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ジョイントベンチャーの意味
ジョイントベンチャーとは、「複数の企業が共同で出資し、新しい会社を立ち上げて事業を行うこと」を指します。(合弁企業とも呼ばれる)形態として大きく下記の2つに分かれますが、①が多く選ばれます。
①複数の企業が共同で出資を行い、新会社を設立し共同で運営をおこなう。
②既存企業の株を一部買収し、既存の株主や経営者と共同で経営する。
上記①の具体的な事例を言うと、LINEとサイバーエージェントのジョイントベンチャーであるGreen Monster(株)の設立があります。
「コミュニケーションツールとして欠かせないLINEの販売プラットフォーム」と「ゲームやブログ事業で業界を牽引するサイバーエージェントの開発力」を組み合わせたGreen Monster(株)は相乗効果を生んだ良い事例と言えます。
ジョイントベンチャーのメリット
メリット①:短期間で売上を伸ばすことができる
たとえば、膨大な顧客リストを抱える企業と高い商品開発力をもつ企業がジョイントした場合、互いに自社の得意な領域に特化することが出来、高い収益が見込まれます。
メリット②:合弁相手のブランドや経営ノウハウを借りることができる
特に中小企業が大手企業とジョイントをする場合、大手企業の信用を借りて自社のサービスの広告・宣伝をすることができます。また、ジョイントを契機に合弁相手の経営ノウハウの共有を受けることができ、双方のレベルアップにも繋がります。
ジョイントベンチャーのデメリット
デメリット①:リターンが小さくなる
たとえば、合弁相手の顧客リストを借りて営業行為を行う場合、利益が発生したらリスト元の企業にロイヤリティを支払う必要があります。このように得られるリターンが少なくなるため、ジョイントをするか否か慎重に検討しなければなりません。
デメリット②:経営方針などで摩擦が起こる可能性がある
複数の企業が同時に経営に関わるため、ビジョンや経営方針などで不一致が起こるケースは多々あります。その中でも、双方の妥協点を見つけて摩擦が起こらない経営のやり方を模索する必要があります。