日本の交通を支える、JR九州の平均年収は550万円です。この記事では、そんなJR九州の年収を「職種別」「役職別」「JRグループ」で詳しく解説します。
JR九州の平均年収
JR九州の平均年収は550万円です。国税庁の民間給与実態統計調査によると日本国民の平均年収は432万円なので、JR九州の平均年収は約1.2倍ということがわかります。
- JR九州の平均年収:550万円
- 平均年収:432万円
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JR九州の平均年収の推移
JR九州の有価証券報告書を見ると、500万円代中盤を推移していることがわかります。上場企業の中では給与水準が高くありませんが、日本国民の平均年収と比較すると1.2倍あります。
(JR九州は2016年に上場した企業であるため、有価証券報告書も2016年以降のものしかありません)
年度 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
2018年 | 550万円 | 40.5 | 16.3 | 7,530 |
2017年 | 539万円 | 40.5 | 17.1 | 7,634 |
2016年 | 564万円 | 40.9 | 18.2 | 7,767 |
出典:有価証券報告書
JR九州の役職別の平均年収
JR九州は年功序列がまだ残っている企業ではありますが、役職につくためには出世競争に勝ち抜かなければなりません。部長クラス以上になると年収が1,000万円を超えると推定できます。
(下表は口コミやindeed、リクナビNEXTなどの情報を独自に集計)
役職 | 平均年収 |
部長クラス | 1,000万円〜(推定) |
課長クラス | 800万円〜900万円(推定) |
係長クラス | 600万円〜800万円(推定) |
メンバークラス | 400万円〜500万円(推定) |
JR九州の役員の年収
有価証券報告書によると、2018年度にJR九州が社内取締役に支払った報酬総額は3億2,800万円でした。一人当たりで換算すると、社内取締役が16名なので約2,000万円となります。
JR九州の年齢別の平均年収
JR九州は年功序列がまだ残っている企業であるため、年齢を重ねると年収も増加していきます。しかし、年収1,000万円以上に到達するためには、役職がつかないと難しいと推定されます。
(下表は口コミやindeed、リクナビNEXTなどの情報を独自に集計)
年齢 | 平均年収 |
50代 | 800万円〜1,000万円以上(推定) |
40代 | 700万円〜800万円(推定) |
30代 | 500万円〜700万円(推定) |
20代 | 〜500万円(推定) |
JRグループの平均年収ランキング【JR九州の平均年収は低い?】
JRグループの上場企業の中で平均年収ランキングを作成しました。JR九州の平均年収は、JRグループの中で4位です。JRグループの中でも、平均年収の差はあります。特に、1位のJR東海とJR九州の平均年収は間には、200万円近い大きな差があります。
No. | 社名 | 平均年収 |
1 | JR東海 | 735万円 |
2 | JR東日本 | 715万円 |
3 | JR西日本 | 669万円 |
4 | JR九州 | 550万円 |
①JR東海
JR東海の平均年収は735万円です。
JR東海は、東京名古屋間を結ぶ東海道新幹線で大きな収益を上げています。営業収益ではJR東日本より劣りますが、経常利益はJRグループの中で1位です。
JR東海のリニア事業
JR東海は、リニアモーターカー式の新幹線を建設しています。
開業後は、東京-名古屋間が最速40分、東京-大阪間が最速67分で移動できるようになります。また、JR東海の超電導リニア技術は海外展開も進んでいます。
JR東海のリニア事業が開業されると、さらなる大きな成長が見込まれます。今後とも、JR東海の動向には注目が集まっています。
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②JR東日本
JR東日本の平均年収は715万円です。
JR東日本は、1987年に解体された国鉄から、鉄道事業を引き継いだ企業です。関東地方、東北地方、甲信越地方を中心に鉄道事業を展開しています。現在では、JR東日本グループとして多角的な事業に取り組んでいます。
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③JR西日本
JR西日本の平均年収は669万円です。
JR西日本は、北陸、近畿、中国地方を中心に鉄道網を展開する企業です。関西都市圏の鉄道の他、博多駅と新大阪駅を結ぶ山陽新幹線で大きな利益を上げています。
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④JR九州
JR九州の平均年収は550万円です。
JR九州は、九州地方を中心に鉄道網を展開する企業です。鉄道事業だけでなく、農業、不動産、小売業、旅行業などの事業を幅広く展開しています。
上場しているJRグループ会社の中では、平均年収が一番低いですが、未上場のJR北海道やJR四国よりは平均年収が高いと推定されます。
JR九州に転職するためには
九州旅客鉄道の「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」は、2018年は99位でしたが、2019に203位まで大きく落ち込みました。とはいえ、鉄道会社を志望する方にとっては魅力的な企業であることには変わりがなく、競争率は高いです。JR九州を志望している方は、事前準備が重要になります。
JR九州に転職するために知っておくべきこと
JR九州に転職するために知っておくべきことは、2つあります。
- JR九州の中途採用は「MIIDAS」経由
- 転職エージェントを利用する
1.JR九州の中途採用は「MIIDAS」経由
JR九州は、公式ホームページで採用活動を行なっていません。パーソルキャリアが運営する『ミイダス』という転職サイト(アプリ)経由を中心に採用活動を行なっています。
ミイダスとは、下記2点の特徴がある転職サイトです。
- 自身の市場価値がわかる
- 待ちの転職サイト
ミイダスに自身のキャリアを登録することで、300万人の転職データから自身の推定年収を算出できます。この機能を最大の売りにして、急拡大している転職サイトです。
ミイダスでは求職者側から求人を探して応募することができません。自身のキャリアを登録すると、企業側がマッチする人材を探します。そして、適合する人のみに企業側からオファーメールを送り、そこで初めて求人に応募することが可能になります。つまり、ミイダスとは企業からのオファーを待つ、「待ちの転職サイト」なのです。
したがって、求職者側からJR九州の求人を探し、募集要項を見て応募することはできません。自身が登録したキャリアに合うポジションがある場合のみ、JR九州からオファーメールが届きます。
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2.転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。
JR九州の場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、JR九州の求人紹介はもちろん、JR九州から内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。
また、JR九州は転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性が高いです。JR九州のような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに掲載しています。
実際に、JR九州は非公開求人サービスである「MIIDAS」を利用しています。そのため、同グループが運営しているパソナキャリアにも非公開求人を掲載している可能性が非常に高いです。
その他、大手転職エージェントであるリクルートエージェントや、ハイクラス向けのJACリクルートメントをおすすめします。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1
- JACリクルートメント:ハイクラス転職実績No.1
- パソナキャリア:転職サポートの質が高い
まとめ
JR九州の平均年収は550万円でした。上場しているJR企業の中では最も平均年収が低いです。しかし、日本国民の平均年収の1.2倍はあるため、十分高年収企業であるといえます。
JR九州は、キャリア採用の経路が絞られています。JR九州に転職したい方は、「MIIDAS」への登録や転職エージェントへの登録が必須となります。
■まとめ
・JR九州の平均年収
550万円
・JR九州の役職別の平均年収
部長クラス:1,000万円〜(推定)
課長クラス:800万円〜900万円(推定)
係長クラス:600万円〜800万円(推定)
メンバークラス:400万円〜500万円(推定)
・JR九州の役員の平均年収
社内取締役の役員報酬総額(16名):3億2,800万円(約2,000万円)
・JR九州に転職するために知っておくべきこと
①JR九州の中途採用は「MIIDAS」経由
②転職エージェントを利用する