年収には「額面年収」と「手取り年収」の2つの考え方があります。額面年収420万円でも、税金と社会保険料が控除されるので、そのまま420万円もらえる訳ではありません。
結論から言うと、年収420万円の手取り額は約325〜345万円です。ただし「配偶者の有無」や「扶養者の数」によって、手取り額は多少変わってきます。
この記事では、「年収420万円の手取り額」だけでなく「年収420万円の生活レベル」「年収420万円の割合」について徹底解説します。
年収420万円の手取り額
年収420万円の手取り額を3パターンに分けて計算しました。
①独身の場合
独身の場合、年収420万円の手取り額は約330万円になります。下記条件で計算しています。
- 額面年収：420万円
- 年齢：20歳以上40歳未満
- 配偶者：なし
| 年収420万円の手取り内訳 | |
| 所得税 | 90,900円 |
| 住民税 | 191,800円 |
| 厚生年金 | 395,280円 |
| 健康保険 | 213,192円 |
| 雇用保険 | 12,600円 |
| 手取り額 | 3,296,228円 |
②配偶者を扶養している場合
配偶者を扶養している場合、年収420万円の手取り額は約335万円になります。下記条件で計算しています。
- 額面年収：420万円
- 年齢：20歳以上40歳未満
- 配偶者：あり
- 配偶者を扶養している：はい
- 配偶者の収入：103万円以下
- 子ども：なし
| 年収420万円の手取り内訳 | |
| 所得税 | 71,900円 |
| 住民税 | 158,800円 |
| 厚生年金 | 395,280円 |
| 健康保険 | 213,192円 |
| 雇用保険 | 12,600円 |
| 手取り額 | 3,348,228円 |
③配偶者と子ども1人を扶養している場合
配偶者と子ども一人を扶養している場合、年収420万円の手取り額は約340万円になります。下記条件で計算しています。
- 額面年収：420万円
- 年齢：20歳以上40歳未満
- 配偶者：あり
- 配偶者を扶養している：はい
- 配偶者の収入：103万円以下
- 子ども：あり
- 子どもの年齢：16歳
| 年収420万円の手取り内訳 | |
| 所得税 | 52,900円 |
| 住民税 | 125,800円 |
| 厚生年金 | 395,280円 |
| 健康保険 | 213,192円 |
| 雇用保険 | 12,600円 |
| 手取り額 | 3,400,228円 |
年収420万円の生活レベル
年収420万円あれば、どのような生活が送れるのでしょうか？
『国民生活基礎調査』と『賃金構造基本統計調査』を参考に生活レベルをシミュレーションしました。
①一人暮らしの場合
一人暮らしであれば、年収420万円で比較的余裕な生活を送ることができます。
| 出費 | 金額 |
| 家賃 | 82,000円 |
| 食費 | 47,000円 |
| 水道光熱費 | 8,000円 |
| 通信費 | 7,000円 |
| 交際費 | 26,000円 |
| その他 | 30,000円 |
| 貯金 | 36,000円 |
| 合計 | 236,000円 |
②夫婦二人の場合
夫婦二人の場合、一人暮らしに比べると家賃が高くなる傾向があります。その分、自炊をして食費を下げるなどの工夫が必要になります。
| 出費 | 金額 |
| 家賃 | 88,000円 |
| 食費 | 41,000円 |
| 水道光熱費 | 12,000円 |
| 通信費 | 10,000円 |
| 交際費 | 20,000円 |
| その他 | 33,000円 |
| 貯金 | 35,000円 |
| 合計 | 239,000円 |
③夫婦二人と子ども一人の場合
夫婦二人と子ども一人の場合、家賃や食費が高くなります。その分、通信費や交際費を節約する必要があります。
夫婦のどちらかがパートをやることで、少しだけでも生活に余裕ができます。
| 出費 | 金額 |
| 家賃 | 90,000円 |
| 食費 | 42,000円 |
| 水道光熱費 | 12,000円 |
| 通信費 | 11,000円 |
| 交際費 | 17,000円 |
| その他 | 34,000円 |
| 貯金 | 37,000円 |
| 合計 | 243,000円 |
生活費を考えるポイント
年収420万円は、裕福な生活はできませんが、家計のバランスを考えれば十分暮らすことができます。
散財せずに、収入と支出のバランスを考えるようにしましょう。 生活費を考えるポイントは、「支出を3つに分けて考える」です。
- 生活費：手取り月収の6割
- 娯楽費：手取り月収の2割
- 貯金：手取り月収の2割
生活費：手取り月収の6割
生活費は手取り月収の6割に収めましょう。年収420万円の場合、手取り月収は約23.9万円なので、生活費は14.3万円以内に収めると良いでしょう。
- 家賃（手取り月収の30％）
- 水道光熱費（手取り月収の5％）
- 食費（手取り月収の15％）
- 通信費（手取り月収の5％）
娯楽費：手取り月収の2割
娯楽費は手取り月収の2割に収めましょう。年収420万円の場合、手取り月収は約23.9万円なので、娯楽費は4.8万円以内に収めると良いでしょう。
- 交際費（手取り月収の10％）
- 娯楽・趣味（手取り月収の5％）
- 衣料品（手取り月収の5％）
貯金：手取り月収の2割
貯金は手取り月収の2割が適切です。年収420万円の場合、手取り月収は約23.9万円なので、4.8万円を貯金できるとバランスの良い家計と言えます。
年収420万円の家賃
家賃の目安としては、年収の25％です。年収420万円の場合は、「年収420万円×25％＝105万円」なので、家賃は8.8万円が適正と言えます。
下表は、各年収の「適正家賃（年収の25％）」と「最大家賃（年収の30％）」をまとめまたものです。年収の30％を超えると、家計を圧迫する可能性もあるので適正家賃に抑えたほうが得策です。
| 年収 | 適正家賃 | 最大家賃 |
| 400万円 | 8.3万円 | 10万円 |
| 410万円 | 8.5万円 | 10.3万円 |
| 420万円 | 8.8万円 | 10.5万円 |
| 430万円 | 9.0万円 | 10.8万円 |
| 440万円 | 9.2万円 | 11万円 |
| 450万円 | 9.4万円 | 11.3万円 |
| 460万円 | 9.6万円 | 11.5万円 |
| 470万円 | 9.8万円 | 11.8万円 |
| 480万円 | 10万円 | 12万円 |
| 490万円 | 10.2万円 | 12.3万円 |
| 500万円 | 10.4万円 | 12.5万円 |
年収420万円の住宅ローン
住宅ローンの目安としては、年収の5倍です。年収420万円の場合は、2,100万円の住宅ローンが適正と言えます。
住宅ローンは、年収の約10倍まで借り入れ可能ですが、借入額が多くなれば返済負担が増えて住宅ローン貧乏になるので注意が必要です。
| 年収 | 適正借入額 | 借入可能額 |
| 300万円 | 1,500万円 | 2,571万円 |
| 400万円 | 2,000万円 | 3,999万円 |
| 500万円 | 2,500万円 | 4,999万円 |
| 600万円 | 3,000万円 | 5,999万円 |
| 700万円 | 3,500万円 | 6,999万円 |
| 800万円 | 4,000万円 | 7,999万円 |
| 900万円 | 4,500万円 | 8,000万円 |
| 1000万円 | 5,000万円 | 8,000万円 |
年収420万円の貯金額
ここでは2018年にリクナビNEXTが行った調査結果を参照し、年収別の平均貯金額を紹介します。
年収400万円の方の平均貯金額は591万円となっています。年代にもよるので、あくまで参考程度に考えましょう。
| 年収 | 平均貯金額 |
| 300万円 | 190万円 |
| 400万円 | 591万円 |
| 500万円 | 566万円 |
| 600万円 | 704万円 |
| 700万円 | 895万円 |
| 800万円 | 1,072万円 |
| 900万円 | 1,198万円 |
| 1000万円以上 | 1,853万円 |
出典：リクナビNEXT
年齢別の適正貯金額
多くのファイナンシャルプランナーは、20代からの貯金を推奨しています。ここでは、20代から40代の年齢別の適正貯金額をロードマップにまとめています。
- 22歳：生活費の1ヶ月分を貯める
- 30歳：年収と同額を貯める
- 35歳：年収の1.5倍を貯める
- 40歳：年収の2倍を貯める
出典：NIKKEI STYLE『年収と年齢別 あなたが貯めているべき金額 』
年収420万円のふるさと納税の限度額
総務省が公表している『ふるさと納税の限度額』によると、年収420万円のふるさと納税の限度額の目安は以下のとおりです。
- 独身or共働き：45,000円
- 夫婦：37,000円
- 共働き＋子1人（高校生）：37,000円
- 共働き＋子1人（大学生）：33,000円
- 夫婦＋子1人（高校生）：29,000円
- 共働き＋子2人（大学生と高校生）：24,000円
- 夫婦＋子2人（大学生と高校生）：16,000円
※総務省資料の給与425万円の限度額を参照
ふるさと納税のおすすめサービス
ふるさと納税とは、地方自治体に寄付をすることで、お礼品をもらえて税金が安くなる制度です。
知名度の高いのサービスの方が、商品数が多く、使いやすいので、以下の3つは非常におすすめです。
年末に近づくにつれて、人気商品は品切れになるので、早めに注文することをおすすめします。
- 1位：さとふる
- 2位：ふるなび
- 3位：au PAY ふるさと納税
年収420万円の割合
次に、年収420万円の割合について解説します。
ここでは、国税庁が公表している『民間給与実態統計調査（令和2年度）』のデータを参照しています。
①年収420万円の全体の割合
年収400〜500万円の全体の割合は14.6％
②年収420万円の男性の割合
年収400〜500万円の男性の割合は17.3％
③年収420万円の女性の割合
年収400〜500万円の女性の割合は10.7％
年収アップを目指している方におすすめの転職サービス
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| 1 | 年収2000万円 | 6 | 年収700万円 |
| 2 | 年収1500万円 | 7 | 年収600万円 |
| 3 | 年収1000万円 | 8 | 年収500万円 |
| 4 | 年収900万円 | 9 | 年収400万円 |
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