『バッファ(buffer)』の意味【英語表現・使い方・類語】

ビジネスシーンでよく目にする用語に「バッファ」があります。「バッファ」とは、英語で「buffer」「ゆとりがある、余力があること」という意味を持つ用語です。

「バッファ」は、英単語をそのままカタカナで表現でした言葉なので、その意味を推測するのが難しい用語です。業界によって意味が異なるので、それぞれしっかりおさえておく必要があります。

この記事では「バッファ」の意味、英語表現、使い方、類語をわかりやすく解説していきます。

目次

「バッファ」の意味

バッファ

英語表記:buffer

意味:ゆとりがある、余力があること

先述した通り、「バッファ」の意味は「ゆとりがある、余力があること」です。

ビジネスシーンでは、スケジュールや人員、在庫、予算状況に対して使用します。

  • スケジュールや人員等に対して使用する場合:「ゆとりがある」
  • 在庫や予算等に対して使用する場合:「余力がある、予備がある」

このように対象によって表現を使い分けると、理解しやすくなります。

「バッファ」の業界別の意味

「バッファ」は、業界によって意味と使い方が異なります。

ここでは5つの例を紹介します。

  1. IT業界における「バッファ」
  2. 工業製品における「バッファ」
  3. 国家間(国際関係)における「バッファ」
  4. 金融業界における「バッファ」
  5. 生物学における「バッファ」

①IT業界における「バッファ」

IT業界における「バッファ」の意味は、「コンピュータがすぐに処理しきれないデータを一時的に保管する場所のこと」です。「バッファメモリ」とも言います。

IT業界における「バッファ」の例として、「PCとプリンタ」が挙げられます。

PCで資料等を印刷する際、PCからプリンタに印刷データが送信される速度と、プリンタからデータが印刷される速度に差が生じます。

PCから印刷データがプリンタ側に転送・入力される際、プリンタ側の仕組みではデータを即時処理できません。そこでプリンタ側にデータを一時保存しておく場所、つまりバッファを設けておきます。

こうすることでプリンタ側ではPCから入力・転送されたデータを即時処理せず、印刷状況に合わせて処理することができるようになります。

「バッファ」と「キャッシュ」の違い

「バッファ」と合わせて覚えておきたい言葉に、「キャッシュ」があります。

「キャッシュ」とは、「一度アクセスしたサイトやアプリのデータを、一時的に保存させておく仕組み」です。キャッシュがあることで、サイトやアプリの表示速度が速くなります。

一方でキャッシュが溜りすぎると、サイトやアプリが重くなる等の不具合が起こることもあるので、注意してください。

IT・Web用語で頻出の用語なので、ぜひおさえてください。

IT業界における「バッファ」の関連語

「バッファ」に関連するコンピュータ用語を3つ紹介します。

バッファアンダーラン

「バッファアンダーラン」とは、「エラーの一種で、バッファへのデータの転送処理速度よりも書き込み処理速度のほうが速くなってしまい、データがうまく書き込めなくなってしまう現象のこと」を意味します。

最近は、バッファアンダーラインを防止する機能を持ったドライブ等が開発されています。

バッファオーバーフロー

「バッファオーバーフロー」とは、「エラーの一種で、一時的なデータ保管場所である“バッファ”に、想定以上の長さを持った大きなデータが入力されてしまう現象のこと」を意味します。

「バッファオーバーラン」ともいいます。

意図せずに起こってしまう現象でもありますが、システム攻撃の手法として使用されることもあります。

バッファリング

「バッファリング」とは、「通信の減速や中断に備えて、送受信データを一時保管しておく専用の保管場所」を意味します。

主に動画再生などに、使用される仕組みです。

②工業製品における「バッファ」

工業製品における「バッファ」の意味は、「衝撃を和らげる装置、仕組み」です。

代表的な工業製品として、鉄道車両があげられます。鉄道の車両間の接続部分にある、衝撃を和らげる仕組みのことを指します。

鉄道車両のほかに、エレベーターの上下に設置されている衝撃緩和装置などがあります。

③国家間(国際関係)における「バッファ」

国家間(国際関係)における「バッファ」は、「対立する二か国間の取り持つ国のこと。緩衝国」です。

国際関係だけでなく、企業間や人間関係に対しても使用することができます。「仲介役」ともいいます。

④金融業界における「バッファ」

証券業界では「バッファ」を「資本保全バッファ」として使用します。

「資本保全バッファ」の意味は、「不測の事態が発生し、金融機関の資金繰りが逼迫(ひっぱく※)したときに備えて、すべての金融機関に、取り崩しが可能な資本を一律に積み上げておくことを求めること」です。

「資本保全バッファ」を導入することで、不況時にこの積立分を損失吸収にあてて、金融機関が機能不全に陥られないようにします。

※事態が行き詰まって、余裕がほとんどなくなること

⑤生物学における「バッファ」

生物学における「バッファ」の意味は、「緩衝(かんしょう ※)液」です。

※二つのものの間に立って、衝撃などを和らげること

「バッファ」の使い方と例文

「バッファ」は、ビジネスシーンで余裕やゆとりを持ちたいときに使用します。

  • 「持たせる」
  • 「設ける」
  • 「取る」
  • 「見る」

といった動詞と一緒に使います。

例文1.そのスケジュールで、本当に大丈夫?ある程度「バッファ」を見ておかないと、最終週の作業量が多くなって、メンバーの業務時間に影響が出るからね。

例文2.在庫に「バッファ」持たせてますよね?念のため、明日確認しておいてください。

例文3.クライアントからの追加対応が発生する可能性も見込んで、スケジュールには必ず「バッファ」を設けてください。

例文4.提案資料は、先方提示の参加人数分より、「バッファ」を持たせて準備しておいてください。

例文5.予算作成をする際は、しっかり「バッファ」を取って、設定しておいてくださいね。

「バッファ」の英語表現

「バッファ」は、英単語「buffer」をカタカナで表記した用語です。

「buffer」の意味は、主に4つあります。

  • 緩衝となるもの。緩衝材。
  • 緩衝器(衝撃を和らげる、もしくは一時的に蓄える装置)
  • 緩衝国
  • バッファー(データを一時的に保存しておくメモリのこと)

上記は名詞としての意味で、スペルを変えず動詞としても使用されます。

「バッファ」の類語

「バッファ」の類語を、3つご紹介します。

  1. クッション
  2. サポート役
  3. 調停役

①クッション

「バッファ」の類語として、「クッション」があります。「バッファ」の英単語の意味のひとつにある、「緩衝」の類語にあたります。

②サポート役

「バッファ」の類語として、「サポート役」が挙げられます。

例えば、システム導入の際に導入担当のサポートとして、クライアントと関係を築いている営業をサポート役として付けることで、スムーズな進行を図ることがあります。

③調停役

「バッファ」の類語として。「調停役」が挙げられます。

「調停役」とは、「対立する両者の間に入り、争いを止める役割」を意味します。

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