仮想通貨イーサリアム(ETH)とは?特徴や今後について解説

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イーサリアム(ETH)とは

イーサリアムは、仮想通貨の種類の1つです。ロシア系カナダ人のプログラマである「ヴィタリック・ブテリン」によって、2014年に開発されました。

全ての仮想通貨の中で、ビットコインの次に時価総額が高く、2020年2月時点で20兆円以上の時価総額を誇っています。

日本企業で時価総額1位のトヨタ自動車が26兆円、時価総額2位のソフトバンクグループが19兆円なので、その間に位置する規模感です。

イーサリアム(ETH)の通貨単位

イーサリアムの通貨単位は「ETH」です。

  • 1円=1JPY
  • 1ドル=1USD
  • 1ユーロ=1EUR

と略すのと同じように、1イーサリアム=1ETHと表記されます。

イーサリアム(ETH)の「ガス(Gas)」とは

イーサリアムの専門用語に「ガス(Gas)」という単語があります。

ガス(Gas)とは、一言でいうと、イーサリアムの取引手数料のことです。イーサリアムは送金時に手数料が必要です。この手数料は一定ではなく、自由に設定されています。

ガス(Gas)の由来は燃料の「Gas」です。イーサリアムを動かすために必要な燃料という意味が込められています。

イーサリアム(ETH)の特徴

イーサリアムの特徴は「スマートコントラクト」です。スマートコントラクトとは「契約の自動履行」のことです。

イーサリアム上にプログラムを書き込むことで、契約を自動で実行することができます。例えば「1年後に自分の10ETHをAさんに送金する」というプログラムを書き込むと、1年後に自動的に10ETHがAさんに送金されます。

また、「自分の10ETHとAさんの3BTCを交換する」といったプログラムを書き込むことも可能です。一般的な契約においては、先に送金した方が不利となるため、自分の10ETH送金が先なのか、Aさんの3BTC送金が先なのかを決めなければなりません。

しかし、イーサリアムのスマートコントラクトを使うと、「自分の10ETH送金」と「Aさんの3BTC送金」が行われて始めて、取引が成立します。そのため、先に送金した方が裏切られるような心配もなく、確実な取引を行うことができます。

イーサリアムのプログラムの内容は誰でも閲覧可能で、改ざんは不可能です。そのため、イーサリアムのスマートコントラクトを利用することで、誰でも安心して契約を行うことができるようになるのです。

このスマートコントラクトは、商品の売買や不動産の売買などで利用されていくことが期待されています。

イーサリアムの今後

イーサリアムはまだまだ発展途上で、今後もますます利用されていくことが期待されています。その期待が価格にも表れていて、2021年2月3日には過去最高値である1,576.7ドルを記録しました。

また、2021年2月8日には、「CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)」と呼ばれるアメリカの取引所に上場することが決まっています。CMEは1848年から存在する世界最大規模の取引所で、仮想通貨以外にも株や為替、商品などを扱っています。

仮想通貨はまだまだ発展途上のため規制が厳しく、大企業が気軽に買うことができません。一方、CMEのような老舗取引所に上場することで、「一定の投資要件を満たしている」と判断され、大企業などによる投資が増えていくことも期待できます。

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