仮想通貨のチェインリンク(LINK)とは
チェインリンク(LINK)は2017年11月に誕生した仮想通貨です。アメリカの「スマートコントラクト社」によって開発されました。2019年5月に「メインネット」がローンチされ、実際に利用が開始されています。
チェインリンク(LINK)はまだ誕生してから3年程度であり、仮想通貨の中では比較的歴史の浅い部類に入る一方、2021年2月時点の時価総額ランキングは9位を誇っており、急速に人気を集めている仮想通貨です。
その人気は価格にも表れていて、2020年5月末時点の価格は約4ドルでしたが、2020年8月には約19ドルまで高騰。その後は10ドル前後を推移していましたが、2020年末から急速に価格が高騰し、2021年2月には約35ドルの過去最高値を記録しました。
仮想通貨のチェインリンク(LINK)はイーサリアムベース
チェインリンク(LINK)は、イーサリアムベースで開発された仮想通貨です。
イーサリアムの機能をベースとして開発されているため、チェインリンク(LINK)もイーサリアムの特徴である「スマートコントラクト機能」を持っています。
イーサリアムの特徴については、こちらの記事も参考にしてみてください。
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仮想通貨のチェインリンク(LINK)の通貨単位
チェインリンク(LINK)の通貨単位は「LINK」です。ビットコインが「BTC」、リップルが「XRP」と表記されるのと同じように、チェインリンクは「LINK」と表記されます。
- チェインリンクの通貨単位:「LINK」
仮想通貨のチェインリンク(LINK)の特徴
チェインリンク(LINK)の特徴は、ミドルウェアとして、オンチェーンとオフチェーンを繋げることです。
ミドルウェアとは、アプリケーション同士の間に入るソフトウェアを指します。また、オンチェーンとは「ブロックチェーンを使う処理のこと」、オフチェーンとは、「ブロックチェーンを使わない処理のこと」です。
- ミドルウェア:アプリケーション同士の間に入るソフトウェア
- オンチェーン:ブロックチェーンを使う処理
- オフチェーン:ブロックチェーンを使わない処理
つまりチェインリンク(LINK)は、「ブロックチェーンを使う処理」と「ブロックチェーンを使わない処理」の間に入り、2つの処理を繋ぐために開発された仮想通貨です。
ブロックチェーンについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
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スマートコントラクト機能の拡張
スマートコントラクトとは「契約の自動履行」と訳されますが、契約をブロックチェーン上にプログラムすることで、自動的に契約が履行される仕組みのことです。
このスマートコントラクトは、ブロックチェーン上に書き込み可能なものしか対応できないため、いわゆる現物資産が絡む契約はプログラムできません。
例えば「ビットコイン」と「イーサリアム」を交換する契約には対応できますが、「ビットコイン」と「銀行口座にある日本円」を交換するような契約には対応できません。
そしてこの「スマートコントラクト」と「現物資産」を結びつける役割を持つのがチェインリンク(LINK)です。
チェインリンク(LINK)は「スマートコントラクト」と「現物資産」を結びつける
先述したように、チェインリンク(LINK)を使用すると、スマートコントラクトと現物資産を結びつけることが可能になります。
チェインリンク(LINK)を使うと、例えばPayPalやクレジットカードなどの現物資産のデータが絡むような契約も、スマートコントラクト上で行うことができます。
この機能によって、ブロックチェーンと現物資産をつなぎ合わせ、世界中のあらゆる契約をより便利にしていく役割が期待されています。
チェインリンク(LINK)はSWIFTの実証実験も実施
SWIFTとは、世界的な国際送金のシステムのことです。
銀行口座から海外に送金する際には、必ずこのSWIFTを利用して送金しています。2016年に2開催された「Sibos」と呼ばれる国際会議で、SWIFTはチェインリンク(LINK)を使用した実証実験を発表しました。
この実証実験では、バークレイズやBNPパリバなどの世界の金融機関の金利データを使い、債券売買および配当付与をスマートコントラクトで処理しました。
チェインリンク(LINK)の今後
チェインリンク(LINK)の機能は、スマートコントラクトの更なる発展に伴い、実世界で活用されていくことが期待されており、その技術は業界関係者からも高い評価を得ています。
例えば、アメリカの有名な格付機関「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)」は、2020年7月に、「チェインリンク(LINK)が今後の革命の中心的存在になる可能性がある」と発言しました。
このような期待感もあり、2021年2月現在でチェインリンク(LINK)は過去最高値を更新しています。今後も引き続き注目される可能性の高い仮想通貨です。