き最も正確で信頼度の高いデータをリアルタイムに提供していくと述べている。
今回の買収で、ますますバイナンスのプレゼンスが高まるはずだ。バイナンスには、これからも仮想通貨業界全体の発展を目指してもらいたい。