シラフの意味
シラフ
意味:お酒に酔っていない状態。普通の状態。
シラフの語源
シラフの漢字表記
シラフの漢字表記は、下記の二つです。
- 素面
- 白面
シラフの語源
シラフの語源は、漢字表記毎に存在します。
シラフの語源:①素面
元々「素面」は、「すめん」と読みます。言葉の意味としては、「化粧をしていない素顔、能や剣道で面を付けていない状態」を表します。
お酒を飲むと、普段の状態=素顔が消え、酔っ払いの状態になります。そのことから、上記意味を持つ「素面」という言葉を、お酒に酔っていない普段の状態という意味で、「しらふ」と呼ぶようになったと言われています。
シラフの語源:②白面
元々「白面」は、「はくめん」と読みます。言葉の意味としては、「素顔、色白の顔、年が若く未熟なこと」を表します。
お酒を飲むと、一般的には顔が赤くなります。そこから転じて、お酒を飲んでいない状態は顔を白いと表現するようになりました。そこで、字面やその意味が当てはまる「白面」を、お酒に酔っていないという意味で「しらふ」と呼ぶようになったと言われています。
シラフの対義語
シラフとは、「お酒に酔っていない状態、普段の状態」を表します。その反対の意味を持つ言葉は、お酒に酔っている状態です。日本語には、酔っ払いを表す言葉が沢山あります。その中からいくつかをご紹介します。
・酔顔(すいがん)
→酔っ払っている顔を表す言葉。
・酔眼(すいがん)
→酔っ払って焦点が定まらない目つき。とろんとした目。
・酩酊(めいてい)
→ひどく酔っ払っている状態。
・狂酔(きょうすい)
→ひどく酔っ払い、乱れること。
・ほろ酔い
→ほんのりとお酒に酔うこと。微酔。
・泥酔(でいすい)
→酔っ払いすぎて訳が分からなくなり、泥のような状態になること。
シラフ〜昏睡までの、酔いの五段階のメカニズム
お酒は、適量に飲めばとても楽しい気持ちになれるものです。しかし一方で、飲み過ぎてしまうと死の危険性に陥ります。自分が今どの段階まで酔っているのか、そして、一緒に飲んでいる人がどの段階まで酔っているのかを確認しながら飲むことが大事です。
第一段階:シラフ
お酒を飲んでいない状態です。楽しい飲み会にわくわく。
第二段階:ほろ酔い(微酔)
お酒を飲んで、気持ちがほぐれている状態です。体の中では、大脳新皮質がアルコールの作用で麻痺し始め、理性が外れてきている状態です。同時に、とてもリラックスして、楽しい気持ちになっています。
第三段階:酩酊
麻痺が大脳辺縁系にまで及び、完全な「酔っ払い」になっている状態です。特徴としては、予期せず足元がふらつく、呂律が回らない、同じ話を繰り返す、過度に人にからむなどが挙げられます。この状態になると、飲むのをやめましょう。飲ませるのもやめましょう。
第四段階:泥酔
麻痺が脳全体に広がり、脊髄にも及び始めます。体に力が入らず、ぐったりと「酔いつぶれている」状態です。酔いつぶれたからといって仰向けに寝かせて放っておくと、吐瀉物で気管を詰まらせ窒息死する可能性があります。意識もほとんどないため、一人にすると危険な状態です。
第五段階:昏睡
麻痺が呼吸器系統まで広がり、つねっても叩いても、何をしても全く反応がない状態です。呼吸が止まるかどうかは紙一重の状況で、生死に関わる自体です。
アルコールに強いかどうかは、持って生まれた酵素の数によって決められています。無理をしても強くなることはありません。危険な飲み方はせず、ほろ酔い状態で楽しむことがベストですね。
シラフの使い方・例文
- 「あの人、シラフなのにあんなに騒いでいるんだよ。テンションが高い人だね」
- 「シラフでは言いにくいから、飲んでから話すよ」
- 「お酒を飲んでから大分時間が経ったから、もう僕はシラフだ」
おまけ:シラフを外国語で言うと
外国語では、シラフをなんて言うのでしょうか。
- 英語:sober
- フランス語:sobre
- ドイツ語:nüchtern
- スペイン語:sobria(女性)/sobrio(男性)
- 中国語:清醒
- 韓国語:냉정한
英語、フランス語、スペイン語の「シラフ」の言葉が似ているのは、その語源にあります。ラテン語で「シラフ」を意味する、「お酒に酔っていない」という言葉が「sobrius」で、そこから派生している訳ですね。