電通の平均年収はいくら?【子会社の平均年収についても解説】

電通の平均年収

日本最大規模の広告代理店、電通の平均年収は1,179万円です。この記事では、そんな電通の年収を「役職別」「年齢別」「関連会社」「競合他社比較」で詳しく解説します。

目次

電通の平均年収

平均年収
1,179万円
※有価証券報告書
月収
78.6万円
※平均年収から算出

電通の平均年収は1,179万円です。国税庁の民間給与実態統計調査によると日本国民の平均年収は432万円なので、電通の平均年収は約2.7倍だということがわかります。

  • 電通の平均年収:1,179万円
  • 平均年収:432万円

電通の平均年収の推移

電通の有価証券報告書を見ると、毎年度の平均年収が1,200万円前後でした。持株会社ではなく事業会社として平均年収が1,000万円を超えていることから、驚異的な給与水準であるということがわかります。

年度 平均年収 平均年齢 平均勤続年数 従業員数
2018年 1,179万円 40.7 13.8 6,921
2017年 1,272万円 40.1 13.6 6,927
2016年 1,247万円 40.3 14.1 6,799
2015年 1,228万円 39.5 13.3 7,261
2014年 1,271万円 39.5 13.9 7,348
2013年 1,191万円 39.1 13.5 7,425

出典:有価証券報告書

電通の役職別の平均年収

電通の役職別平均年収を独自に調査し、表にまとめました。メンバークラスでも1,000万円に届く可能性があり、役職につくと基本的に1,000万円以上の給与がもらえます。

役職 平均年収
部長クラス 2,000万円〜(推定)
課長クラス 1,500万円〜(推定)
係長クラス 1,200万円〜(推定)
メンバークラス 700万円〜1,000万円(推定)

電通の役員の平均年収

有価証券報告書によると、2018年度に電通が社内取締役に支払った報酬総額は、月額報酬が2億7,600万円、賞与が1億5,500万円でした。単純計算で一人当たりで換算すると、月額報酬の対象者が9名なので、約3,066万円。賞与の対象者が7名なので、約2,214万円となります。

電通では、報酬の総額が1億円を超えている取締役のみ、氏名とその額を公開しています。2018年は1名のみで、ティモシー・アンドレー氏(電通イージス・ネットワーク:取締役会議長兼CEO、電通ホールディングスUSA:代表取締役兼CEO、電通:取締役執行役員)の6億3,800万円でした。

電通の年齢別の平均年収

電通の役職別平均年収を、独自に調査し表にまとめました。

基本的に、年齢が上がれば年収も増加します。1,000万円代後半を目指すためには、社内の出世競争で勝ち抜くか、社内である程度の地位を築く必要があります。

年齢 平均年収
50代 1,500万円〜(推定)
40代 1,200万円〜1,500万円(推定)
30代 1,000万円〜1,200万円(推定)
20代 500万円〜1,000万円(推定)

電通グループ企業(子会社)の平均年収

電通グループのロゴ

電通グループ主要10社の平均年収を紹介します。尚、下記平均年収は、2019年の有価証券報告書、口コミなどを独自に集計・算出いたしました。

No. 社名 平均年収
1 電通 1179万円
2 電通国際情報サービス 896万円
3 電通コンサルティング 780万円(推定)
4 電通テック 760万円(推定)
5 電通デジタル 750万円(推定)
5 電通ライブ 750万円(推定)
7 電通パブリックリレーションズ 740万円(推定)
8 電通クリエーティブx 700万円(推定)
8 電通キャスティングアンドエンタテインメント 700万円(推定)
10 電通名鉄コミュニケーションズ 650万円(推定)

①電通

電通の平均年収は1179万円です。

電通は、日本最大の総合広告代理店です。海外の企業の経営統合を繰り返すことで、現在では世界トップ5に入る広告代理店企業になっています。

近年ではデジタル領域やコンサルティング領域にも力を入れており、経営レベルでの課題発見・解決計画の立案からアウトプットまでをワンストップで行う企業です。

②電通国際情報サービス

電通国際情報サービスの平均年収は896万円です。

電通国際情報サービスとは、総合情報通信サービスを提供する企業です。金融、ビジネス、製造、コミュニケーション分野において、ITにおける課題解決を行います。電通とGEのジョイントベンチャーとして設立された企業です。

③電通コンサルティング

電通コンサルティングの平均年収は約780万円です。

電通コンサルティングとは、これまで電通グループに蓄積されてきた「課題解決」ノウハウをコンサルティングに特化させ、企業の成長戦略立案や新規事業計画などを行う企業です。

④電通テック

電通テックの平均年収は約760万円です。

電通テックは広告制作会社です。テレビCMやWEBプロモーションを行いますが、近年ではデジタル領域に大きな力を入れている企業です。電通本社の案件を受注することが多いため、大型案件に多数関わり、広告制作会社としては最大規模の売上を誇っています。

⑤電通デジタル

電通デジタルの平均年収は約750万円です。

電通デジタルとは、デジタルマーケティングを専門にした企業です。デジタル課題に対するコンサルティングから、システムの開発・実装、運用・サポートまで一貫してワンストップで行うことができる企業です。

⑤電通ライブ

電通ライブの平均年収は約750万円です。

電通ライブとは、イベント系に特化した広告制作会社です。イベント系に特化している制作会社は、電通グループの中で唯一。企画設計からデザイン、運営など全てを行います。

⑦電通パブリックリレーションズ

電通パブリックリレーションズの平均年収は約740万円です。

電通パブリックリレーションズとは、PRを専門に行う企業です。電通からの大型案件も多く、日本3大PR会社の一つと数えられています。

⑧電通クリエーティブx

電通クリエーティブxの平均年収は約700万円です。

電通クリエーティブxとは、広告制作会社です。あらゆる映像コンテンツの企画・制作や、グラフィックのデザインの企画・制作などを行います。

⑧電通キャスティングアンドエンタテインメント

電通キャスティングアンドエンタテインメントの平均年収は約700万円です。

電通キャスティングアンドエンタテインメントは、キャスティング会社です。広告、イベント、映画などに出演するタレント、スポーツ選手、著名人などをキャスティングします。

⑩電通名鉄コミュニケーションズ

電通名鉄コミュニケーションズの平均年収は約650万円です。

名古屋に本拠地を持つ広告代理店です。元々は名鉄グループの広告代理店でしたが、2006年に業務提携が行われ、株式50%と経営権を電通が保持することになり、実質電通の子会社になりました。

電通グループ企業(地域系)の平均年収

電通は、電通本社と同じ広告代理店機能を持った子会社を複数持っています。それぞれ地域ごとに担当エリアが分けられ、地域密着型で業務を展開する広告代理店です。

No. 社名 平均年収
1 電通東日本 800万円(推定)
2 電通西日本 770万円(推定)
3 電通九州 750万円(推定)
3 電通北海道 750万円(推定)
5 電通沖縄 700万円(推定)

①電通東日本

電通東日本の平均年収は約800万円です。

電通東日本は、東日本地域を担当する広告代理店です。親会社の電通には劣りますが、地域密着型の広告代理店の中ではトップクラスの給与です。

拠点

東京本社、横浜支社、千葉支社、仙台支社、青森支社、郡山支社、福島支社、静岡支社、浜松支社、新潟支社、埼玉支社、栃木支社

②電通西日本

電通西日本の平均年収は約770万円です。

電通西日本は、北陸、兵庫、中国、四国、大阪に密着した業務を展開する広告代理店です。

拠点

大阪本社、岡山支社、広島支社、高松支社、松山支社、金沢支社、富山支社、神戸支社、徳島営業所

③電通九州

電通九州の平均年収は約750万円です。電通九州は、九州全土に密着した業務を展開する広告代理店です。

拠点

福岡本社、北九州支社、大分支社、熊本支社、長崎支社、鹿児島支社、宮崎支社

④電通北海道

電通北海道の平均年収は約750万円です。北海道全土に3つの拠点を有しています。

拠点

札幌本社、旭川支社、函館支社

⑤電通沖縄

電通沖縄の平均年収は約700万円です。沖縄県に本社が一社あります。

電通の平均年収を競合他社と比較

電通の平均年収と、上場している主要広告代理店企業である博報堂、サイバーエージェントの平均年収を比較してみました。

企業名 平均年収 売上高 一人あたりの役員報酬 転職人気ランキング
電通 1,179万円 5兆3,572億円 約5,280万円 20位
博報堂 1,064万円 1兆4,456億円 約4,456万円 67位
サイバーエージェント 709万円 4,195億円 約4,937万円 51位

出典:有価証券報告書

電通は、平均年収、売上高、一人当たりの役員報酬、すべてにおいて1位です。電通の売上高が断トツで高い理由は、国内売上に加えて、海外企業も積極的に買収しており、事業がグローバル展開されているためです。
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電通に転職するためには

転職難易度
高い
※独自調査
人気ランキング
20位
※doda

電通の転職難易度は高いです。「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」でも常に上位にランクインしており、電通を志望している方は、事前準備が重要になります。

電通に転職するために知っておくべきこと

電通に転職するために知っておくべきことは、3つあります。

  1. 「職種別採用」と「通年採用」
  2. WEB登録システム
  3. デジタル領域に力を入れている
  4. 転職エージェントを利用する

1.「職種別採用」と「通年採用」

電通の中途採用は、「職種別採用」と「通年採用」の2つに分かれます。「職種別採用」は、営業やコーポレートスタッフ、マーケティング、クリエイティブなど、職種ごとの専門性に特化した人材を期間限定で募集するものです。次年度の事業計画が固まる2〜3月や、半期の事業計画が固まる7〜8月に募集されることが多いです。

「通年採用」は、一年中募集している中途採用です。「通年採用」では、2019年10月現在、デジタル事業領域の採用が行われています。その他にも、電通の「WEB登録システム」に自身の職務経歴書を登録しておくことで、電通側から様々な職種でオファーがもらえることがあります。

2.WEB登録システム

先述した通り、電通は「WEB登録システム」を導入しています。自身のプロフィールや職務経歴書を登録しておくと、電通の採用担当者がそれを閲覧し、興味を持った候補者にアプローチがかけられます。

採用ページに明記されていない職種でもオファーがあることがあるため、電通に興味がある方は自身のキャリアを登録しておくことが必須になります。

3.デジタル領域に力を入れている

電通は、数年前からデジタル領域に力を入れています。現在の広告市場はデジタル領域がメインになってきており、実際に2019年、デジタル領域広告市場がテレビ広告市場を上回りました。

今後ますますデジタル化の流れは進んでいくため、引き続き電通はデジタル領域人材を募集しています。したがって、デジタル広告領域での経験や、データ分析、AIの知見がある方は、ぜひ電通にチャレンジしてみてください。

4.転職エージェントを利用する

転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。

電通の場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、電通の求人紹介はもちろん、電通から内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。

また、電通は転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性が高いです。電通のような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに掲載しています。

おすすめの転職エージェント

まとめ

電通の平均年収は1,179万円ということがわかりました。成果主義のため、能力のある人材はどんどん年収を上げていくことができます。

■まとめ

・電通の平均年収

1,179万円

・電通の役職ごとの平均年収

部長クラス:2,000万円〜(推定)

課長クラス:1,500万円〜(推定)

係長クラス:1,200万円〜(推定)

メンバークラス:700万円〜1,000万円(推定)

・電通の年齢別の平均年収

50代:1,500万円〜(推定)

40代:1,200万円〜1,500万円(推定)

30代:1,000万円〜1,200万円(推定)

20代:500万円〜1,000万円(推定)

・電通グループ企業(子会社)の平均年収

電通:1179万円

電通国際情報サービス:896万円

電通コンサルティング:780万円(推定)

電通テック:760万円(推定)

電通デジタル:750万円(推定)

電通ライブ:750万円(推定)

電通パブリックリレーションズ:740万円(推定)

電通クリエーティブx:700万円(推定)

電通キャスティングアンドエンタテインメント:700万円(推定)

電通名鉄コミュニケーションズ:650万円(推定)

・電通グループ企業(地域・子会社)の平均年収

電通東日本:800万円(推定)

電通西日本:770万円(推定)

電通九州:750万円(推定)

電通北海道:750万円(推定)

電通沖縄:700万円(推定)

・電通に転職するために知っておくべきこと

①「職種別採用」と「通年採用」

②WEB登録システム

③デジタル領域に力を入れている

④転職エージェントを利用する

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