11月は転職時期の穴場？【転職市場のデータと合わせて解説】

転職活動を始めるとき、「どの時期に始めるのがおすすめなのか」や「どのようなスケジュール感で進んでいくのか」について迷いますよね。

そんな悩みを抱えている方に向けて、この記事では「転職時期として11月が最適なのか」や「11月に入社したい場合のスケジュール感」について解説します。

11月は転職の穴場時期

「11月は、転職時期としておすすめなのか？」

これについては、さまざまな意見があると思います。「有効求人倍率」の観点から言うと、11月は転職の穴場時期と言えます。

繁忙期である12月を控えていることもあり、11月の求人数と求職者数は減っていきます。しかし、11月の求人倍率は年間を通して2番目に高いです。

出典：厚生労働省 一般職業紹介状況 職業安定業務統計

11月の新規求人倍率は「2.40倍」で、年間で2番目に高い数値です。言い換えると、11月は年間で2番目に求人を選びやすい時期。

求人倍率とは、求職者一人に対して何枚の求人があるかを示す数値です。有効求人倍率が高いということは、求人が豊富にあると言えます。

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11月の求人倍率が高い理由

出典：厚生労働省 一般職業紹介状況 職業安定業務統計

11月の有効求人倍率が高い理由は、求職者数が急激に減るからです。

一般的に、11月は年末に向けて忙しくなり、転職活動に時間を割くのが難しくなります。そのため、11月は求職者数が減っていきます。

求職者数が少ないということは、ライバルが少ないということなので、11月は穴場時期と言えます。

ちなみに：11月の新規求人数

出典：厚生労働省 一般職業紹介状況 職業安定業務統計

新規求人数とは、「企業が採用活動をするために、新しく求人を出した数」のことです。新規求人数の数値が高いほど、企業の採用意欲が高いと言えます。

グラフを見ると、企業の採用活動が年間を通してどの時期に高くなるのかがわかります。傾向としては、10月に一気に求人数が増えて60万件を超えていた求人数が、11月になると一気に減っています。

12月になると、季節的な要因により業務量が増えて、企業が採用に時間を割くのが難しくなります。そのため、11月頃になると、求人数は一気に減る傾向にあるのです。

転職時期に正解はない

11月は転職時期として「穴場」と書きましたが、転職時期に正解はありません。

11月は求職者数が少ない＝ライバルが少ないのは事実ですが、だからといって、自分の希望する求人を見つけられとは限りません。

また、年末に向けて忙しくなってしまい、余裕をもった就職活動ができなくなってしまう可能性もあります。

転職活動で一番重要なことは、あなたが満足のいく転職を実現させること。転職時期にこだわることなく、理想の求人が出たタイミングですぐに動けるように、常に準備しておくことが最も重要です。

転職活動の前になにを準備すれば良いか分からない方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

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11月の転職スケジュール

転職活動には、平均3〜6ヶ月かかると言われています。イメージとしては、「事前準備と書類作成に約2週間」「求人応募と面接に約2ヶ月」「内定・入社に約1ヶ月」という感じです。

ここでは、「11月から転職活動を始める場合」と「11月に入社したい場合」に分けて転職スケジュールを解説します。

1. 11月から転職活動を始める場合
2. 11月に入社したい場合

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①11月から転職活動を始める場合

11月から転職活動を始めると、大まかな目安として、2月～5月に入社を目指すことになります。

スケジュール感としては、以下のようなイメージです。

• 11月上旬：事前準備
• 11月中旬：求人応募
• 12月中：面接ラッシュ、内定
• 1月中：退職手続き、入社手続き

11月から転職活動を始めた場合、繁忙期の12月が面接ラッシュのタイミングになるので、スケジュール管理に気を付けましょう。

②11月に入社したい場合

11月に入社したい場合には、目安として、5月～8月に転職活動を始める必要があります。

8月から転職活動を始めた場合、以下のようなスケジュール感になります。

• 8月上旬：事前準備
• 8月中旬：求人応募
• 9月中：面接ラッシュ、内定
• 10月中：退職手続き、入社手続き

そのため、どうしても11月に入社したい場合には、遅くとも8月までには転職活動を始めておくことをおすすめします。

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