楽天の平均年収はいくら?【子会社の平均年収や競合他社比較も】

楽天の平均年収

日本最大級のITメガベンチャー、楽天の平均年収は720万円です。この記事では、そんな楽天の年収を「年齢別」「職種別」「役職別」「競合他社比較」で詳しく解説します。

目次

楽天の平均年収

平均年収
720万円
※有価証券報告書
月収
48万円
※平均年収から算出

楽天の平均年収は720万円です。国税庁の民間給与実態調査によると平均年収は432万円なので、楽天の平均年収は1.7倍ということがわかります。

  • 楽天の平均年収:720万円
  • 平均年収:432万円

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楽天の平均年収の推移

楽天の最新の有価証券報告書を見ると、年々右肩上がりに増加しています。売上高も毎年増加しているため、年々従業員数も増え、会社が拡大し続けています。

年度 平均年収 平均年齢 平均勤続年数 従業員数
2018年 720万円 34.4 4.7 6,528
2017年 708万円 34.0 4.9 5,831
2016年 689万円 33.7 4.6 5,549
2015年 672万円 33.3 4.5 5,138
2014年 661万円 32.8 4.3 4,527
2013年 652万円 32.5 3.8 3,762

出典:有価証券報告書

楽天の新卒1年目の初任給・年収

楽天の2019年度の新卒初任給は下記の通りです。

  • 学部卒:月給300,000円(基本給 227,849円+40時間分の固定残業代72,151円)
  • 院卒:月給310,000円(基本給 237,849円+40時間分の固定残業代72,151円)

楽天は賞与が年2回支給されますが、新卒入社の場合は年1回しか支給されません。理由は、賞与算定期間に会社に在籍していないためです。

そのため、楽天新卒1年目の年収は430〜460万円程度と推定できます。

楽天の役職別平均年収

楽天は年功序列ではなく成果主義を重視している企業です。したがって、年次を重ねれば役職に付ける訳ではありません。競争に勝ち抜いた人材だけが役職に付けるため、主任クラス以上の年収は比較的高い傾向にあります。

役職 平均年収
シニアマネージャー 1,000万円〜(推定)
マネージャー 800万円〜1000万円(推定)
リーダー 600〜800万円(推定)
一般 400万〜600万円(推定)

楽天の役員の年収

有価証券報告書によると、2018年度に楽天が取締役に支払った報酬の総額は4億1,500万円。楽天の場合、対象となる役員の人数が3人なので、一人当たりで計算すると1億3,833万円程度が支給されています。

楽天社長:三木谷浩史氏の年収

2018年度に楽天が代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏に支給した報酬は、1億4,500万円です。

ちなみに、楽天が代表取締役副会長の穂坂雅之氏に支給した報酬は、2億4,300万円です。三木谷氏よりも多い金額が支給されています。楽天の稼ぎ頭であるフィンテック領域を統括しているのが穂坂氏であるため、多くの報酬が支払われていると予想できます。(2019年の有価証券報告書調べ)

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楽天の職種別平均年収

楽天は年功序列ではなく成果主義の企業です。

営業であろうとも、マーケティングであろうとも、エンジニアであろうとも、バックオフィスであろうとも、課される目標を達成すれば年収は上がっていきます。

職種ごとの平均年収は、indeedを元に算出しました。

職種 平均年収
事業戦略 670万円(推定)
マーケティング 610万円(推定)
営業(ECコンサル) 585万円(推定)
エンジニア 581万円(推定)
バックオフィス 570万円(推定)

楽天の成果主義は「成果至上主義」ではない

楽天は成果主義の会社ですが、いわゆる成果至上主義の会社ではありません。もちろん、個人の業績や成果は評価に反映されます。しかし、それだけでなく、プロセス(ビジネス要素・マネジメント・専門性等)やビヘイビア(姿勢・意欲・価値観等)といった要素も踏まえて評価されます。成果が思ったようにでなくても、プロセスや姿勢が良ければ、全体の評価は上がります。

楽天の年齢別平均年収

繰り返しになりますが、楽天は年功序列ではなく成果主義の企業。そのため、年齢ごとの平均年収は参考程度にお考えください。

楽天は、年齢を重ねて、順調に成果を出せば、年収を上げていける会社ではあります。独自で口コミを集めて年齢別の平均年収を算出しました。

年齢 平均年収
20代 470万円(推定)
30代 570万円(推定)
40代 660万円(推定)
50代 800万円(推定)

楽天子会社の平均年収

楽天グループのロゴ

楽天グループ主要10社の平均年収を紹介します。尚、下記平均年収は、2019年の有価証券報告書、口コミなどを独自に集計・算出いたしました。

No. 社名 平均年収
1 楽天 720万円
2 楽天証券 700万円(推定)
3 楽天銀行 550万円(推定)
4 楽天コミュニケーションズ 500万円(推定)
5 楽天モバイル 480万円(推定)
6 楽天Edy 450万円(推定)
6 楽天ヴィッセル神戸 450万円(推定)
8 楽天カード 430万円(推定)
8 楽天野球団 430万円(推定)
10 Rakuten Direct 400万円(推定)

①楽天

楽天のロゴ

楽天の平均年収は、720万円です。

楽天は、「楽天市場」をはじめとしたECコマース事業を中心に発展し、現在ではカード、証券、ネットバンクなどの金融業が利益の過半数以上を占める企業となっています。楽天本社に採用されたあと、金融業やECコマース業などに出向することもあります。

②楽天証券

楽天証券のロゴ

楽天証券の平均年収は、約700万円です。

99年に設立されたDLJディレクトSFG証券を、楽天が2003年に買収したことにより誕生したのが楽天証券です。2019年3月末の決算資料によると、総合口座数が320万口座、預り資産は5兆円を超えています。楽天グループの中でも稼ぎ頭であるため、平均年収も高いです。

③楽天銀行

楽天銀行のロゴ

楽天銀行の平均年収は、約550万円です。

楽天銀行は、日本で2番目のネット銀行として設立されました。現在では総合口座数が700万口座を超えており、ネット銀行の最大手です。楽天グループには証券、生保、損保、そしてカード会社があり、それらと連携して金融業を行えることが大きな強みです。

④楽天コミュニケーションズ

楽天コミュニケーションズのロゴ

楽天コミュニケーションズの平均年収は、約500万円です。

楽天コミュニケーションズは、電話サービスやインターネット接続サービスなどの通信事業を担っている企業です。10年以上前は東京電力傘下の企業でしたが、2005年に楽天が株式を取得し、楽天コミュニケーションズが誕生いたしました。

⑤楽天モバイル

楽天モバイルのロゴ

楽天モバイルの平均年収は、約480万円です。

楽天モバイルは、携帯電話サービスを提供する企業です。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに続く、いわゆる第4のキャリアとして知られています。2018年に設立されたばかりの企業ですが、格安スマホの提供を武器に注目が集まっています。

⑥楽天Edy

楽天Edyのロゴ

楽天Edyの平均年収は、約450万円です。

楽天Edyとは、電子マネーサービスを提供する企業です。楽天Edyの発行枚数は1億枚を超えており、業界トップの地位を築いています。今後さらに電子マネーが拡大していく流れに乗り、今後さらに発展していく企業であると考えられます。

⑥楽天ヴィッセル神戸

楽天ヴィッセル神戸のロゴ

楽天ヴィッセル神戸の平均年収は、約450万円です。

Jリーグの有名チーム、「ヴィッセル神戸」のチーム運営やスタジアム管理などを行なっている企業です。元々、楽天会長兼社長の三木谷浩史氏個人の資産管理会社が出資して設立されましたが、2014年に楽天が株式を100%取得しました。

⑧楽天カード

楽天カードのロゴ

楽天カードの平均年収は、約430万円です。

楽天カードとは、クレジットカード・消費者金融業を担っています。会員数は1,700万人を突破しており、取扱高は2.1兆円。大手カード会社の一角として頭角を表しつつあります。今後とも大きな成長を見込める企業といえるでしょう。

⑧楽天野球団

楽天野球団のロゴ

楽天野球団の平均年収は、約430万円です。

楽天野球団は、東北楽天ゴールデンイーグルスのチーム運営、スタジアム運営、広報などを行なっている企業です。2004年に50年ぶりの新規プロ野球団として設立されました。口コミを集計してみると、役職に付けば高年収になるものの、一般社員は平均以下の給与になるとの意見が多数見られました。

⑩Rakuten Direct

Rakuten Directのロゴ

Rakuten Directの平均年収は、約400万円です。

健康食品・医薬品などを取り扱っている通信販売サイト「爽快ドラッグ」と「ケンコーコム」を運営している企業です。元々「爽快ドラッグ」を運営していた楽天が「ケンコーコム」を買収したことで生まれた企業になります。

楽天の年収は低い?【ITメガベンチャーとの比較】

楽天の年収は他のITメガベンチャーと比べて低いのでしょうか?

平均年収や気になる数値を日本の主要ITメガベンチャーと比較してみました。

企業名 平均年収 売上高 一人あたりの役員報酬 転職人気ランキング
ソフトバンクグループ 1,253万円(HD) 9兆6,022億円 2億9,483万円
リクルートホールディングス 962万円(HD) 2兆3,107億円 1億9,600万円 12位
ディー・エヌ・エー 768万円 1,241億円 6,100万円 100位圏外
ソフトバンク 733万円 3兆7,463億円 2億9,483万円 14位
楽天 720万円 1兆1,014円 1億3,833万円 3位
サイバーエージェント 709万円 4,195億円 4,937万円 51位

出典:有価証券報告書

ソフトバンクグループとリクルートホールディングスは、事業会社を統括しているホールディングス企業のため、平均年収が高めに算出されています。ホールディングス系企業を除けば、楽天の平均年収は2位です。

この表からだと、楽天は売上高の割には、社員に年収が還元されていない印象を持ちます。とはいえ、720万円は高年収。売上高も1兆円を超えており、安定していると考えられます。

楽天の年収は低い?同業他社との比較

それでは、楽天の平均年収は、同業他社と比較した場合どうでしょうか。

Eコマースの主要3社で比較してみました。データの出典は有価証券報告書とindeedです。

企業名 平均年収
アマゾン・ジャパン 932万円(推定)
ヤフー 765万円
楽天 720万円

Eコマース主要3社で比較したところ、楽天の平均年収は3位でした。

アマゾンジャパンは超成果主義の企業であり、年収の振れ幅が大きいだけでなく、成果を出せなければクビになることもありますが、全体的に高年収です。

ヤフーは、売上高が9,547億円と、楽天の売上高1兆1,014億円に劣るものの、平均年収は楽天よりも45万円高いという結果が出ています。

平均年収から考えると、楽天が高年収であることには変わりませんが、Eコマース主要3社と比較すると低い傾向にあることがわかります。

楽天に転職するためには

転職難易度
高い
※独自調査
人気ランキング
3位
※doda

楽天の転職難易度は高いです。「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」でも常に上位にランクインしており、楽天を志望している方は、事前準備が重要になります。

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楽天に転職するために知っておくべきこと

楽天に転職するために知っておくべきことは、3つあります。

  1. ビジネスレベルの英語力
  2. 未経験採用から即戦力採用まで幅広い採用
  3. 転職エージェントを利用する

1.ビジネスレベルの英語力

楽天では、「社内公用語が英語」で有名ですが、入社選考の際にビジネスレベルの英語能力を示す資料の提出が求められます。基本的に、TOEIC800点以上程度あれば全く問題ありません。一方で、TOEIC650点未満の方は難しいと考えられます。

楽天では、入社後も常にTOEICのスコアの提出が求められます。役職が上がれば上がるほど求められるスコアは高くなり、あまりにも低い場合は減給処分などのペナルティが課されることも。英語に抵抗がない人でないと、楽天で活躍することは難しいかもしれません。

2.ポテンシャル採用から即戦力採用まで幅広い採用

楽天では、常に大量のポジションを採用しています。専門分野での即戦力採用は勿論、営業職などでは法人営業経験があれば応募できる、ポテンシャル採用も行なっています。

楽天に興味のある方は、一度、楽天の採用ページから自身に合う職種を探してみることをおすすめします。

3.転職エージェントを利用する

転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。

楽天の場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、楽天の求人紹介はもちろん、楽天から内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。

また、楽天は転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性が高いです。楽天のような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに掲載しています。

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まとめ

楽天の平均年収は、720万円ということがわかりました。成果主義のため、能力のある人材はどんどん年収を上げていくことができます。

■まとめ

・楽天の平均年収

720万円

・楽天の役職ごとの平均年収

シニアマネージャー:1,000万円〜(推定)

マネージャー:800万円〜1000万円(推定)

リーダー:600〜800万円(推定)

一般:400万〜600万円(推定)

・楽天の職種別の平均年収

事業戦略:670万円(推定)

マーケティング:610万円(推定)

営業(ECコンサル):585万円(推定)

エンジニア:581万円(推定)

バックオフィス:570万円(推定)

・楽天の年齢別の平均年収

20代:470万円(推定)

30代:570万円(推定)

40代:660万円(推定)

50代:800万円(推定)

・楽天子会社の平均年収

楽天:720万円

楽天証券:700万円(推定)

楽天銀行:550万円(推定)

楽天コミュニケーションズ:500万円(推定)

楽天モバイル:480万円(推定)

楽天Edy:450万円(推定)

楽天ヴィッセル神戸:450万円(推定)

楽天カード:430万円(推定)

楽天野球団:430万円(推定)

Rakuten Direct:400万円(推定)

・楽天に転職するために知っておくべきこと

①ビジネスレベルの英語力

②未経験採用から即戦力採用まで幅広い採用

③転職エージェントを利用する

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