「私なんてどうせ…」
「自分はダメな人間だ」
このような気持ちを頻繁に感じる人は、自己肯定感が低い人です。
自己肯定感が低い=ネガティブということではありません。またポジティブな人=自己肯定感が高い人でもありません。弱点やできないことも含めてありのままの自分を受け入れて認めている人が、自己肯定感の強い人なのです。
仕事ができる人とは『自分を受け入れ理解し、感情や思考を自らコントロールできる人』です。つまり、自己肯定感が高い人だといえます。仕事にパフォーマンスを上げたいのなら、自己肯定感に着目し高めていくことが必要かもしれません。
今回は仕事に好影響を与える自己肯定感とそれを高める方法についてご紹介します。
自己肯定感とは
自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れ評価できる感情のことです。そして仕事のモチベーションに対しても影響を与える感情です。
仕事に対するモチベーションについて詳しく知りたい方は、『仕事のモチベーションを上げる5つの方法』を参考にしてみてください。
自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する語。 自己否定の感情と対をなす感情とされる。
出典:Weblio辞典 実用日本語表現辞典
自己肯定感が低い人の特徴
早速あなたの自己肯定力をチェックしてみましょう。
- 本気を出さない
- 無関心なふりをする
- 人からどう思われている、評価されているのか気になる
- 完璧主義だ
- 人から良く思われるためにいい人を演じる
- 「無理」や「できない」が口癖
- 褒められることが苦手
- 自己顕示欲が強い
- 自慢話ばかりする
- 人に対して優位に立とうとする
- 自分よりも他人を優先にする
- 他人に振り回されがち
- いつも何か心配している
- 他人に過度に気を遣う
- 承認欲求が強い(他人から認められたい)
いかがでしたか?1つでも当てはまるようなら、自己肯定感が低い傾向にあるといえます。
自己肯定感の低さは、今まで自分が育ってきた環境が大きくしている影響していると言われています。しかし、過去に遡ることも、過去を変えることもできません。あなたに変えることができるのは、今の”あなた”です。
自己肯定感は、大人になってからでも十分高めることができます。自分の自己肯定感の状態を振り返りながら、自分に合った自己肯定感の高め方を見つけましょう。
自己肯定感を高める方法7選
①ネガティブな部分も含めて自分を認める
自己肯定感の低い人は、自分のマイナス部分を認めない傾向にあります。他人と比べて自分は劣っていると感じてしまい、自分を否定してしまうのです。
他人と自分を比較しないことがベストですが、他人を気にしないようにするのは難しい。意識を他人ではなく自分に向け、マイナス部分も含めた”あなた自身”を受け入れてみてください。完璧な人間などいません。誰でも必ず短所や欠点を抱えているのです。
どうしてもダメだと感じてしまう場合は、自分の欠点を書きだしてみましょう。そして、語尾に「~と思っている」をつけて、あくまで自分の思い込みであると自分自身に思い込ませるのです。
また自分の短所をポジティブに言い換えてみるのもおすすめです。例えば「心配性」なら「人よりも慎重な性格」、「怒りっぽい」なら「感情が豊か」など。
どうしてもネガティブな感情を抱いてしまう、ありのままの自分を認めるのが難しいと感じる場合は、プロのカウンセラーに相談してみましょう。友達や両親には打ち明けられないネガティブな感情を吐き出すチャンスになるかもしれません。
②自分を取り巻く環境を肯定的に変えてみる
自己肯定感を高めるために、自分が肯定的になれる環境を作り出すことも効果的です。例えば、自分が嫌だなとネガティブな感情を抱く人とは距離を取って、最低限の関わりに留めるよう意識することです。自分のネガティブ感情を最低限に抑えることのできる距離感にしましょう。
一方で自分を肯定的に扱ってくれる、ポジティブな感情を抱かせてくれる人とは積極的に関係を作っていくことをおすすめします。仕事やプライベートに関わらず、人から受ける影響は大きいです。自分の自己肯定感を高めてくれるような人との関係を構築していくように意識しましょう。
③褒められたら「ありがとう」で受け取る
自己肯定感の低い人は、誰かに褒められてもその言葉を素直に受け取れない傾向があります。
例えば、「気が利くね」という言葉に対して「いえ、そんなことないです」と否定的な言葉で返してしまいます。まずは「ありがとう」という感謝の言葉で返しましょう。相手の言葉だけでなく、自分から発する言葉もポジティブな言葉を使うように意識することが重要です。
④ポジティブな言葉を使う
自己肯定感の低い人は、ネガティブな言葉や表現を使う傾向があります。ポジティブな言葉を発するだけでも十分自己肯定感を高めることができます。
例えば、「明日までに終わらせないといけない」ではなく「明日までに終わらせればいい」といった言い回しを変えることでもいいのです。自分の思考を常にポジティブな方向へ導いてあげてください。
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⑤自分が感じていることを大切にする
自己肯定感の低い人は、自分を犠牲にし他人を優先する傾向があります。自分を押し殺さないと他人に認めてもらわないと感じてしまうのです。
自分を犠牲にする、押し殺すということは、自分自身を低く思っているということです。自分はどう思うのか、どう感じているのかということを大切にすることが、自己肯定感を高めることにつながっています。
相手がどう思うかではなく、自分がどうしたいかを考えて行動すると自分らしい人生を歩むことができますよ。
⑥達成感を得て自分に自信を持つ
自己肯定感が低い人は、自分に対して自信がありません。「自分はダメ」「何もできない」とネガティブに思い込んでしまう傾向があります。
自分に自信を持つためには「自分はできる」と思うことが重要。何かをやり遂げた、達成したという経験をしましょう。仕事で見つけるのが効果的ですが、ハードルが高いと感じる場合はプライベートでも良いです。例えば、簡単な料理を作って、誰かに美味しいと言ってもらうといった簡単なことで構いません。
自分に自信を持つことは、仕事に対するモチベーションの低下や他者への嫉妬といった問題に対しても効果的な手法です。
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⑦アファメーションを活用してみる
アファメーションという自己啓発手法をご存知ですか? 自分自身に対して肯定的な宣言を行うことで、自分の潜在意識に働きかけて自己実現を図る方法です。自分の潜在意識へ繰り返し働きかけることで、意識を根本から変えることが可能なのです。
注意したいのは、自己肯定感が低い状態で間違ったアファメーションを行ってしまうこと。さらに、自己肯定感を低下させてしまう可能性があります。正しいアファメーションの活用方法を理解してから実践してください。
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おわりに
自己肯定感が低さは、自信喪失にもつながっています。そして自分に対する自信のなさは、さまざまなマイナスの行動を引き起こしてしまいます。
また自己肯定感が低いことにより、他者に対する肯定感も相対的に低くなります。相手の良いところばかり見えてしまい妬んでしまうのもよくありませんが、他者を評価できずに良好な人間関係が築けないのも自分にとってマイナスになってしまいますよね。
仕事ができる人は、自分を認めて自分自身をコントールできる人です。自分のメンタルや思考を管理することで、自分の能力を最大限に発揮したり良好な環境を整えたりしているのです。
ぜひこの機会に自己肯定感を高めて、自分の最大限の能力を仕事で発揮してくださいね。