大手M&A仲介会社の一つ、日本M&Aセンターの平均年収は1,413万円です。この記事では、そんな日本M&Aセンターの年収を「年度別」「役員」「競合比較」で詳しく解説します。
日本M&Aセンターの平均年収
日本M&Aセンターの平均年収は1,413万円です。国税庁の民間給与実態調査によると平均年収は432万円なので、日本M&Aセンターの平均年収は約3.5倍ということがわかります。圧倒的な高年収企業です。
- 日本M&Aセンター:1,413万円
- 平均年収:432万円
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日本M&Aセンターの平均年収の推移
日本M&Aセンターの最新の有価証券報告書を見ると、平均年収は1,300万円前後を推移しています。
2013年度から毎年数十人規模で採用を行うことで、大幅に事業規模を拡大させています。従業員数が増えても平均年収に影響が出ないため、中途採用者も含めて高額な年収を支給していることがわかります。
今後とも事業規模を拡大させていくことで、業界トップに上り詰めることが期待できます。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
2018年 | 1,413万円 | 35.1 | 3.8 | 415 |
2017年 | 1,319万円 | 35.7 | 4.1 | 321 |
2016年 | 1,418万円 | 35.5 | 3.9 | 271 |
2015年 | 1,237万円 | 34.7 | 3.8 | 255 |
2014年 | 1,385万円 | 34.6 | 3.6 | 192 |
2013年 | 1,412万円 | 34.5 | 3.6 | 149 |
出典:有価証券報告書
日本M&Aセンターの業務内容
日本M&Aセンターとは、M&Aの仲介業を営む企業です。中堅・中小企業向けのM&Aに特化する形で成長してきました。仲介実績は4,000件以上と、日本国内で実績No.1を誇る企業です。
日本M&Aセンターは、企業の経営課題の解決策としてM&Aを提案します。契約成立すると、合併先の企業を探すところから、契約締結までのすべてのフェーズを一貫して担います。
案件が成功すると、巨額な成功報酬を得ることができます。その成果に応じて社員には成功報酬を支給するため、日本M&Aセンターの平均年収は高くなる仕組みになっています。
日本M&Aセンターには、社員のやる気を上げる仕組みや、成長促進の制度が多数あります。
資格取得補助制度/優秀社員海外視察/業績達成者パーティ/年間業績表彰/チャレンジ制度/社員旅行/部活動
日本M&Aセンターの役員の年収
有価証券報告書によると、2018年度に日本M&Aセンターが支払った役員報酬は下記の通りです。
- 社内取締役の役員報酬総額(6名):2億5,900万円(一人当たり約4,300万円)
- 監査委員の役員報酬総額(1名):1,000万円
- 社外役員の報酬総額(13名):1,300万円(一人当たり100万円)
競合他社との平均年収比較
M&A仲介会社の平均年収ランキングを最新の有価証券報告書をもとに作成しました。M&A業界の平均年収は、日本国内でもトップクラス高い業界です。今回は上場している主要6社をピックアップしました。
結論から申し上げると、日本M&Aセンターは3位でした。
企業名 | 平均年収 | 経常利益 | 従業員数 | 転職人気ランキング |
M&Aキャピタルパートナーズ | 3,109万円 | 約58億円 | 98人 | 100位圏外 |
GCA | 2,063万円 | 約15億円 | 141人 | 100位圏外 |
日本M&Aセンター | 1,413万円 | 約125億円 | 415人 | 192位 |
ストライク | 1,343万円 | 約18億円 | 119人 | 100位圏外 |
山田コンサルティンググループ | 636万円 | 約23億円 | 699人 | 100位圏外 |
フォーバル | 541万円 | 約33億円 | 635人 | 100位圏外 |
出典:有価証券報告書
平均年収がトップクラスに高いM&A業界でも、企業によって大きく年収に差があります。
違いは、従業員数です。M&AキャピタルパートナーズやGCA、ストライクをはじめとした平均年収の高い企業は、少人数で高い利益を上げている企業です。そのため、従業員への還元率も高く、平均年収も上がっています。
その中で日本M&Aセンターは、従業員数を年々拡大し、中規模の企業でありながら高い平均年収を維持している特殊な企業です。中堅・中小企業のM&Aに特化し、契約成功件数が多いことが理由であると考えられます。
日本M&Aセンターに転職するためには
日本M&Aセンターの転職難易度は高いです。「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」では192位でしたが、平均年収が1,000万円を超えている企業であることから、一部から常に熱狂的な人気があります。
加えて、少数精鋭企業であり選考基準も非常に高いことから、日本M&Aセンターを志望している方は事前準備が重要になります。
日本M&Aセンターに転職するために知っておくべきこと
日本M&Aセンターに転職するために知っておくべきことは、4つあります。
- 職種未経験でも転職ができる
- 求める人物像
- 営業職以外でも積極的な採用活動を実施
- 非公開求人を保有する転職エージェントを利用する
1.職種未経験でも転職ができる
M&A仲介業務というと、「専門性・難易度が高い業務」というイメージがありますが、日本M&Aセンターでは職種未経験者向けのポテンシャル採用も実施しています。ポテンシャル採用の必須要件は、下記の2点です。
- 大卒以上
- M&A業務に熱意を持って取り組める方
場合によっては、「社会人経験3年以上」が要件に加わることもありますが、基本的に業界・職種未経験者でも応募が可能です。営業を経験していなくても応募ができるため、興味のある方は積極的にチャレンジすることができます。
2.求める人物像
経験者・未経験者含め、日本M&Aセンターでは人物像を重視しています。特に、下記の3点が大事になります。
- 高い行動力とバイタリティがある
- 経営者視点でビジネスを捉えられる
- 社会的使命の意識を持てる
クライアントの相手が経営者になるため、経営者の信頼を勝ち取り、懐に入って可愛がってもらえる力が非常に重要になります。また、M&Aを経営課題の解決策として提案するため、常に経営者目線で企業課題に向き合わなければいけません。
そして、M&Aを単なる「お金稼ぎ」と捉えず、経営者の課題解決、経済の発展に繋がるという「社会的使命」を持って業務を行えるかどうかが非常に大事になります。
日本M&Aセンターは、M&Aを「企業の問題解決のソリューション」と考えており、単なるブローカー業だと捉えていません。中堅企業の経営者に心から寄り添い、信頼関係を結び、経営課題を解決することを重視しています。
3.営業職以外でも積極的な採用活動を実施
日本M&AセンターはM&A仲介業を営む企業であるため、営業職が中心になります。しかし、日本M&Aセンターは営業職以外も積極的に採用しています。
注意点として、日本M&Aセンターの年収が高いのは、「成果報酬」が理由です。営業以外は巨額の成果報酬をもらえる機会が少ないため、平均年収よりも下回った年収になることが想定できます。
コーポレートアドバイザー(税理士/会計士・司法書士、法務室)、リサーチ、マーケティング、データ分析、Web制作ディレクター、セミナー企画スタッフ、テレマーケティング(テレアポ)、財務分析
4.非公開求人を保有する転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。
日本M&Aセンターは、転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性があります。日本M&Aセンターのような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに発注することが多いです。
日本M&Aセンターの場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、日本M&Aセンターの求人紹介はもちろん、日本M&Aセンターから内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1
- JACリクルートメント:ハイクラス転職実績No.1
- パソナキャリア:転職サポートの質が高い
まとめ
日本M&Aセンターの平均年収は1,413万円ということがわかりました。
日本M&Aセンターは、上場企業の中で平均年収が1,000万円を超える数少ない企業です。
日本M&Aセンターは選考基準が高いため、転職を目指す方は転職エージェントなどで入念な対策を行うことをおすすめします。
■まとめ
・日本M&Aセンターの平均年収
1,413万円
・日本M&Aセンターの役員の平均年収
社内取締役の役員報酬総額(6名):2億5,900万円(一人当たり約4,300万円)
監査委員の役員報酬総額(1名):1,000万円
社外役員の報酬総額(13名):1,300万円(一人当たり100万円)
・日本M&Aセンターに転職するために知っておくべきこと
①職種未経験でも転職ができる
②求める人物像
③営業職以外でも積極的な採用活動を実施
④非公開求人を保有する転職エージェントを利用する