三菱ケミカル(旧三菱化学)の平均年収はいくら?【役員・競合他社比較】

三菱ケミカルホールディングスの平均年収

日本最大の大手総合化学メーカー、三菱ケミカルホールディングスの平均年収は1,738万円です。このページでは、そんな三菱ケミカルホールディングスの年収を「年度別」「役員」「競合比較」で詳しく解説します。

目次

三菱ケミカルホールディングスとは

三菱ケミカルグループ

三菱ケミカルホールディングスとは、580社の子会社と174社の関連会社から構成されている三菱ケミカルグループを統括する持株会社です。

三菱ケミカル、田辺三菱製薬、生命科学インスティテュート、太陽日酸の4社を主要事業会社として、機能商品、素材、ヘルスケアの3つの分野で事業展開を行なっています。

現在、有価証券報告書を公開しているのは三菱ケミカルグループを統括する三菱ホールディングスだけなので、このページでは三菱ケミカルホールディングスのデータを主に扱います。

三菱ケミカルグループ企業の年収が知りたい方も、このページのデータを参考にしていただければと思います。

三菱ケミカルホールディングスの平均年収

平均年収
1,738万円
※有価証券報告書
月収
115.8万円
※平均年収から算出

三菱ケミカルホールディングスの平均年収は1,738万円です。国税庁の民間給与実態調査によると平均年収は432万円なので、三菱ケミカルホールディングスの平均年収は4倍ということがわかります。圧倒的な高年収企業です。

  • 三菱ケミカルホールディングス:1,738万円
  • 平均年収:432万円

[nlink url=”https://career-media.net/10230″]

三菱ケミカルホールディングスの平均年収の推移

三菱ケミカルホールディングスの最新の有価証券報告書を見ると、右肩上がりに平均年収が上がっていることがわかります。

2019年度は平均年収が1,700万円を超えるという驚異的な数字になっており、今後とも日本トップレベルの平均年収を維持していくことが予想されます。

年度 平均年収 平均年齢 平均勤続年数 従業員数
2018年 1,738万円 47.4才 19.1年 149
2017年 1,440万円 46.1才 18.3年 158
2016年 1,145万円 47.1才 21.6年 115
2015年 1,099万円 46.3才 29.5年 110
2014年 1,061万円 46.0才 20.1年 104
2013年 1,066万円 45.6才 20年 104

出典:有価証券報告書

三菱ケミカルホールディングスの役員の報酬

有価証券報告書によると、2018年度に三菱ケミカルホールディングスが支払った役員報酬は下記の通りです。

  • 社内取締役の役員報酬総額(6名):2億7,500万円(一人当たり約4,500万円)
  • 社外取締役の役員報酬総額(5名):7,100万円(一人当たり約1,400万円)
  • 執行役の役員報酬総額(7名):3億400万円(一人当たり4,300万円)

また、有価証券報告書では、グループ連結報酬が1億円を超えている役員の氏名と報酬額を公表しています。三菱ケミカルホールディングスの場合は下記の通りです。

・越智仁氏:1億4,000万円

三菱ケミカルグループ企業の平均年収

三菱ケミカルグループは、580社の子会社と174社の関連会社から構成されています。ここでは、その中から主要事業会社3社をピックアップし、平均年収のランキングを作成しました。

(口コミやindeed、リクナビNEXTなどの情報を独自に集計し算出しました)

  1. 田辺三菱製薬
  2. 三菱ケミカル
  3. 太陽日酸

①田辺三菱製薬

田辺三菱製薬のロゴ

田辺三菱製薬の平均年収は814万円(推定)でした。

田辺三菱製薬とは、日本最大規模の大手製薬会社のひとつです。三菱ケミカルグループの中ではヘルスケア事業を担っています。医療用医薬品からジェネリック医薬品、一般用医薬品の製造・販売を行なっています。

特に、自己免疫疾患、糖尿病・腎疾患、中枢神経系疾患に強みを持っています。

②三菱ケミカル

三菱ケミカルのロゴ

三菱ケミカルの平均年収は747万円(推定)でした。

三菱ケミカルとは、日本国内最大規模の大手総合化学メーカーです。2017年、三菱化学・三菱樹脂・三菱レイヨンの3社が合併する形で設立されました。

主に、「機能商品」や炭素繊維などの「素材」、医薬事業向け製品を扱う「ヘルスケア」の3つの分野で事業を展開しています。基礎研究から物流まで一貫して自社で行なっていることが強みです。

③太陽日酸

太陽日酸のロゴ

太陽日酸の平均年収は624万円(推定)でした。

太陽日酸は、産業ガス業界の国内トップメーカーです。国内すべての産業に向けて産業ガスの提供を行なっており、現在は海外市場へも進出しています。

国内では最大規模であるため、今後はグローバルな産業ガスメジャーになることを目標に発展している企業です。

三菱ケミカルホールディングスの年収は低い?競合他社との比較

化学メーカーの平均年収ランキングを有価証券報告書をもとに作成しました。今回は上場している主要6社をピックアップしました。

結論から申し上げると、三菱ケミカルホールディングスは第1位でした。

企業名 平均年収 売上高(連結) 従業員数 転職人気ランキング
三菱ケミカルホールディングス 1,738万円 約3.9兆円 149人 224位
富士フイルムホールディングス 997万円 約2.4兆円 233人 59位
住友化学 903万円 約2.2兆円 6,096人 197位
信越化学工業 855万円 約1.5兆円 3,011人 124位
花王 821万円 約1.5兆円 7,655人 28位
旭化成 787万円 約2.1兆円 7,864人 85位

出典:有価証券報告書

化学メーカーで平均年収が高い上位2社はホールディングス企業です。従業員が少なく、管理職が大半を占める企業であるため、他の事業会社よりも必然的に平均年収は高くなります。

一方、同じホールディングス企業である富士フイルムホールディングスと比較しても、三菱ケミカルホールディングスの平均年収は高いことがわかります。売上高も3兆円を超えており、名実共に化学メーカーのトップ企業です。

三菱ケミカルに転職するためには

転職難易度
高い
※独自調査
人気ランキング
224位
※doda

三菱ケミカルホールディングスは、中途採用を行なっていません。そのため、ここでは三菱ケミカルグループの中核企業である事業会社の三菱ケミカルについて解説します。

三菱ケミカルの転職難易度は高いです。転職人気ランキングでは200位代ですが、化学メーカーの中では国内最大規模であり、化学系を目指す方々には人気があります。そのため、事前準備が重要になります。

三菱ケミカルに転職するために知っておくべきこと

三菱ケミカルに転職するために知っておくべきことは、3つあります。

  1. 9割が技術系職種の採用
  2. 事務系職種はバックオフィスのみ
  3. 非公開求人を保有する転職エージェントを利用する

1.9割が技術系職種の採用

三菱ケミカルは通年採用を行なっています。求人の9割以上が技術系職種の採用であるため、技術系の経験を積んでいる方には大きなチャンスがあります。

一方、地方の工場・研究所の求人が多く、場所も全国様々。そのため、自分の働きたい地域で自分のスキルに合った職種があるかどうかはわからないため、常に採用ページをチェックしておく必要があります。

ほぼすべての職種が即戦力採用ではありますが、大学・大学院で職種分野に関する経験を積んでいれば応募可能な求人も多いため、門戸は大きく開かれています。

2.事務系職種はバックオフィスのみ

三菱ケミカルでも、事務系職種の求人募集は行われています。しかしその数は少なく、1割未満です。

職種としては、人事や総務、知的財産職などのバックオフィスのみの募集となっています。業界経験・職種経験が必須となっており、どの求人でも、職種分野で3年以上の経験年数が求められます。

3.非公開求人を保有する転職エージェントを利用する

転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。

三菱ケミカルは、転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性があります。三菱ケミカルのような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに発注することが多いです。

三菱ケミカルの場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、三菱ケミカルの求人紹介はもちろん、三菱ケミカルから内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。

おすすめの転職エージェント

まとめ

三菱ケミカルホールディングスの平均年収は1,738万円ということがわかりました。

三菱ケミカルホールディングスは、国内最大規模の総合科学メーカーです。売上高は3.9兆円を超えており、名実共にトップ企業となります。

三菱ケミカルは業界人気も高く、転職を目指す方は転職エージェントなどで入念な対策を行うことをおすすめします。

■まとめ

・三菱ケミカルホールディングスの平均年収

1,738万円

・三菱ケミカルホールディングスの役員の平均年収
社内取締役の役員報酬総額(6名):2億7,500万円(一人当たり約4,500万円)

社外取締役の役員報酬総額(5名):7,100万円(一人当たり約1,400万円)

執行役の役員報酬総額(7名):3億400万円(一人当たり4,300万円)

越智仁氏:1億4,000万円

・三菱ケミカルグループ企業の平均年収

田辺三菱製薬の平均年収は814万円(推定)でした。

三菱ケミカルの平均年収は747万円(推定)でした。

太陽日酸の平均年収は624万円(推定)でした。

・三菱ケミカルに転職するために知っておくべきこと

①9割が技術系職種の採用

②事務系職種はバックオフィスのみ

③非公開求人を保有する転職エージェントを利用する

目次
閉じる