仮想通貨カルダノ(ADA)とは?
カルダノ(ADA)とは、仮想通貨の種類の1つです。2021年2月時点における時価総額は約3.5兆円で、仮想通貨全体で上から7番目の規模を誇っています。
2017年末から2018年初にかけて価格が高騰して以来、時価総額上位を維持しており、長期間にわたって高い人気を獲得している仮想通貨です。
仮想通貨カルダノ(ADA)の開発理由
カルダノは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)が抱える問題を解決するために、2015年に開発されました。
ビットコインやイーサリアムの課題とは、スケーラビリティやセキュリティです。それぞれ、規模が大きくなっていくにつれて、手数料の高騰によって利用が難しくなったり、安全面で脆弱性が発見されるなどの問題を抱えています。
仮想通貨は新興技術である分、実際に運用を開始してからさまざまな問題に直面するケースが多いのです。一方、カルダノはそれらの問題に直面することを防ぐために、学術論文をベースに開発が進められています。
カルダノの機能追加などの際には、まず論文が作成され、その論文が学会で発表されることを通じて、技術の確実性や安全性が検査される仕組みになっています。
仮想通貨カルダノ(ADA)の組織
仮想通貨のカルダノは、3つの組織によって運営されています。
- カルダノ財団
- インプット・アウトプット香港
- エマーゴ
組織ごとに役割を持っており、以下のような分担がなされています。
- カルダノ財団:技術の保護や発展などを目的として活動を行う
- インプット・アウトプット香港:カルダノの技術開発チーム
- エマーゴ:カルダノを利用する企業へのサポートなどを行う
「カルダノ」と「ADA」の関係性
一般的に「カルダノ」も「ADA」も仮想通貨の呼称として使われていますが、正確には、カルダノはプロジェクト全体の総称、ADAはそのプロジェクトで使われる通貨を指します。
- カルダノ:プロジェクトの総称
- ADA:プロジェクト内で利用される通貨
なお、ADAは「エイダコイン」と呼ばれることもあります。
仮想通貨カルダノ(ADA)の特徴
仮想通貨カルダノの特徴は「プルーフ・オブ・ステーク」と「スマートコントラクト」の2つです。
- プルーフ・オブ・ステーク
- スマートコントラクト
プルーフ・オブ・ステーク
仮想通貨カルダノは、「プルーフ・オブ・ステーク」と呼ばれる技術を採用しています。プルーフ・オブ・ステークとは、保有しているコインの量に応じて、仮想通貨のマイニングが出来る仕組みです。
似た仕組みに「プルーフ・オブ・ワーク」がありますが、こちらは「いかに複雑な計算を早く処理できるか」で仮想通貨のマイニングができます。
プルーフ・オブ・ワークでは、複雑な計算を処理できるマイニング機器が必要になるほか、相応の電気が必要となります。そのため、特定のマイナーに報酬が集中してしまうことや、電気の多量消費によって環境に悪影響を与えることが課題とされています。
一方、プルーフ・オブ・ステークでは、保有しているコインの量に応じて仮想通貨のマイニングができるので、複雑な計算をする機器も、多量の電気も必要ありません。
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スマートコントラクト
仮想通貨カルダノは、「スマートコントラクト」と呼ばれる技術も採用しています。
スマートコントラクトは、イーサリアム(ETH)でも採用されていますが、イーサリアムは「スケーラビリティ」に問題を抱えています。これは、イーサリアムを利用する人が多すぎて、手数料が高騰してしまい、規模拡大が難しくなる問題です。
一方、仮想通貨カルダノでは、イーサリアムの問題を解決するために開発されていることもあり、スケーラビリティに一切の問題を抱えることのないように設計されています。
カルダノは取引が迅速かつ安価に完了するように設計されており、取引が急増しても、安定して機能することができます。このことから、カルダノはイーサリアムに取って代わる可能性を秘めており、「イーサリアム・キラー」とも呼ばれています。
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仮想通貨カルダノ(ADA)の今後
仮想通貨のプロジェクトは流行り廃りが激しく、途中で開発に頓挫してしまうものも多いですが、カルダノは現在も開発が続けられており、今後も利用増加が見込まれています。
特に、イーサリアムの価格高騰に伴い手数料高騰が問題視される昨今において、カルダノの注目度は飛躍的にあがってきています。
その期待は価格にも表れており、カルダノは2018年1月に124円の最高値を記録して以来、低迷を続けてきましたが、2020年2月現在の価格は112円と過去最高値付近まで迫ってきています。
今後も仮想通貨市場が盛り上がっていくことで、過去最高値の更新も期待できる仮想通貨の1つです。