日本唯一の中央銀行である、日本銀行の平均年収は822万円です。この記事では、そんな日本銀行の年収や働く環境について解説します。
日本銀行の平均年収
日本銀行の平均年収は822万円です。日本国民の平均年収は432万円(国税庁の民間給与実態調査)なので、比較すると日本銀行の年収は約2倍。非常に高いことがわかります。
- 日本銀行:822万円
- 平均年収:432万円
日本銀行は日本銀行法に基づく認可法人であり、従業員の報酬については『日本銀行(法人番号 3010005002599)の役職員の報酬・給与等について』で公表されています。
日本銀行とは、日本で唯一通貨発行権を有する銀行であり、金融市場の調整を担う存在でもあります。日本政府からは独立した法人ですが、政府が55%以上を保有しています。一方、株式会社ではないため、出資者が経営に関与することはありません。
「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」を理念に、金融緩和や金融引き締めなどを行なう、まさに日本の金融の番人です。
日本銀行の新卒の年収
日本銀行の新卒の年収は282万円(大卒)です。(基本給の金額であるため、ここから残業代などが加算されます)日本銀行の新卒初任給は非常に低いです。しかし、後述しますが、年齢を重ねて役職につくと、年収は2,000万円近くまで上がります。
日本銀行は、学歴・職種によって年収が大きく変わってきます。詳しくは下記にまとめたため、ご覧下さい。
【職種】
■総合職
・院卒:月給233,930円
・大卒:月給208,500円
■特定職
・院卒:月給228,840円
・大卒:月給203,420円
■一般職
・院卒:月給223,760円
・大卒:月給198,330円
※短大卒の場合はどの職種でも月給177,990円からスタートです。
日本銀行の役職別の平均年収
日本銀行は、役職別の平均年収を公開しています。管理職以上(企画役級以上)になると大幅に年収が上がり、1,500万円近くなります。参事役級になると、平均年収が2,000万円近くになります。
年功序列が残っているため、年齢を重ねるごとに役職がつき、年収も上がります。
役職 | 平均年収 |
参事役級 | 1,827万円 |
企画役級 | 1,446万円 |
非管理職級 | 658万円 |
出典:日本銀行(法人番号 3010005002599)の役職員の報酬・給与等について
日本銀行は、モデル給与も公開しています。
■35歳のモデル給与
・役職:本店企画役補佐
・月額基本給:538,000円
・年間基本給:9,139,032円
日本銀行の役員の年収
日本銀行は、役員の報酬を公開しています。常任の役員に就任すると、1,500万円代以上の年収をもらうことができます。そして、理事長になると年収は3,000万円を超えます。
- 総裁:3,529万円
- 副総裁:2,644万円
- 審議委員:2,674万円
- 理事:1,581〜2,155万円
- 監事:1,581万円
日本銀行に転職するためには
日本銀行の転職難易度は高いです。「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」では62位でした。日本で唯一の中央銀行であり、日本銀行でしかできない業務も多く、根強い人気があります。加えて、中途採用自体がそもそも少ないため、転職難易度はとても高いです。
日本銀行に転職するために知っておくべきこと
日本銀行に転職するために知っておくべきことは、2つあります。
- 正社員求人と契約社員求人が混在しているので注意
- 総合職キャリア採用は不定期
- 非公開求人を保有する転職エージェントを利用する
1.正社員求人と契約社員求人が混在しているので注意
日本銀行は、定期的に求人を公開していますが、正社員と契約社員求人が混在しているため、募集要項を注意してチェックする必要があります。
主に、総合職キャリア職採用が正社員求人、その他システム関連や庶務関連の求人は契約社員採用であることが多いです。日本銀行は、専門職採用をあまり行なっていません。専門的なスキルを持つ場合でも、正社員採用を目指すなら総合職に応募することになります。
2.総合職キャリア採用は不定期
日本銀行の正社員求人である総合職キャリアの募集は年に1-2回の不定期で行われます。
日本銀行の総合職は、金融政策の企画・立案、景気分析、金融機関の経営分析、決済システムの構築、銀行券発行等の中央銀行業務について、調査・分析、企画、調整に関する事務などを担当します。
応募をする際には、職務経歴書の他に、1,000字以内の志望動機書と1,000字以内の小論文の提出が必要になります。小論文のテーマは、下記の通りです。
「金融・経済に関する問題の中から、あなたが課題だと考える問題を取り上げ、その問題を取り上げる理由や論点を整理した上で、それに対して、あなたが適当と考える処方箋を述べてください。」
日本銀行の総合職採用は不定期で募集されているため、定期的に日本銀行の採用ページをチェックしておきましょう。
3.非公開求人を保有する転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。
日本銀行は、転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性があります。日本銀行のような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに発注することが多いです。
日本銀行の場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、日本銀行の求人紹介はもちろん、日本銀行から内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1
- JACリクルートメント:ハイクラス転職実績No.1
- パソナキャリア:転職サポートの質が高い
まとめ
日本銀行の平均年収は822万円ということがわかりました。
日本銀行の求人は不定期で公開されるため、常に採用ページをチェックしましょう。また、転職エージェントに登録して情報を集めることをおすすめします。
■まとめ
・日本銀行の平均年収
822万円
・日本銀行の新卒の年収
年収:282万円(大卒)
■総合職
院卒:月給233,930円
大卒:月給208,500円
■特定職
院卒:月給228,840円
大卒:月給203,420円
■一般職
院卒:月給223,760円
大卒:月給198,330円
※短大卒の場合はどの職種でも月給177,990円からスタート
・日本銀行の役職別の平均年収
参事役級:1,827万円
企画役級:1,446万円
非管理職級:658万円
・日本銀行の役員報酬
総裁:3,529万円
副総裁:2,644万円
審議委員:2,674万円
理事:1,581〜2,155万円
監事:1,581万円
・日本銀行に転職するために知っておくべきこと
①正社員求人と契約社員求人が混在しているので注意
②総合職キャリア採用は不定期
③非公開求人を保有する転職エージェントを利用する