希少性の原理(法則)とは?【仕事で使えるビジネス心理学】

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希少性の原理とは

希少性の原理とは、「人が欲している量(需要)よりも、利用できる量(供給)が少ないとき、そのモノの価値が高く思える心理現象」のことです。

言い換えると、「あるモノが希少であればあるほど、欲しいと思う欲求が強くなる心理現象」ということになります。例えば、このようなキャッチコピーを見たら欲しいと思ってしまいませんか?これが、希少性の原理です。

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希少性の原理の実験

「希少性の原理」の実験として有名なのが、社会心理学者のステファン・ウォーチェルの実験です。実験内容は非常にシンプルで、2つのグループの被験者に瓶の中に入ったクッキーを食べて感想を言ってもらうだけ。

グループA:瓶に多めのクッキーを入れる(希少性が低い)

グループB:瓶に少なめのクッキーを入れる(希少性が高い)

結果は、同じクッキーを食べたにもかかわらず、グループBの方がクッキーに対する評価が高くなりました。この実験でわかることは、希少性の原理は人間の味覚に対しても大きな影響を及ぼすということです。

希少性の原理を応用する方法

希少性の原理を応用するのは非常に簡単。「限定」というキーワードを使えば、希少性の原理を応用できます。よく使われるのが、「数量」と「期間」の限定です。

数量を限定する

数量を限定することで、希少性の原理を応用することができます。あらかじめ商品の販売数を少なくし、「販売数が少ないから貴重なモノだ」と感じさせて、購買意欲を刺激することができます。

例:100個限定の商品です

期間を限定する

期間を限定することで、希少性の原理を応用することができます。販売期間を短めに設定することで、「今買わないと、後々買えなくなってしまう」と感じさせて購買意欲を刺激することができます。

例:3/1〜3/7までの限定販売です

番外編:希少性の原理は恋愛にも応用できる!?

先述したように、希少性の原理は「あるモノが希少であればあるほど、欲しいと思う欲求が強くなる心理現象」のことです。恋愛に例えると、自分自身の価値を高めて手に入らないと思わせることで、相手側に手に入れたいという欲求を起こさせることができるのです。

例えば、意中の相手Aさんを振り向かせたい場合、Aさんの知り合いのBさんと親密になることで、Aさんの嫉妬心をかきたてることができます。すると、Aさんは、今告白しないとBさんに取られてしまうと考えて、あなたに好意を寄せる可能性が高まります。

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