「年収650万円は勝ち組?負け組?」
年収650万円付近の方は気になるかと思います。勝ち組かどうかは、地域格差もあるので一概には言えませんが、年収分布から推定すると年収650万円は勝ち組です。
では、男女別で見ると、どうでしょうか?
この記事では、国税庁の『民間給与実態統計調査』の年収分布をもとに、年収650万円が勝ち組かを男女別に解説していきます。
元リクルートの転職エージェントが年収を上げる方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
年収650万円は勝ち組?
こちらは、国税庁が公表している『民間給与実態統計調査(平成30年度)』の男女合わせた全体の年収分布のデータです。
100万円区切りのデータとなっているため、年収650万円だけの割合は明確ではありませんが、年収600〜700万円の割合はたった4.4%です。
年収600万円を「以上」と「以下」で分けると下記の通りです。
年収600万円以上の割合:20.7%
年収600万円以下の割合:79.3%
つまり、年収650万円は上位20.7%ということになります。これだけ見ると、年収650万円は十分勝ち組に入ると言えます。
では、男女別で見るとどうでしょうか?
年収650万円の男性の割合
年収600万円以上の男性の割合: 30.5%
年収600万円以下の男性の割合: 69.5%
男性の場合、年収600万円以上は上位30.5%に入ります。年収650万円は、勝ち組と言って良いでしょう。
男性の傾向としては、年収300〜500万円(合計35.1%)がボリュームゾーンになり、約3人に1人が年収300〜500万円となります。
年収650万円の女性の割合
年収600万円以上の女性の割合:6.6%
年収600万円以下の女性の割合:93.4%
女性の場合、年収600万円以上は上位6.6%に入ります。年収650万円は、文句無しで勝ち組と言って良いでしょう。
男性と比べると、明らかに年収100〜400万円(合計77%)の割合が多いのがわかります。
よく「平均年収は○○万円」という話題が盛り上がりますが、平均年収はあまり当てになりません。平均年収は、一部の高所得者によって釣り上げられているケースが多く、実際値よりも高い数値で出ることがほとんど。
例えば、年収400万円が4人、年収5,000万円が1人の5人グループがあったとします。このグループの平均年収はいくらでしょうか?
答えは、平均年収1,320万円です。
このように、平均年収は実際値よりも大きく乖離しやすいので、あまり参考にしないほうが良い場合があります。
年収650万円の手取り額
年収650万円の手取り額を「家族持ち」と「独身」に分けて解説します。手取り額は、人によって異なりますが参考になると思いますよ。
家族持ちで年300万円の場合
家族持ちで年収650万円の場合、手取り額は約520万円になります。(手取り額は、税金と社会保険料を差し引いた額のため、その方によって金額は変動します)
年収:約520万円
月収:約34.6万円
ボーナス:約105万円
額面年収:650万円
配偶者:あり
子ども:1人
住所地:東京都三鷹市
計算年度:2018年
独身で年収300万円の場合
独身で年収650万円の場合、手取り額は約500万円になります。(手取り額は、税金と社会保険料を差し引いた額のため、その方によって金額は変動します)
年収:約500万円
月収:約33.3万円
ボーナス:約100万円
額面年収:650万円
配偶者:なし
子ども:なし
住所地:東京都三鷹市
計算年度:2018年
年収650万円と言っても、650万円をそのまま貰えるわけではありません。年収には、「額面」と「手取り」の考え方があり、額面年収650万円からもろもろ差し引かれて手取り年収が支給されます。
差し引かれる項目は、「税金」と「社会保険料」です。基本的に下記の5つが差し引かれるので、覚えておきましょう。
- 所得税
- 住民税
- 健康保険
- 厚生年金
- 雇用保険
※40歳以上になると、介護保険も追加されます
年収650万円の生活レベル
次に、年収650万円の生活レベルを「家族持ち」と「独身」に分けて解説します。生活レベルに関しては、『国民生活基礎調査』や『賃金構造基本統計調査』を参考にしています。
家族持ちで年収650万円の場合
妻と子ども1人の3人家族の例をご紹介します。年収650万円あれば、比較的余裕のある暮らしができます。家賃をいかに低く設定するかで、貯金額は大きく変わってきます。
月収: 34.6万円
ボーナス:105万円
ボーナスを含めた月収:43.35万円
出費 | 金額 |
家賃 | ¥130,000 |
水道光熱費 | ¥21,000 |
食費 | ¥64,000 |
通信費 | ¥18,000 |
交通費 | ¥5,500 |
医療費 | ¥5,000 |
養育費 | ¥28,000 |
日用品 | ¥9,000 |
交際費 | ¥41,000 |
趣味・娯楽 | ¥20,000 |
衣料品 | ¥30,000 |
貯金 | ¥62,000 |
合計 | ¥433,500 |
独身で年収650万円の場合
次に、年収650万円で独身サラリーマンの例をご紹介します。
独身であれば、年収650万円あれば、余裕のある生活ができますね。独身の場合、「食費」や「交際費」「衣料品」にお金をかけすぎてしまうことが多いので注意が必要です。
月収:33.3万円
ボーナス:100万円
ボーナスを含めた月収:41.6万円
出費 | 金額 |
家賃 | ¥123,000 |
水道光熱費 | ¥15,000 |
食費 | ¥70,000 |
通信費 | ¥12,000 |
交通費 | ¥7,000 |
医療費 | ¥5,000 |
日用品 | ¥8,000 |
交際費 | ¥41,000 |
趣味・娯楽 | ¥19,000 |
衣料品 | ¥34,000 |
貯金 | ¥82,000 |
合計 | ¥416,000 |
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