シュリンクとは
「シュリンク」とは、英語で「shrink」、日本語で「縮小する」「減少する」「衰退する」という意味を持つ言葉です。
ビジネスシーンにおいては
- 市場や需要が縮小している
- データや体積などを圧縮すること、またその技術
という大きく2種類の意味で使われます。
①の場合は、業種や職種問わず、ビジネスシーンにおいてよく使用されます。「縮小」「衰退」という意味のため、停滞している業界や市場とともにマイナスの文脈で使われます。
また市場が縮小している業界のことを「シュリンク業界」や「シュリンク市場」と表し、市場が縮小している業界や市場が縮小している状態を説明する形容詞としても用いられます。
②の意味には、面積や体積を縮小、圧縮する技術(小型化)と復元できるようにデータを縮小する技術(圧縮)というさらに2種類の意味があります。どちらの意味でも主にIT業界で使用されることが多くなっています。
シュリンクの正しい使い方
ビジネスシーンにおける「シュリンク」の使用例をご紹介します。
①の意味で使用される場合
- IT技術の発達やユーザーの消費行動の変化によって、出版業界の市場はシュリンクに向かっている
- 自動車業界はシュリンク業界のひとつである
②の意味で使用される場合
- 搭載チップのシュリンクが実現したことにより、従来モデルよりも小型で高速処理が可能となった(小型化)
- 先日のイベント撮影データをシュリンクしてお渡しします(圧縮)
シュリンクの関連用語について
「シュリンク」を活用した関連用語を2つ紹介します。
「シュリンク包装」
「シュリンク包装(シュリンクラッピング)」は、主に物流業界で使用されている用語で、先述した「シュリンク」の②の意味を活用した関連用語です。
「シュリンク包装(シュリンクラッピング)」とは、書籍やDVD、化粧品等消費財の梱包方法のひとつです。汚れ防止のため、透明のフィルムで商品を密封する梱包方法で、透明のフィルムで商品を覆った後、シュリンク機械といわれる機会で"圧縮"をかけるため、「シュリンク包装」といわれています。
「シュリンクラップ契約」
「シュリンクラップ契約」は、前述したシュリンク包装に関連した用語で、主にIT業界で使用されるシュリンク関連用語です。
「シュリンクラップ契約」とは、データが記録された、シュリンク包装済(シュリンクラップ)のソフトウェアパッケージの封をその購入者が破いた時点で、使用許諾契約に同意したと契約みなす方式です。