創薬バイオベンチャーそーせいグループの平均年収は1,241万円です。このページでは、そんなそーせいグループの年収を「年度別」「役員」「競合比較」で詳しく解説します。
そーせいグループとは
そーせいグループとは、連結子会社6社で構成されている「そーせいグループ」を統括している持株会社。グループ全体の経営戦略の策定・推進、グループ経営の統括・管理・監査を担っている企業です。グループ全体で「医薬事業」を展開しています。
そーせいグループの中核事業会社は「そーせい」ですが、現在、有価証券報告書を公開しているのは「そーせいグループ」を統括するそーせいグループだけなので、このページではそーせいグループのデータを扱います。
そーせいグループの平均年収
そーせいグループの平均年収は1,241万円です。国税庁の民間給与実態調査によると平均年収は432万円なので、そーせいグループの平均年収は約3倍ということがわかります。
- そーせいグループ:1,241万円
- 平均年収:432万円
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そーせいグループの平均年収の推移
そーせいグループの最新の有価証券報告書を見ると、平均年収は右肩上がりに増加していることがわかります。
2015年度までは1,000万円以下でしたが、2016年度から1,000万円の大台を超えました。2018年度には従業員数が増えるのと同時に、150万円も平均年収が増加しています。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
2018年 | 1,241万円 | 47.3 | 3.1 | 19 |
2017年 | 1,087万円 | 46.5 | 4.3 | 13 |
2016年 | 1,151万円 | 45.8 | 3.8 | 13 |
2015年 | 982万円 | 43.3 | 4.0 | 13 |
2014年 | 840万円 | 39.7 | 5.6 | 12 |
2013年 | 806万円 | 41.1 | 4.9 | 12 |
出典:有価証券報告書
そーせいグループの役員の年収
有価証券報告書によると、2018年度にそーせいグループが支払った役員報酬は下記の通りです。
- 社外取締役の役員報酬総額(5名):4,400万円(一人当たり約880万円)
- 執行役の報酬総額(6名):6億7,900万円(一人当たり約1億1,300万円)
ちなみに、有価証券報告書には、連結報酬が1億円以上ある役員の個人名を公表しています。
- ピーター・ベインズ氏(社長CEO):5億6,600万円
「そーせい」とは
そーせいとは、1990年に設立された創薬バイオベンチャーです。2004年に上場を果たしており、バイオベンチャーのソフトバンクと呼ばれています。
そーせいは当初、既存医薬品や開発中止化合物の別適応症を探索する「ドラッグリポジショリング」(DR)の事業を行なっていました。
そこから派生して、現在は、リスクの高い「完全に新しい薬」の開発には挑戦せず、既存薬の付加価値を高める開発に力を入れています。自社技術を持たない分、様々な選択肢の中からリスク分散が可能になっています。
上場後は、毎年売上が伸びてきた中で、緊急避妊薬「ノルレボ錠」の販売を行うことで高い業績を上げることができました。その後は企業買収なども重ねることで、規模が大きくなっています。
そーせいの社名の由来は、「そうせい(やりたいようにやりなさい)」という言葉にあります。
明治維新の際に中心的な役割を果たした長州藩の藩主、毛利敬親は、家臣からの進言には何事も「そうせい」と言っていたことから、陰で「そうせい候」と呼ばれていました。
毛利敬親は、有能な人材を積極的に登用し、「そうせい」とのびのび活躍させていたことが、長州藩が活躍する原動力になったと言われています。
この歴史上の逸話からヒントを得て、「そーせい」という社名を命名しました。
製薬会社の平均年収ランキング
製薬会社の平均年収ランキングをまとめてみました。製薬会社の平均年収は非常に高いですが、今回はその中で上場企業トップ5をご紹介します。
結論から申し上げると、そーせいグループは第3位でした。
企業名 | 平均年収 | 売上収益 | 従業員数 | 転職人気ランキング |
ソレイジア・ファーマ | 1,460万円 | 約3億円 | 17名 | 圏外 |
サンバイオ | 1,350万円 | 約7.4億円 | 12名 | 圏外 |
そーせいグループ | 1,241万円 | 約28億円 | 19名 | 圏外 |
エーザイ | 1,099万円 | 約6,428億円 | 3,140名 | 251位 |
第一三共 | 1,097万円 | 約9,297億円 | 5,515名 | 242位 |
シンバイオ製薬 | 1,076万円 | 約38億円 | 90名 | 圏外 |
アステラス製薬 | 1,071万円 | 約1兆3,063億円 | 5,034名 | 64位 |
出典:有価証券報告書
そーせいグループは持株会社であるため、その他の企業と単純比較はできません。
エーザイや第一三共はもちろん、ソレイジア・ファーマやサンバイオも従業員数は少ないですが、持株会社ではなく事業会社です。
ソレイジア・ファーマ:1,460万円
ソレイジア・ファーマとは、がん領域を専門にする製薬会社です。少数精鋭で新薬開発、承認、臨床開発の3事業を行なっています。
具体的には、世界中の企業や少数精鋭の専門家でチームを結成することで、日本・アジアでの臨床開発を推進しています。また、世界中の医薬品企業やバイオテクノロジー企業から製品候補をライセンス導入し、共同治験などを行うことで、政府への迅速な承認取得を行なっています。
サンバイオ:1,350万円
サンバイオとは、再生細胞医薬品の開発・製造・販売を行なっている企業。2001年に米国カルフォルニア州においてSanBio, Inc.として日本人が設立した再生医療バイオベンチャーです。
しかし、2019年に「サンバイオショック」と呼ばれる株価の大暴落を起こしてしまい、経営が心配されている中、今後の展開が注目されています。
エーザイ:1,099万円
エーザイは、1941年に設立された医薬品メーカーです。売上高が高く、国内医薬品メーカーのトップ5に入っています。医薬品だけでなく、健康食品やサプリメント、特定保健用食品、入浴液なども開発・製造・販売を行なっています。
第一三共:1,097万円
第一三共とは、がん領域に強みを持ちながら様々な分野の新薬を開発している企業です。規模は日本のトップ5に入っています。グローバル展開もしており、グループ全体で1万5千人以上が働いている巨大グループです。全世界で51社、24ヶ国に拠点を展開しています。
そーせいに転職するためには
そーせいグループは中途採用を行なっていません。基本的には、そーせいグループの子会社から出向する形で入社します。そのため、ここではそーせいについて解説します。
そーせいの転職難易度は高いです。そもそも求人を一般公開していることが少なく、求人を見つけることが困難になります。
そーせいに転職するために知っておくべきこと
そーせいに転職するために知っておくべきことは、2つあります。
- 公開求人での採用は不定期
- 非公開求人を保有する転職エージェントを利用する
1.公開求人での採用は不定期
そーせいは、通年採用しておらず、不定期に採用を行います。
しかし、公開求人で採用を行うことは少ないです。創薬ベンチャーであるため、専門的な職種が多いです。そのため、専門的な研究機関などから紹介で入社するケースが多いです。
一方で、これはあくまで公開求人の話し。企業は、公開求人だけでなく非公開求人を転職エージェントに掲載している可能性があります。
2.非公開求人を保有する転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。
そーせいは、転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性があります。そーせいのような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに発注することが多いです。
そーせいの場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、そーせいの求人紹介はもちろん、そーせいから内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1
- JACリクルートメント:ハイクラス転職実績No.1
- パソナキャリア:転職サポートの質が高い
まとめ
そーせいグループの平均年収は1,241万円ということがわかりました。
そーせいグループは中途採用を実施していません。子会社の事業会社、そーせいは不定期で中途採用を行うこともありますが、求人自体がなかなか出回りません。そのため、転職エージェントに登録して情報を集める必要があります。
■まとめ
・そーせいグループの平均年収
1,241万円
・そーせいグループの役員の平均年収
社外取締役の役員報酬総額(5名):4,400万円(一人当たり約880万円)
執行役の報酬総額(6名):6億7,900万円(一人当たり約1億1,300万円)
ピーター・ベインズ氏(社長CEO):5億6,600万円
・そーせいに転職するために知っておくべきこと
①公開求人での採用は不定期
②非公開求人を保有する転職エージェントを利用する