働く理由「何のために働くのか?」〜キャリアについて考える〜

就活中の学生や転職を考えている社会人に対して、必ず聞く1つの質問があります。

「あなたは何のために働くのか?」

就活中の学生の場合、この質問に答えられる人はほとんどいません。それを考えることなく就職し、「あれ、自分は何のために働いているんだっけ?」という疑問が頭をかすめる。社会人でも「あなたは何のために働くか?」という質問に対して答えられる人は少ないでしょう。

働く理由を考えることは非常に重要です。なぜなら、働く理由が明確になっていないと、さまざまな弊害があるからです。

  • モチベーションが上がらない
  • 目的もなく何となく会社に行くようになる
  • 仕事を辞めたいと思うようになる

このような状態で仕事をしても、自分の身になることは少ないです。付いてくるのはお金くらい。どうせなら、仕事を通して幸せや喜びを感じたいですよね。40年以上働くキャリアの中で、働く理由を明確にして、人生を豊かにしましょう。

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よくある上辺だけの働く理由

就活中の学生に「あなたは何のために働くの?」とよく聞くのですが、よくある回答がこれです。

私:何のために働くの?

学生:社会貢献がしたいからです!

いや、嘘だろ!!ってなります。(本気で社会貢献を考えている方もいらっしゃいます。そういう方は主張に対する根拠・理由を自分の経験をベースに話されているので、説得力があり、納得できます。)

何のために働くの?という質問に対する回答に、正解はありません。しかし、もっと自分に正直になった方が良いです。自分のことを知らない人は自己分析をした方が良いです。

私が就活中に受けた総合商社の志望理由は、「年収が高い」と「モテたい」という2つの理由でした。面接でここまで正直には言いませんでしたが、自分が本当に欲しているものが何かを理解していることは社会に出てから非常に重要です。

働く理由は正直でいい

働く理由に正解はありません。

  • 就職しないと世間体が悪くなる
  • お金を稼いで裕福な生活をしたい
  • モテたい
  • 家族のために
  • 経験やスキルをつけたい

あなたが本気でそう思っているならそれが答えです。しかし、「みんなが働いているから」という理由はダメ。流されながら、しょうがなく働いているという状態は、本人にとって良くないし、会社にとっても良くありません。

もっと、本質的な次元で自分を理解し、働く理由を明確にするべきです。そのためには、自己分析と他己分析が必須。自己分析、他己分析をしてから、働く理由を考える。

例えば、ふとした瞬間に「なんで働いているんだろう?」という疑問が頭に浮かんだら、「家族のため」「お金のため」「モテたいから」など、簡単な回答が浮かんでくる。このサイクルを繰り返すことで、回答の厚みが増していきます。

もっと、本質的に自分を知りたい方は、リクルートが無料で提供している『グッドポイント診断』がおすすめです。自分の強みを18種類から分析してくれるので、自己分析のヒントになります。

働く理由が見つからない人へ

「働く理由を一生懸命考えた。でも、ピンとくる答えが見つからなかった。」そんな人へ気づきのヒントをお話します。

  1. 20代・30代は多様な仕事を経験する
  2. やりたくないことを考える
  3. 成功体験を積む

①20代・30代は多様な仕事を経験する

転職が当たり前になった現在、1つの仕事を40年以上することはほとんどありません。若いうちに、いろいろな仕事を経験することで、自分にフィットする仕事が将来的に見つかりやすくなります。

「私はこういうことがしたかったんだ」と働く理由が伴えば、仕事に対するモチベーションが格段に上がります。今の仕事が自分に合っていないと感じている方は転職という選択肢も一つです。

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②やりたくないことを考える

衣食住すべてが満たされている日本では「やりたいこと」を本気で考えることは難しいはず。その一方で「やりたくないこと」を考えるのは楽です。

「ティッシュ配りを一生やるのは嫌だ」「コンビニは自分の性分に合わないから嫌だ」など、本気でやりたくないことを考え、それらを排除していけば、最後に残った1つがあなたが本気でやりたいことです。

③成功体験を積む

過去を振り返ってどんなに小さなことでもいいので、「これは成功した!」と思える出来事を振り返ってください。「大学受験」「就活」「結婚」もっと小さく、飲み会の幹事をやった、友達の誕生日にサプライズをしたなど。どんなことでもいいので、すべて思い返してください。

そして、下記のサイクルを回してみてください。

①成功体験を積めば積むほど、自分に自信を持つことができる

②自分に自信が持てれば、いろいろなことに挑戦できる

③いろいろなことに挑戦できれば、多くの経験を積むことができる

④多くの経験を積むことができれば、経験則から自分の軸ができ、なにをしているときが一番楽しいか、幸せかを理解することができる

⑤自分の軸からどんな仕事が合っているかを考えることができる

成功体験を多く積めば積むほど、自分の軸が定まり、仕事がしやすくなります。また、成功体験は積んで終わりではなく、振り返ることがとても重要。人はすぐに忘れてしまったり、嫌な記憶が強く残りやすいため、意識的に成功体験を振り返りましょう。

仕事とプライベートの密接な関係

仕事は仕事、プライベートはプライベートと完全に割り切っている人もいますが、「仕事がうまくいかないときは、プライベートもうまくいきづらい」と言われています。

金曜日になれば「明日から休みだー」とテンションが上がる。日曜日になれば「明日から仕事か…」とテンションが下がる。このサイクルで毎週過ごしている人が多いです。

仕事とプライベートをうまく割り切って、どちらもうまくいっている人は良いですが、うまくいっていない人は、まずは仕事をうまくいかせることに集中するべきです。

仕事がうまくいきだすとプライベートの時間を有効に使えるようになり、仕事で結果を出した自分にご褒美を与えたり、飲み会での会社の愚痴も減っていきます。すると、仕事とプライベートでのストレスの総量も減っていき、良好なサイクルで毎週を過ごせるようになるのです。

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まとめ

・「あなたは何のために働くのか?」→正解はないが、本質的な自分を理解することが重要

・「働く理由は正直でいい」→面接のための建前の理由は、自分に嘘をついていることになる

・「仕事とプライベートは密接に関係している」→仕事がうまくいっているときはプライベートもうまくいく

・「働く理由が見つからない人へのヒント」→①いろいろなことを経験する②やりたくないことを考える③成功体験を積む

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