日清食品の平均年収はいくら？【日清食品グループ会社についても解説】

日本の最大規模・グローバルでも活躍するインスタント食品メーカー、日清食品ホールディングスの平均年収は790万円です。この記事では、そんな日清食品ホールディングスの年収を「役職別」「年齢別」「競合他社比較」で詳しく解説します。

日清食品グループとは

日清食品グループとは、持株会社である日清食品ホールディングスを親会社に持つ企業群のことです。即席めんを主とするインスタント食品の製造及び販売事業が中核となり、その他食品事業、物流業などの周辺事業も展開しています。

その中で、日清食品ホールディングスは、グループ会社全体の経営戦略の策定・推進、グループ経営の監査、その他経営管理などを行なっています。一方、私たちのよく知る即席めんの「カップヌードル」や「どん兵衛」などを開発・製造・販売している日清食品は、日清食品ホールディングスの子会社です。

現在、有価証券報告書を公開しているのは日清食品ホールディングスだけなので、この記事では日清食品ホールディングスのデータを扱います。

日清食品の年収が知りたい方は、この記事で紹介する日清食品ホールディングスの年収を参考値として活用してください。

日清食品ホールディングスの平均年収

日清食品ホールディングスの平均年収は790万円です。国税庁の民間給与実態統計調査によると日本国民の平均年収は432万円なので、日清食品ホールディングスの平均年収は約1.8倍だということがわかります。

• 日清食品ホールディングスの平均年収：790万円
• 平均年収：432万円

日清食品ホールディングスの平均年収の推移

日清食品ホールディングスの有価証券報告書を見ると、平均年収は700万円代後半〜800万円代前半を推移していることがわかります。

従業員が増えているのは、事業のグローバル展開に伴う本社部門強化のための増員が主な理由です。

年度	平均年収	平均年齢	平均勤続年数	従業員数
2018年	790万円	40.1	11.8	703
2017年	796万円	39.9	11.0	720
2016年	816万円	39.6	11.7	717
2015年	772万円	39.3	11.9	681
2014年	810万円	38.6	11.8	596
2013年	822万円	38.6	11.7	525

出典：有価証券報告書

日清食品ホールディングスの役員報酬

有価証券報告書によると、2018年度に日清食品ホールディングスが社内取締役3名に支払った役員報酬の総額は、5億6,000万円でした。

また、有価証券報告書では、報酬が1億円を超えている役員の氏名と報酬額を公表しています。日清食品ホールディングスの場合は下記の通りです。（役職は2018年度当時のものです）

• 安藤宏基氏（代表取締役社長兼CEO）：3億7,800万円
• 安藤徳隆氏（代表取締役副社長兼COO）：1億6,700万円

日清食品ホールディングスの役職別の平均年収

日清食品ホールディングスの役職別平均年収を表にまとめました。（下表は口コミやindeed、リクナビNEXTなどの情報を独自に集計し算出しました）

役職につくことができれば、大幅に基本給が上がります。日清食品ホールディングスは年功序列がまだ残っており、年齢が上がると共に役職につくことができます。一方、課長クラス以上は実力がないとつけません。

役職	平均年収
部長クラス	1,300万円〜（推定）
課長クラス	1.000万円〜（推定）
係長クラス	900万円〜（推定）
メンバークラス	400万円〜600万円（推定）

日清食品グループ企業の平均年収

日清食品グループは、国内外の50社以上の会社で構成されています。その中でも、主要日本国内グループ企業である日清食品ホールディングス、日清食品、明星食品について解説していきます。

1. 日清食品ホールディングス
2. 日清食品
3. 明星食品

①日清食品ホールディングス

日清食品ホールディングスの平均年収は790万円です。

日清食品ホールディングスは、日清食品グループ全体の経営戦略の策定から実行、コーポレートなどを担います。その他、品質管理や開発部門も存在しています。

②日清食品

日清食品の平均年収は約600万円です。

日清食品は、主に即席めんの製造・販売を担う企業です。1958年に世界初の即席めん「チキンラーメン」を開発しました。

それ以降も「カップヌードル」、「どん兵衛」、「出前一丁」、「ラ王」、「麺職人」、「U.F.O」など、業界のリーディングカンパニーとして数々の即席めんを製造・販売しています。

③明星食品

明星食品の平均年収は約500万円です。

明星食品は、日清食品と同様、主に即席めんの製造・販売を担う企業です。

「一平ちゃん」、「チャルメラ」などの即席めんが主力。もともとは独立した企業でしたが、2007年に日清食品の完全子会社になりました。

日清食品ホールディングスと食品メーカーの比較

日清食品ホールディングスと大手食品メーカー5社の平均年収を集計し、ランキングを作成しました。日清食品ホールディングスの平均年収は4位です。

企業名	平均年収	売上高	一人あたりの役員報酬	転職人気ランキング
明治ホールディングス	996万円	1兆2,543億円	6,600万円	36位
味の素	982万円	1兆1,274億円	7,233万円	24位
キッコーマン（HD）	808万円	4,306億円	3,360万円	100位圏外
日清食品ホールディングス	790万円	5,244億円	1億8,666万円	56位
ヤクルト本社	782万円	4,070億円	5,563万円	100位圏外

出典：有価証券報告書

日清食品ホールディングスは、売上高では3位、一人当たりの役員の報酬額では1位でした。

注目するべきは、2位の味の素。味の素は、持株会社ではなく事業会社（従業員数3,000人以上）でありながら平均年収が1,000万円近いため、全従業員の年収が非常に高いと考えられます。

日清食品ホールディングス・日清食品に転職するためには

日清食品ホールディングスは、子会社の日清食品と共にキャリア採用を行なっています。そのため、ここでは日清食品ホールディングス・日清食品の2社について解説していきます。

日清食品ホールディングス・日清食品の転職難易度は高いです。「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」でも常に100位以内にランクインしており、日清食品ホールディングス・日清食品を志望している方は、事前準備が重要になります。

日清食品ホールディングス・日清食品に転職するために知っておくべきこと

日清食品ホールディングス・日清食品に転職するために知っておくべきことは、2つあります。

1. 通年採用を実施
2. 転職エージェントを利用する

1．通年採用を実施

日清食品ホールディングス・日清食品は通年採用を実施しています。常時十数件の求人が掲載されており、中途採用には積極的です。どの職種も即戦力（若手〜中堅）・ハイクラスを対象としており、専門的な経験やスキルを求められます。

職種領域については、下記の通りです。

2．転職エージェントを利用する

転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。

日清食品ホールディングス・日清食品の場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、日清食品ホールディングス・日清食品の求人紹介はもちろん、日清食品ホールディングス・日清食品から内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。

また、日清食品ホールディングス・日清食品は転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性が高いです。日清食品ホールディングス・日清食品のような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに掲載しています。

まとめ

日清食品ホールディングスの平均年収は790万円ということがわかりました。

日本最大規模のインスタント食品メーカーであり、世界にも大きく進出しています。非常に安定的であり、今後も継続した成長が見込まれます。人気企業のため、日清食品ホールディングスに転職したい場合は、転職エージェントなどで対策を練ることをおすすめします。