潜在意識を引き出すアファメーションの効果的なやり方【ビジネスパーソンに必須のスキル】

仕事上で「なかなか自分が思った通りの結果を出せない」「うまくいかない」といった悩みを抱える方は多いのではないでしょうか?

そのような方におすすめしたいのが、「アファメーション」という手法です。聞きなれない言葉ですが、正しく理解し活用すればしっかりとした効果が期待できます。今回は仕事で役立つアファメーションの効果とやり方についてご紹介します。

目次

アファメーションとは?

アファメーションとは、自分に対して行う「ポジティブ宣言」です。断言、確言、肯定という意味を持つ、「affirmation」という英単語からきています。

自分自身に対して肯定的、つまりポジティブな宣言を行うことで、自分の潜在意識に働きかけ、宣言内容を現実的にしていくという、自己啓発の手法のひとつと言われています。よりわかりやすく言えば、アファメーションとは目標の達成を実現するための自己暗示の一種です。

私たちは普段自覚していない意識、つまり無意識を持っています。無意識は『潜在意識』と言われ、人間が持つ意識の80%以上を占めていると言われています。アファメーションは、普段自覚していない潜在意識を活用することで、目標達成の行動を引き起こしやすくします。私たちの行動はこの潜在意識によって突き動かされることが多いのです。

例えばダイエットで考えてみましょう。多くの女性に経験があるかと思いますが、「痩せる!」と意識するだけではなかなかダイエットは成功しません。これは潜在意識にある、「ダイエットなんて成功するわけがない」「痩せるなんて無理」というイメージに支配されてしまっている潜在意識が原因となっています。

アファメーションによって得られる効果

アファメーションによって得られる効果は、無意識にかけているネガティブな思考のブロックをはずし、ポジティブな思考と行動を引き起こすことができることです。

これは人間の脳の働きに深く関係しています。人間の思考(脳)は言葉によって形成されています。つまり、ネガティブ(否定的)な言葉はネガティブな思考を生み、ポジティブ(肯定的)な言葉はポジティブな思考を生みます。そして形成された思考に合わせて行動が引き起こされるのです。

正しいアファメーションはビジネスシーンで効果を発揮するだけでなく、恋愛など、日常シーンでも活用できると言われています。一方、誤ったアファメーションを行うと逆にマイナスの影響を受けてしまいます。下記のやり方を参照し、正しいアファメーションを実践してみましょう。

効果的なアファメーションのやり方

①「私は」など1人称で始める

アファメーションの文は必ず1人称で作成しましょう。行動の対象が自分であることを明確に示すことで、はっきりと潜在意識に働きかけることができます。

②現在進行形もしくは断定的な表現を使う

「~している」と言った現在進行形、もしくは「〜だ」「~である」等の断定的な表現にしましょう。「〜なりたい」という未来の表現を使ってしまうと、「まだ〜なっていない」というマイナスのイメージが働いてしまい逆効果になってしまいます。

③ポジティブな言葉を使う

ポジティブな気持ちを表す言葉を入れましょう。「〜ない」等ネガティブな表現を入れてしまうとマイナスのイメージが脳に記録されてしまいます。

人間の潜在意識には、否定と肯定の区別がありません。「〜のためにーしない」としても、「ーしない」部分に対してしか行動できなってしまいます。

④明確でシンプルな表現にする

自分が明確に理解しイメージできるような、はっきりとしたシンプルな表現を使いましょう。難しい言い回しや複雑な表現は、明確にイメージしづらくなってしまい効果がありません。また自分が100%信じられる言葉である必要があります。

良い例

・私は営業の仕事に満足し十分な成果をあげている

・私はWebの仕事で十分な役割を果たしその対価を受け取っている

悪い例

・海外セレブになる

・億万長者になる

⑤自分が一度感じたことがある『感情』を追加する

アファメーションを効果的にするためには、頭の中だけで完結させてはいけません。記憶や意識には感情が繋がり、やるやらないの判断をしています。つまり、アファメーションを効果的に活用するためには、感情を利用すると効果的です。

おすすめなのは、過去に自分が感じたことのある感情を思い出しながらアファメーションに追加することです。この時追加する感情のイメージもプラスのものにしましょう。

例)

・私は営業の仕事に満足し十分な成果をあげていることが最高に楽しく、そしてうれしい

・私はWebの仕事で十分な役割を果たしその対価を受け取っていることを誇らしく思っている

⑥習慣化し繰り返しインプットする

アファメーションを作成したら、繰り返し唱えてインプットしていきます。この時ただ繰り返し唱えるのではなく、習慣として自分の生活に組み込んでしまいましょう。

特に意識の力が弱まっている朝や夜、特に就寝前がおすすめです。寝起きや就寝前は体も休息状態に入り、余計な思考が働きません。他の時間帯よりも潜在意識へ働きかけやすいのです。

おわりに

アファメーションはあくまで自分を成長させる手段のひとつです。実践し行動するのは、あなた自身ということを忘れないでください。

大切なのは、自分がどうなりたいのかという気持ちを強く持ち、行動したいと思っているかです。その強い気持ちを持って、アファメーションに取り組めば必ずポジティブな方向に進んでいけるはずですよ。

目次
閉じる