杓子定規(しゃくしじょうぎ)の意味と使い方【英語表現も紹介】

杓子定規の意味と使い方

杓子定規(しゃくしじょうぎ)という言葉、聞いたことはあるけど意味をしっかりと知っている人は少ないのではないでしょうか?

この記事では、杓子定規の意味だけでなく、語源や使い方も例文つきで解説しています。大人の教養として、しっかり理解をして正しい意味で使えるようにしましょう。

杓子定規の意味

杓子定規

読み:しゃくしじょうぎ

意味:一つの見方でしか物事を見ないこと

杓子定規の意味は、「一つの見方でしか物事を見ないこと」です。言い換えれば、「すべてのことを一つの見方でしか見れないこと」となります。

「彼は杓子定規な人」のように、悪い意味で使われる場合が多いです。

杓子定規の語源

杓子

出典:アマゾン

杓子定規の語源は、「杓子を定規のように使っていたこと」からです。

杓子(しゃくし)は、汁をすくったり、ご飯を盛ったりする道具で、いわゆる「おたま」や「しゃもじ」のことです。

当時の杓子の柄(え)の部分は曲がっていました。

そんな杓子を、真っ直ぐな定規のように使うことから、「正しくない定規ではかること」や「間違った基準で物事をはかろうとすること」「一つの見方でしか物事を見ないこと」を「杓子定規」と言うようになりました。

杓子定規の例文と使い方

例文1.彼は杓子定規の考え方で柔軟性に欠ける

例文2.常識にとらわれていると杓子定規な考え方になる

例文3.杓子定規な性格な人と話すと疲れる

例文4.すべてのことにそのルールを杓子定規に適用するのは間違えだ

例文5.役所は杓子定規な対応を基本としている

このように、杓子定規は悪いニュアンスで使われることが多いです。そのため、「彼は、杓子定規な人だ」のように人に対して使うのには注意しましょう。

杓子定規な人はどういう人?

杓子定規な人はどういう人でしょうか?

簡単な例があります。

「これだからゆとり世代は〜」と言う人いませんか?

一つの誤った基準で人を推し量る、これがまさに杓子定規な人です。この記事を書いている私も、ゆとり世代の一人ですが、一昔前は結構いろんな人に言われたのを覚えています。

(とはいえ、冗談で言っている人がほとんどなので、あまり悪いニュアンスでは受け取っていませんが…)

ビジネスシーンにも杓子定規な人はいる

会社の中にも、良くも悪くも、杓子定規で仕事を進める人はいますよね。言い換えれば、すべてマニュアル通りにやる方です。「柔軟に対応すればもっと早く仕事が終わるのに!」と思うことありますよね。

友人が杓子定規な上司の元で働くことになったとき、

  • 朝の雑談禁止
  • どんなことがあっても残業禁止
  • 社内で夕食禁止
  • 休憩するときは宣言する
  • 昼食にでるときも宣言

このようなルールを提示し、徹底して部下に守らせる上司だったと言っていました。これはまさに杓子定規な人ですね。このような上司のもとで働くと生産性が下がりそうです。

ビジネスシーンで杓子定規な人から抜け出すためには

どんな会社にも杓子定規な人はいますよね。

もし自分の上司が杓子定規な人だったら…考えるだけでも怖いですが、ここでは解決方法を考えていきます。

杓子定規な人から抜け出すためには、ずばり「逆らわない」です。逆らうと関係性が悪くなるだけなのでかえって逆効果。

まずは、「郷に入れば郷に従え」の気持ちでその人を受け入れましょう。人間関係を構築してから、徐々に自分のやり方を導入していき、相手側に譲歩してもらう。これが一番だと思いますよ。

杓子定規の類語

杓子定規の類語は、数多くあります。

柔軟性がない ・ 柔らかくない ・ 柔軟性に欠ける ・ 柔軟でない ・ 堅物の ・ 性格が堅い ・ 機転が利かない ・ 融通が利かない ・ カタブツの ・ おカタい ・ お堅い ・ 杓子定規の ・ 融通の利かない ・ クソ真面目な ・ 糞真面目な ・ ガードが堅い ・ 真面目過ぎる ・ 応用がきかない ・ 応用が利かない ・ 頑固な ・ 頑固一徹の ・ 凝り固まる ・ 頭が固い ・ 凝り固まった ・ 堅苦しい ・ コチコチの ・ 言い出したら聞かない ・ 意地っ張りな ・ 頑なな ・ 考えを変えない ・ 石頭の ・ 非妥協的な ・ 頑迷な ・ 頑愚な ・ 固定的な ・ 固まった ・ 固まっている ・ 凝り固まっている

挙げればキリがありませんが、ここでは3つ紹介します。

  1. 四角四面(しかくしめん)
  2. 頑固
  3. 教科書通り

1.四角四面(しかくしめん)

四角四面は、「生真面目で、面白みに欠ける」という意味です。言い換えると、考え方がまじめすぎて、堅苦しいということ。悪いニュアンスで使われるので、あまり日常的に使うことはありません。

例文1.彼はルールに厳しい四角四面の人間だ

例文2.四角四面な応答が返ってきた

例文3.四角四面に挨拶して回る

2.頑固

頑固は、みなさんが知っている通り「かたくなで、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと」という意味です。

例文1.彼は非常に頑固なので友人が少ない

例文2.頑固も一つの長所だ

例文3.あのお店は頑固親父がいることで有名だ

3.教科書通り

教科書通りは、「物事がこうあるべきという理念に忠実であるさま」です。模範的なことしか言わなかったり、模範的な行動しか取れない場合に使います。

例文1.彼は教科書通りの人だ

例文2.OB訪問で質問をしたら教科書通りの回答しか返ってこなかった

例文3.教科書通りに行動することが全てではない

杓子定規の反対語

杓子定規の意味は「一つの見方でしか物事を見ないこと」でしたね。ここでは、杓子定規の反対語を2つ紹介します。

  1. 臨機応変
  2. 融通無碍(ゆうずうむげ)

1.臨機応変

臨機応変の意味は、「状況に応じた行動をとること」です。その時々によって、対応を変えることです。ビジネスシーンのような、刻々と状況が変わる現場では、臨機応変に対応することが求められます。

例文1.秘書は社長の要望に臨機応変に応える必要がある

例文2.変化のスピードが早い市場では臨機応変に振る舞う必要がある

例文3.彼は臨機応変に仕事をこなせる優秀な部下です

例文4.試合は臨機応変に動いていく

例文5.トラブルには臨機応変に対応する必要がある

2.融通無碍(ゆうずうむげ)

杓子定規には、「融通がきかない」という意味もありますが、融通無碍はその逆。融通無碍は、「考え方や行動にとらわれるところがなく、自由であること」、つまり「融通がきく」という意味です。

例文1.彼はどんなことがあっても常に融通無碍でいる

例文2.融通無碍な発想が新しいアイデアを生む

例文3.変化の激しい時代では融通無碍のやり方が重要になる

例文4.彼女は常に融通無碍な生き方をしている

例文5.上司は融通無碍で頼られることが多い

杓子定規の英語表現

杓子定規を英語で表現するためには、

  • go by the book(rules):規則通りにやる
  • stick to rules:ルールに従う

を使います。

どちらも日本的な「頑固」というイメージは持ちませんが、上記2つが近い表現になります。

例文1.He always goes by the book. (彼はいつも規則通りにやる)

例文2.She is a person who always stick to rules.(彼女はいつもルールに従う人だ)

まとめ

杓子定規の意味は理解できましたか?

杓子定規は、日常的によく使う言葉ではありませんが、知っておくと便利な言葉です。

①杓子定規の意味

一つの見方でしか物事を見ないこと

②杓子定規の語源

杓子を、真っ直ぐな定規のように使うことから、「正しくない定規ではかること」や「間違った基準で物事をはかろうとすること」「一つの見方でしか物事を見ないこと」を「杓子定規」と言うようになった。

③杓子定規の例文と使い方

・彼は杓子定規の考え方で柔軟性に欠ける

・常識にとらわれていると杓子定規な考え方になる

・杓子定規な性格な人と話すと疲れる etc

④杓子定規の類語

・四角四面

・頑固

・教科書通り

⑤杓子定規の反対語

・臨機応変

・融通無碍

⑥杓子定規の英語表現

・He always goes by the book. (彼はいつも規則通りにやる)

・She is a person who always stick to rules.(彼女はいつもルールに従う人だ)