エンドユーザーとは
エンドユーザーとは、「実際に商品やサービスを使う人、商品の最終購入者(または使用者)のこと」です。
英語では「end-user」と表され、「end(最後)」と「user(使う人、使用者)」という2つの単語を組み合わせた熟語です。またこの2語の頭文字を取って、「EU」と略されることがあります。
ビジネスシーンにおけるエンドユーザーの考え方
ビジネスシーンにおけるエンドユーザーは、商品やサービスの流通経路や業界によって変化します。
例えば、食品メーカーの場合、「食品メーカーで製造→問屋に卸される→コンビニやスーパーなどの販売店へ→消費者が商品を購入する」といった順番で取引がされます。
この流通経路の最後の購入者である消費者が、エンドユーザーとなります。(厳密に言うと、商品購入者が一家族の母親の場合、エンドユーザーはその購入者である母親を含めた家族全員となります)
先述したように、一般消費財におけるエンドユーザーは個人の場合が多いですが、オフィス向け大型精密機器などはエンドユーザーが企業となる場合があります。
エンドユーザーとユーザー・消費者・顧客との違い
ここでは、エンドユーザーと混同しやすい言葉とその違いを紹介します。
①エンドユーザーとユーザーの違い
ユーザーとは、「商品やサービスを使うすべての人」を指します。例えば、先述した食品メーカーの場合、食品メーカー以外のすべて(問屋・コンビニ等の販売店・消費者)をユーザーとして表現できます。
つまりユーザーとは、商品やサービスに携わるすべての人(個人・法人関係なく)を意味します。ユーザーの中にエンドユーザーも含まれるので、厳密には「ユーザー=エンドユーザー」ではありません。
②エンドユーザーと消費者の違い
消費者とは、「代金等の対価を支払って商品やサービスを購入・使用する人」を指します。(製造メーカーが自社商品を製造するために一部品を購入・使用する際は、産業消費者と表現されます)
多くの場合、エンドユーザーと同義の状態を表現する際に使用されますが、子供向け商品やサービスなど購入者と使用者が一致しない商品・サービスの場合は消費者とエンドユーザーは同義の意味で使用されません。
③エンドユーザーと顧客の違い
顧客とは、「自社の商品やサービスの購入対象者」を指します。いわゆる「お得意様」と表現されるリピーター客も含まれます。
卸問屋など商品やサービスの購入・利用者であったとしても実際にその商品やサービスを使用していない場合は、エンドユーザーにはなりません。