『与えよ、さらば与えられん』という言葉、ビジネス書でもよく出てくるフレーズなので知っている人は多いと思います。
簡単に言うと、「与えられたいのなら、まずは自分から与える。そうすれば、回り回って自分に返ってくる。」という意味です。
非常にシンプルな言葉ですが、新約聖書に書かれており、人生の成功法則として昔から言い伝えられています。
この記事では、『与えよ、さらば与えられん』の意味だけでなく、どのようにビジネスに応用できるかについて、備忘録として残しておきます。
『与えよ、さらば与えられん』の意味
先述したように、『与えよ、さらば与えられん』の意味は「与えられたいのなら、まずは自分から与える。そうすれば、回り回って自分に返ってくる。」です。
新約聖書(ルカによる福音書第6章)に出ててくる言葉ですが、本来の意味は「無条件に与えなさい、そうすれば神の祝福が与えられるでしょう」という意味らしいです。
僕は宗教に詳しくないので細かい点はわかりませんが、ビジネス書や哲学書で度々取り上げられる名言です。
『与えよ、さらば与えられん』は難しい
みなさんの知人のなかにもいると思いますが、何でも欲しがる人っていますよね。お金や自分の得になることばかりをしようとする人。
人間には、
- ギバー(Giver):与える人
- マッチャー(Matcher):どちらもする人
- テイカー(Taker):もらう人
3つの種類がいると言われています。
何でも欲しがる人は、「テイカー」に当てはまります。(自分自身を振り返ると、自分もテイカーになっていた部分は否めません…)
ギバーの人は成功しやすい
自分が「ギバー」「マッチャー」「テイカー」どれになるのも自由ですが、ギバーの方が統計的にも成功しやすいと言われています。
しかし、実際には「テイカー」や「マッチャー」の方が多い。なかなか「ギバー」になるのは難しいですよね。
ギバーになる難しさ
「ギバー」の方が成功しやすいと聞くと、「自分も明日からギバーになるぞ!」と意気込みますが、実際本当に難しいです。
ギバーに慣れていない人は、必ず見返りを求めてしまうからです。
親切にしてあげたのに…
優しくしてあげたのに…
あなたのためにしてあげたのに…
何か人に与えると、見返りを求めてしまう。そして、見返りがないと不愉快になる。これが普通だと思います。自分を攻める必要はありません。
持論:ギバーは慣れだと思う
ギバーになる難しさを理解して頂いたと思いますが、ギバーになるのは慣れだと思っています。
現在、テイカー(もらう人)の人は、まずはマッチャー(どちらもする人)になり、徐々にギバー(与える人)に移行していく。まずは段々と変えていくのが得策です。
最終的に、ギバーに徹していれば、人に与えることに喜びを感じられるようになり、回り回って自分に返ってくる経験を味わうことができます。
そこまで行けば、「ギバーの方が結局得られるものが多い」ということに気づけるはずです。
『与えよ、さらば与えられん』はビジネスの基本
よく「ギブアンドテイク」という言葉を聞きますが、ビジネスは「ギブギブギブアンドテイク」または「ギブアンドギブ(テイクは考えない)」くらいがちょうど良いです。
つまり、与えまくるということです。
例1:ブログやTwitter
例えば、ブログやTwitterはその典型で、質の良い情報をユーザーに与え続ければ、必ずブログから収益が発生し、Twitterのフォロワーは増えていきます。
ブログがうまくいかない、Twitterがうまくいかない、という方は目先の利益ばかりを求めようとし過ぎなのかもしれません。
例2:会社員
会社員でも同じです。
愚痴ばかり言ったり、チャンスを与えられるのを待っているのではなく、「まずは会社に貢献しよう」「チームの売上」に貢献しようと考えている人の方が、チャンスに恵まれ、給料も上がっていきます。
ビジネスにおいては「テイク(取る)を考えずに、ギブ(与える)をしまくる」ということを意識するだけで成功確度は高まるはずです。
例3:社長
僕は、社長は究極のギバーになるべきだと思っています。
・会社の売上が好調であれば、社員に還元する。そして、社員のモチベーションを上げる。
・社員が結果を出したときには、手放しで褒める。
これができている社長の会社はうまくいっていると思います。
僕の好きな言葉で、『リーダーとは希望を配る人のことだ』という言葉があります。これはフランスの革命期の軍人「ナポレオン」の言葉です。
これこそ、ギバーですよね。テイクせずに希望をギブする。希望の定義は人それぞれですが、希望を与えられた部下は必ずリーダーのために動いてくれるはずです。
『求めよ、さらば与えられん』との違い
『与えよ、さらば与えられん』は、「与えられたいのなら、まずは自分から与える。そうすれば、回り回って自分に返ってくる。」という意味でした。
一方、『求めよ、さらば与えられん』という言葉もあります。(新約聖書(マタイ伝)に書かれいているそうです)
『求めよ、さらば与えられん』は、「与えられるのを待つのではなく、自分から求める積極的な姿勢が重要であること」という意味です。
『与えよ、さらば与えられん』を英語で言うと
『与えよ、さらば与えられん』を英語で言うと、「If you give to people unconditionally and do so it, a blessing of God will be given you.」です。
長いので覚えにくいですよね。Give and Giveと覚えておくと良いかもしれません。
If you give to people unconditionally and do so it, a blessing of God will be given you.
与えよ、さらば与えられん。
『求めよ、さらば与えられん』を英語で言うと
『求めよ、さらば与えられん』を英語で言うと、「Ask, and it shall be given you.」または「Ask and it will be given to you.」です。
言い方は2つありますが、「Ask, and it shall be given you.」の方がよく使われます。
Ask, and it shall be given you.
求めよ、さらば与えられん。
Ask and it will be given to you.
求めよ、さらば与えられん。
まとめ
『与えよ、さらば与えられん』の意味は「与えられたいのなら、まずは自分から与える。そうすれば、回り回って自分に返ってくる。」です。
ビジネスだけでなく、人生の成功法則なので、ぜひ覚えておきましょう。
①『与えよ、さらば与えられん』の意味
・与えられたいのなら、まずは自分から与える。そうすれば、回り回って自分に返ってくる。
②『与えよ、さらば与えられん』は難しい
・テイカー(もらう人)の人は、まずはマッチャー(どちらもする人)になり、徐々にギバー(与える人)に移行していく。まずは段々と変えていくのが得策。
③『与えよ、さらば与えられん』はビジネスの基本
・ビジネスは「ギブギブギブアンドテイク」または「ギブアンドギブ(テイクは考えない)」くらいがちょうど良い
④『求めよ、さらば与えられん』との違い
・『求めよ、さらば与えられん』は、与えられるのを待つのではなく、自分から求める積極的な姿勢が重要であること
⑤『与えよ、さらば与えられん』を英語で言うと
・If you give to people unconditionally and do so it, a blessing of God will be given you.