国内大手の飲料・食品メーカーグループであるキリングループ。この記事では、そんなキリングループ企業の年収を「役員・社長」「飲料メーカー平均年収ランキング」で解説します。
そもそもキリングループとは?
キリングループは、キリンホールディングスを親会社に連結子会社171社・関連会社29社が所属している企業群です。
大きく分けて
- 日本綜合飲料事業
- オセアニア綜合飲料事業
- 海外その他綜合飲料事業
- 医薬・バイオケミカル事業
4つの事業を展開しています。
例えば、私たちがよく知る『一番搾り』シリーズや『のどごし生』『氷結』などのビール・発泡酒、チューハイなどの開発・製造・販売は麒麟麦酒株式会社(キリンビール株式会社)。
『午後の紅茶』『生茶』『トロピカーナ』などの清涼飲料水を扱っているのはキリンビバレッジ株式会社です。
現在、有価証券報告書を公開しているのはキリングループを統括するキリンホールディングスだけなので、この記事ではキリンホールディングスのデータを扱います。
キリングループ企業の年収が知りたい方も、この記事のデータを参考にしていただければと思います。
キリンホールディングスの平均年収
キリンホールディングスの平均年収は1,158万円です。国税庁の民間給与実態統計調査によると平均年収は432万円なので、キリンホールディングスの平均年収は約2.6倍ということがわかります。
- キリンホールディングスの平均年収:1,158万円
- 平均年収:432万円
キリンホールディングスの平均年収の推移
キリンホールディングスの最新の有価証券報告書を見ると、平均年収は1,000万円代前後を推移しています。平均年収の変動は非常に安定しています。今後とも微増していくと思われます。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
2018年 | 1,158万円 | 44.8 | 20.1 | 20 |
2017年 | 1,105万円 | 43.9 | 19.1 | 18 |
2016年 | 963万円 | 40.9 | 11.9 | 40 |
2015年 | 1,013万円 | 40.1 | 13.8 | 77 |
2014年 | 1,046万円 | 39.2 | 12.9 | 78 |
2013年 | 1,104万円 | 39.4 | 12.9 | 66 |
出典:有価証券報告書
キリンホールディングスの役員の報酬
有価証券報告書によると、2018年度にキリンホールディングスが社内取締役5名に支払った役員報酬の総額は4億7,700万円でした。
また、有価証券報告書では、報酬が1億円を超えている役員の氏名と報酬額を公表しています。キリングループホールディングスの場合は下記の通りです。(役職は2018年度当時のものです)
- 磯崎功典氏(代表取締役社長):1億7,900万円
- 西村慶介 氏(代表取締役副社長):1億1,900万円
飲料メーカーの平均年収ランキング
2019年に公表された有価証券報告書をもとに飲料メーカーの平均年収ランキングを作成いたしました。キリンホールディングスの平均年収は1位に位置しています。一方で、売上高や一人当たりの役員報酬は2位に位置しています。
企業名 | 平均年収 | 売上高 | 一人あたりの役員報酬 | 転職人気ランキング |
キリンホールディングス | 1,158万円 | 1兆9,305億円 | 約8,940万円 | 87位 |
サントリーホールディングス | 1,146万円 | 2兆7,341億円 | 非公表 | 13位 |
アサヒグループホールディングス | 1,093万円 | 1兆8,903億円 | 約1億500万円 | 83位 (アサヒビール) |
サッポロホールディングス | 856万円 | 5,105億円 | 約2,700万円 | 100位圏外 |
出典:有価証券報告書
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キリングループ企業の平均年収
キリングループは、キリンホールディングスを中心に連結子会社171社、持分法適用会社29社により構成されています。その中でも、中核企業5社の平均年収を解説します。
No. | 社名 | 平均年収 |
1 | キリンホールディングス | 1,158万円 |
2 | 協和キリン | 856万円 |
3 | キリンビール | 800万円(推定) |
4 | キリンビバレッジ | 780万円(推定) |
5 | キリングループロジスティクス | 600万円(推定) |
①キリンホールディングス
キリンホールディングスの平均年収は1,158万円です。
キリンホールディングスは、キリングループを統括する持株会社です。グループ全体の戦略策定や経営のモニタリング、グループ会社への専門サービス提供などを行なっています。
②協和キリン
協和キリンの平均年収は856万円です。
協和キリンは、キリングループの医療用医薬品の製造・販売を行う事業持ち株会社です。キリングループの医薬部門とバイオケミカル部門にまたがって事業を展開しています。
③キリンビール
キリンビールの平均年収は約800万円です。
キリンビールは、ビールや発泡酒の開発・製造を行う企業です。『一番搾り』や『のどごし生』などの有名商品を扱っています。正式の社名は「麒麟麦酒株式会社」。1907年に三菱財閥傘下の企業として設立されました。ビールの市場シェアは、アサヒビールと1位の座を常に争っています。
④キリンビバレッジ
キリンビバレッジの平均年収は約780万円です。
キリンビバレッジは、清涼飲料水の製造・販売メーカーです。『午後の紅茶』、『トロピカーナ』、『生茶』、『キリンレモン』などの有名商品を多数扱っています。1991年にキリンビールの清涼飲料水事業部門と、自動販売機への販売企業キリンレモンサービスが統合して発足しました。
⑤キリングループロジスティクス
キリングループロジスティクスの平均年収は約600万円です。
キリングループロジスティクスは、キリングループ向けを中心とした物流会社です。1941年に設立された老舗企業。キリングループで培った物流ノウハウを活かし、グループ外企業との取引も拡大しています。
キリンビールに転職するためには
キリンホールディングスは、中途採用を行なっていません。そのため、ここではキリンホールディングスの中核企業である事業会社のキリンビールについて解説します。
キリンビールの転職難易度は高いです。「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」でも常に上位にランクインしており、キリンビールを志望している方は、事前準備が重要になります。
キリンビールに転職するために知っておくべきこと
キリンビールに転職するために知っておくべきことは、2つあります。
- 公開求人での採用は不定期
- 非公開求人を保有する転職エージェントを利用する
1.公開求人での採用は不定期
キリンビールは、通年採用しておらず、不定期に公開求人での採用を行います。キリンビールへの転職に興味のある方は、常にキリンビールの採用ページをチェックしておくことが必要です。
また、キリングループ全体でも正社員のキャリア採用はなかなか行われません。契約社員求人などが中心となります。一方で、これはあくまで公開求人の話し。企業は、公開求人だけでなく非公開求人を転職エージェントに掲載している可能性があります。
2.非公開求人を保有する転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。
キリンビールは、転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性があります。キリンビールのような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに発注することが多いです。
キリンビールの場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、キリンビールの求人紹介はもちろん、キリンビールから内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1
- JACリクルートメント:ハイクラス転職実績No.1
- パソナキャリア:転職サポートの質が高い
まとめ
キリンホールディングスの平均年収は1,158万円ということがわかりました。
変革期である銀行業界の中で、みずほ銀行の動向は興味深いです。まだまだ人気が非常に高い企業であるため、転職を目指すためにはしっかりと対策を行うことが必須になります。
■まとめ
・キリンホールディングスの平均年収
1,158万円
・キリンホールディングスの役員報酬
社内取締役の役員報酬総額(5名):4億7,700万円
磯崎功典氏(代表取締役社長):1億7,900万円
西村慶介 氏(代表取締役副社長):1億1,900万円
・キリングループの平均年収
キリンホールディングス:1,158万円
協和キリン:856万円
キリンビール:800万円(推定)
キリンビバレッジ:780万円(推定)
キリングループロジスティクス:600万円(推定)
・キリンビールに転職するために知っておくべきこと
①公開求人での採用は不定期
②非公開求人を保有する転職エージェントを利用する