NTT西日本は上場していないため、有価証券報告書が公表されていません。そのため、詳しい平均年収データがないので、この記事ではNTT(持株会社)の平均年収データを参照します。
NTT西日本とは
NTTグループは、NTT(持株会社)の下に大きく4つの事業セグメントがあります。
- 地域通信
- 長距離・国際電話
- 移動通信
- データ通信
そのうち、NTT西日本は、地域通信事業を担う事業会社となります。例えば、一般電話や公衆電話などの音声伝送サービス、フレッツ光などのインターネットデータ転送サービスを提供しています。
1999年以前は、「NTT」という一つの会社でしたが、組織再編により、「NTT(持株会社)」「NTT東日本」「NTT西日本」「NTTコミュニケーションズ」に別れました。現在は親会社であるNTT(日本電信電話)の完全子会社であり、NTTグループの中核となる企業の一つです。
NTT東日本との違いは、基本的には管轄エリアが違うことのみ。細かいサービスの値段などはNTT東日本と西日本では異なりますが、それは地域に即した運営が展開されているからであり、事業内容などに大きな違いはありません。
会社名 | 西日本電信電話(NTT西日本) |
会社HP | https://www.ntt-west.co.jp/ |
管轄エリア | 富山県、石川県、福井県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
事業内容 | ・音声伝送サービス(加入電話、福祉電話、公衆電話、総合デジタル通信サービス) ・データ伝送サービス(フレッツ光など) ・専用サービス ・電報サービス ・電気通信設備の改良、高度化 ・通信サービスなどの研究開発 |
NTT西日本の年収
NTT西日本は上場していないため、平均年収が一切公表されていません。そのため、この記事では、上場企業であり親会社であるNTTの年収データを解説していきます。
(NTTグループの給与体系は、基本的に同じなので、解説する年収はNTTのものではありますが、NTT東日本の年収の参考値としてお考えください)
NTTの平均年収は911万円です。国税庁の民間給与実態統計調査によると日本国民の平均年収は432万円なので、NTTの平均年収は約2.1倍だということがわかります。
- NTTの平均年収:911万円
- 平均年収:432万円
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NTTグループの給与体系
基本的に、NTTグループ内で基本給に大きな差はありません。しかし、営業利益ごとの賞与が大きく変わってくるため、年収に差が生まれます。NTTグループ内での営業利益比率は下記のとおりです。(小数点以下切り捨て)
- 地域通信事業(NTT東日本・NTT西日本):21%
- 長距離・国際通信事業(NTTコミュニケーションズなど):5%
- 移動通信事業(NTTドコモ):59%
- データ通信事業(NTTデータ):8%
- その他の事業:5%
NTT西日本は、NTT東日本よりも利益が低いです。そのため、NTT西日本はNTT東日本よりも賞与が低く年収も下がると想定されます。
NTT東日本の2018年度営業利益:2,427億円
NTT西日本の2018年度営業利益:1,183億円
NTTの平均年収の推移
NTTの有価証券報告書を見ると、右肩上がりで平均年収が伸びていることがわかります。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
2018年 | 911万円 | 41.3 | 16.8 | 2,562 |
2017年 | 905万円 | 41.3 | 16.8 | 2,644 |
2016年 | 894万円 | 41.2 | 16.8 | 2,709 |
2015年 | 888万円 | 41.0 | 16.7 | 2,763 |
2014年 | 879万円 | 40.6 | 16.3 | 2,835 |
2013年 | 870万円 | 40.4 | 16.0 | 2,845 |
出典:有価証券報告書
NTTの年齢別の平均年収
NTTの年齢別平均年収をまとめました。
NTTは年功序列なので、年齢が上がると年収も上がる傾向にあります。
年齢 | 平均年収 |
50代 | 1,000万円〜(推定) |
40代 | 700万円〜1,100万円(推定) |
30代 | 600万円〜800万円(推定) |
20代 | 400万円〜600万円(推定) |
NTTの役職別の平均年収
NTTの役職別平均年収をまとめました。
先述したとおり、NTTは年功序列なので、基本的に年齢を重ねることで役職につくことができます。係長クラスで30代以上、課長クラスで40代以上です。
役職 | 平均年収 |
部長クラス | 1,500万円〜(推定) |
課長クラス(マネージャー) | 900万円〜1,100万円(推定) |
係長クラス(主査) | 700万円〜800万円(推定) |
メンバークラス | 400万円〜600万円(推定) |
NTTの会長・社長・代表取締役・役員の年収
有価証券報告書によると、2018年度にNTTが社内取締役に支払った役員報酬の総額は、報酬4億3,100万円、役員賞与1億1,200万円です。
対象となる役員が13名なので、単純計算で一人当たり月額報酬3,315万円、役員賞与861万円となります。
NTTグループ内での年収比較
NTTグループ内で年収を比較しました。なお、平均年収については有価証券報告書や口コミを独自に集計し算出しました。
No. | 社名 | 平均年収 |
1 | エヌ・ティー・ティー都市開発 | 924万円 |
2 | NTT(日本電信電話) | 911万円 |
3 | NTTドコモ | 872万円 |
4 | エヌ・ティ・ティ・データ | 828万円 |
5 | NTT東日本(東日本電信電話) | 800万円(推定) |
6 | NTT西日本(西日本電信電話) | 750万円(推定) |
7 | エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ | 630万円(推定) |
①エヌ・ティー・ティー都市開発
エヌ・ティー・ティー都市開発の平均年収は924万円です。
エヌ・ティー・ティー都市開発とは、NTTグループ唯一の総合不動産会社です。NTTの経営基盤があるため、非常に安定的に成長し続けています。2019年にNTTが完全子会社化したことにともない、上場廃止しました。不動産系企業であることから、年収も非常に高くなっています。
②NTT(日本電信電話)
NTTの平均年収は911万円です。
NTTとは、NTTグループの持株会社として設立された企業です。NTTグループ全体の経営戦略の策定・推進を行います。その他、研究開発部門も備えており、世界屈指の研究所を有しています。
③NTTドコモ
NTTドコモの平均年収は872万円です。
NTTドコモとは、日本最大手の移動通信事業者です。NTTグループの営業利益の6割を稼いでいます。
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④エヌ・ティ・ティ・データ
エヌ・ティ・ティ・データの平均年収は828万円です。
エヌ・ティ・ティ・データとは、日本のシステムインテグレーターです。情報サービス業界では最大手の企業です。2018年、連結売上高2兆円を達成するなど、さらなる発展を続けている企業です。
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⑤NTT東日本(東日本電信電話)
NTT東日本の平均年収は約800万円です。
NTT東日本は上場しておらず、平均年収が公表されていないため、口コミを独自に集計し算出しました。
NTT東日本とは、NTTグループの地域通信事業を行う電気通信事業者です。1997年のNTT再編により、NTT西日本・NTTコミュニケーションズと同時に分社化されました。下記地域を管轄しています。
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⑥NTT西日本(西日本電信電話)
NTT西日本の平均年収は約750万円です。
NTT西日本は上場しておらず、平均年収が公表されていないため、口コミを独自に集計し算出しました。
NTT西日本とは、NTTグループの地域通信事業を行う電気通信事業者です。1997年のNTT再編により、NTT東日本・NTTコミュニケーションズと同時に分社化されました。下記地域を管轄しています。
⑦エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズの平均年収は約630万円です。
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズとは、NTTグループの長距離・国際通信事業を担う企業です。1997年のNTT再編により、NTT東日本・NTT西日本と同時に分社化されました。
NTT東日本に転職するためには
NTT西日本への転職難易度は高いです。「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」でも常に上位にランクインしており、志望している方は、事前準備が重要になります。
NTT西日本に転職するために知っておくべきこと
NTT西日本に転職するために知っておくべきことは、2つあります。
- 技術系・IT系の高いスキルが必須
- 転職エージェントを利用する
1.技術系・IT系職種の高いスキルが必須
NTT西日本は、技術系とIT系職種の採用に大きな力を入れています。特に、IT系職種においては、AI職やクラウド基盤の開発職、データサイエンティスト職などが多数掲載されています。
営業職においても、技術系・IT系の経験やスキルが求められますが、ITコンサルやSirなどで経験を積んだ方なら問題ありません。
2.転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。
NTT西日本の場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、NTT西日本の求人紹介はもちろん、NTT西日本から内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。
加えて、NTT西日本は、転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性が高いです。NTT西日本のような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに発注します。
そのため、「一般公開されている求人は合わないな」と思っていたとしても、転職エージェントに行けば、あなたに合うNTT西日本の求人が多数掲載されている可能性があります。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1
- JACリクルートメント:ハイクラス転職実績No.1
- パソナキャリア:転職サポートの質が高い
まとめ
NTTの平均年収は911万円ということがわかりました。日本最大規模のグループ企業の持株会社であり、非常に高年収です。NTT東日本やNTT西日本などの子会社は、NTT本体よりは劣りますが、それでも安定性と平均以上の年収がもらえると推測されます。
■まとめ
・NTTの平均年収
911万円
・平均年収ランキング
132位
・NTTの年代ごとの平均年収
50代:1,000万円〜(推定)
40代:700万円〜1,100万円(推定)
30代:600万円〜800万円(推定)
20代:400万円〜600万円(推定)
・NTTの役職ごとの平均年収
部長クラス:1,500万円〜(推定)
課長クラス(マネージャー):900万円〜1,100万円(推定)
係長クラス(主査):700万円〜800万円(推定)
メンバークラス:400万円〜600万円(推定)
・NTTの関連会社
エヌ・ティー・ティー都市開発:924万円
NTT(日本電信電話):911万円
NTTドコモ:872万円
エヌ・ティ・ティ・データ:828万円
NTT東日本(東日本電信電話):800万円
NTT西日本(西日本電信電話):750万円
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ:630万円
・NTTに転職するために知っておくべきこと
①技術系・IT系の高いスキルが必須
③転職エージェントを利用する