国内大手の飲料・食品メーカーグループであるアサヒグループ。この記事では、そんなアサヒグループ企業の年収を「役員・社長」「飲料メーカー平均年収ランキング」で解説します。
そもそもアサヒグループとは?
出典:http://osaru.tokyo/asahi-yutai-2015
アサヒグループは、アサヒグループホールディングスを親会社に連結子会社142社・関連会社24社が所属している企業群です。
大きく分けて、
- 酒類事業
- 飲料事業
- 食品事業
- 国際事業
4つの事業を展開しています。
例えば、『アサヒスーパードライ』や『ブラックニッカ』などの酒類を扱っているのは、アサヒビールを中心とした複数の企業群。
『三ツ矢サイダー』や『カルピス』『十六茶』などの清涼飲料水を扱っているのはアサヒ飲料を中心とした企業群です。
現在、有価証券報告書を公開しているのはアサヒグループを統括するアサヒグループホールディングスだけなので、この記事ではアサヒグループホールディングスのデータを扱います。
アサヒグループ企業の年収が知りたい方も、この記事のデータを参考にしていただければと思います。
アサヒグループホールディングスの平均年収
アサヒグループホールディングスの平均年収は1,093万円です。国税庁の民間給与実態統計調査によると平均年収は432万円なので、アサヒグループホールディングスの平均年収は約2.5倍ということがわかります。
- アサヒグループホールディングスの平均年収:1,093万円
- 平均年収:432万円
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アサヒグループホールディングスの平均年収の推移
アサヒグループホールディングスの最新の有価証券報告書を見ると、平均年収は1,000万円代前後を推移しています。平均年収の変動は非常に安定しています。今後とも微増していくと思われます。
ちなみに、従業員のほとんどがアサヒグループ会社からの出向者で占められています。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
2018年 | 1,093万円 | 43.3 | 13.3 | 287 |
2017年 | 1,001万円 | 42.9 | 13.1 | 274 |
2016年 | 996万円 | 42.2 | 13.7 | 285 |
2015年 | 1,025万円 | 42.9 | 10.4 | 273 |
2014年 | 1,008万円 | 42.6 | 10.4 | 273 |
2013年 | 1,016万円 | 42.0 | 11.6 | 274 |
出典:有価証券報告書
アサヒグループホールディングスの役員の報酬
有価証券報告書によると、2018年度にアサヒグループホールディングスが社内取締役7名に支払った役員報酬の総額は7億3,700万円でした。
また、有価証券報告書では、報酬が1億円を超えている役員の氏名と報酬額を公表しています。アサヒグループホールディングスの場合は下記の通りです。(役職は2018年度当時のものです)
- 泉谷直木氏(取締役会長):2億300万円
- 小路明善氏(代表取締役社長兼CEO):2億900万円
飲料メーカーの平均年収ランキング
2019年に公表された有価証券報告書をもとに飲料メーカーの平均年収ランキングを作成いたしました。アサヒグループホールディングスの平均年収は3位に位置しています。その他、気になる数値をまとめています。
一人当たりの役員報酬で見ると、アサヒグループホールディングスは断トツで1位です。しかし、平均年収では、アサヒ、キリン、サントリー の3社で大きな差はありません。
企業名 | 平均年収 | 売上高 | 一人あたりの役員報酬 | 転職人気ランキング |
キリンホールディングス | 1,158万円 | 1兆9,305億円 | 約8,940万円 | 87位 |
サントリーホールディングス | 1,146万円 | 2兆7,341億円 | 非公表 | 13位 |
アサヒグループホールディングス | 1,093万円 | 1兆8,903億円 | 約1億500万円 | 83位 (アサヒビール) |
サッポロホールディングス | 856万円 | 5,105億円 | 約2,700万円 | 100位圏外 |
出典:有価証券報告書
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アサヒグループ企業の平均年収
アサヒグループは、アサヒグループホールディングスを中心に連結子会社142社により構成されています。その中でも、中核企業4社の平均年収を解説します。
①アサヒグループホールディングス
アサヒグループホールディングスの平均年収は1,093万円です。
アサヒグループホールディングスは、アサヒグループを統括する純粋持株会社です。アサヒグループ全体の経営戦略の策定・実行支援や、経営管理などを担っています。
②アサヒビール
アサヒビールの平均年収は約630万円です。
アサヒビールは、日本を代表する酒類メーカーのひとつです。『アサヒスーパードライ』などのビールや、発泡酒、焼酎、チューハイ、洋酒、ワインなどの製造・販売を行なっています。
同じアサヒグループのニッカウヰスキー社が製造したウイスキーやブランデーなどの販売も行なっています。
③アサヒ飲料
アサヒ飲料の平均年収は約520万円です。
アサヒ飲料は、日本を代表する清涼飲料水メーカーのひとつです。『三ツ矢サイダー』などの炭酸飲料や『ワンダ』などの缶コーヒー、『カルピス』、『十六茶』などの製造・販売を行なっています。
④アサヒグループ食品
アサヒグループ食品の平均年収は約500万円です。
アサヒグループ食品は、アサヒグループの食品メーカーです。「菓子・食品」、「健康食品」、「ベビーフード」、「フリーズドライ」、「サプリメント」などの製造・販売を行なっています。
アサヒビールに転職するためには
アサヒグループホールディングスは、従業員のほとんどがアサヒグループ会社からの出向者で構成されており、中途採用は基本的に行なっていません。そのため、ここではアサヒグループの中核企業であるアサヒビールについて解説します。
アサヒビールの転職難易度は高いです。「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」でも常に上位にランクインしており、アサヒビールを志望している方は、事前準備が重要になります。
アサヒビールに転職するために知っておくべきこと
アサヒビールに転職するために知っておくべきことは、3つあります。
- アサヒビールの中途採用は「MIIDAS」経由
- 中途採用は即戦力のみ
- 転職エージェントを利用する
1.アサヒビールの中途採用は「MIIDAS」経由
アサヒビールは、公式ホームページで採用活動を行なっていません。パーソルキャリアが運営する『ミイダス』という転職サイト(アプリ)経由を中心に採用活動を行なっています。
ミイダスとは、下記2点の特徴がある転職サイトです。
- 自身の市場価値がわかる
- 待ちの転職サイト
ミイダスに自身のキャリアを登録することで、300万人の転職データから自身の推定年収を算出できます。この機能を最大の売りにして、急拡大している転職サイトです。
ミイダスでは求職者側から求人を探して応募することができません。自身のキャリアを登録すると、企業側がマッチする人材を探します。そして、適合する人のみに企業側からオファーメールを送り、そこで初めて求人に応募することが可能になります。つまり、ミイダスとは企業からのオファーを待つ、「待ちの転職サイト」なのです。
したがって、求職者側からアサヒビールの求人を探し、募集要項を見て応募することはできません。自身が登録したキャリアに合うポジションがある場合のみ、アサヒビールからオファーメールが届きます。
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2.中途採用は即戦力のみ
アサヒビールの中途採用は即戦力のみを求めています。第二新卒やポテンシャル採用は行なっていません。ビジネスレベルの英語力に加え、何らかの専門的な経験・スキルが必要です。
そのため、「MIIDAS」に登録する際には、自身の語学力と専門的な経験・スキルを詳細に記載しましょう。
3.転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。
アサヒビールの場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、アサヒビールの求人紹介はもちろん、アサヒビールから内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。
また、アサヒビールは転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性が高いです。アサヒビールのような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに掲載しています。
実際に、アサヒビールは非公開求人サービスである「MIIDAS」を利用しています。そのため、同グループが運営しているパソナキャリアにも非公開求人を掲載している可能性が非常に高いです。
その他、大手転職エージェントであるリクルートエージェントや、ハイクラス向けのJACリクルートメントをおすすめします。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1
- JACリクルートメント:ハイクラス転職実績No.1
- パソナキャリア:転職サポートの質が高い
まとめ
アサヒグループは日本を代表する飲料・食品メーカーグループです。アサヒグループを統括するアサヒグループホールディングスは、ほとんどアサヒグループ企業の出向者で構成されているため、中途採用で入社することはできません。
また、アサヒグループの中核企業であるアサヒビールは、その安定性から非常に人気も高く、キャリア採用の経路も絞られています。アサヒビールに転職したい方は、「MIIDAS」への登録や転職エージェントへの登録が必須となります。
■まとめ
・アサヒグループホールディングスの平均年収
1,093万円
・平均年収ランキング
75位
・アサヒグループホールディングスの役員の年収
社内取締役への役員報酬総額(7名):7億3,700万円
泉谷直木氏(取締役会長):2億300万円
小路明善氏(代表取締役社長兼CEO):2億900万円
・アサヒグループ企業の平均年収
アサヒグループホールディングス:1093万円
アサヒビール:630万円
アサヒ飲料:520万円
アサヒグループ食品:500万円
・アサヒグループホールディングスに転職するために知っておくべきこと
①アサヒビールの中途採用は「MIIDAS」経由
②中途採用は即戦力のみ
③転職エージェントを利用する