アステラス製薬の平均年収はいくら？【製薬会社年収ランキングも解説】

大手製薬会社、アステラス製薬の平均年収は1,071万円です。このページでは、そんなアステラス製薬の年収を「年度別」「役員」で詳しく解説します。

アステラス製薬の平均年収

アステラス製薬の平均年収は1,071万円です。国税庁の民間給与実態調査によると平均年収は432万円なので、アステラス製薬の平均年収は約2倍ということがわかります。圧倒的な高年収企業です。

• アステラス製薬：1,071万円
• 平均年収：432万円

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アステラス製薬の平均年収の推移

アステラス製薬の最新の有価証券報告書を見ると、常に平均年収が1,000万円を超えていることがわかります。従業員を5,000人以上抱えながら、平均年収が1,000万円を超えている驚異的な企業です。全年齢、役職に渡って平均年収が高いことが予想されます。

年度	平均年収	平均年齢	平均勤続年数	従業員数
2018年	1,071万円	43.5	17.9	5,034
2017年	1,079万円	43.2	17.8	5,123
2016年	1,073万円	42.6	17.3	5,186
2015年	1,068万円	42.3	17.0	5,217
2014年	1,055万円	41.8	16.6	5,408
2013年	1,035万円	41.7	16.6	5,777

出典：有価証券報告書

アステラス製薬とは

アステラス製薬とは、2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併して発足した企業です。海外製薬企業が大型合併を繰り返す中、グローバル市場でも勝ち抜くために合併しました。

製薬業界の企業としては国内最大規模を誇り、国内製薬メーカー大手5社（武田薬品工業、第一三共、大塚ホールディングス、エーザイ、アステラス製薬）の一角を占めます。

山之内製薬の主力商品であった泌尿器領域の医薬と、藤沢薬品の主力商品であった免疫抑制剤などが、そのまま主力商品として成長しています。

アステラス製薬の役員の年収

有価証券報告書によると、2018年度にアステラス製薬が支払った役員報酬は下記の通りです。

• 社内取締役の役員報酬総額（2名）：5億5,800万円（一人当たり約2億8,000万円）
• 社外取締役の役員報酬総額（4名）：5,200万円（一人当たり約1,300万円）
• 社内監査等委員の報酬総額（2名）：8,900万円（一人当たり約4,450万円）
• 社外監査等委員の報酬総額（3名）：3,800万円（一人当たり約1,200万円）
• 社内監査役の報酬総額（2名）：2,200万円（一人当たり約1,100万円）
• 社外監査役の報酬総額（3名）：1,100万円（一人当たり約350万円）

ちなみに、有価証券報告書には、連結報酬が1億円以上ある役員の個人名を公表しています。

• 畑中好彦氏：2億6,800万円
• 安川健司氏：2億9,000万円

アステラス製薬の年齢別の平均年収【30歳の時の年収はいくら？】

アステラス製薬の役職別の平均年収を算出しました。アステラス製薬は年功序列が残る企業であるため、年齢を重ねるごとに年収も上がっていきます。30歳以上になると、平均年収が1,000万円を超えてくることが予想されます。

（下表は口コミやindeed、リクナビNEXTなどの情報を独自に集計し算出しました）

役職	平均年収
50代	1,300万円〜（推定）
40代	1,200万円〜（推定）
30代	1,000万円〜（推定）
20代	700万円〜（推定）

製薬会社の平均年収ランキング

製薬会社の平均年収ランキングをまとめてみました。製薬会社の平均年収は非常に高いですが、今回はその中で上場企業トップ7をご紹介します。

結論から申し上げると、アステラス製薬は第7位でした。

企業名	平均年収	売上収益	従業員数	転職人気ランキング
ソレイジア・ファーマ	1,460万円	約3億円	17名	圏外
サンバイオ	1,350万円	約7.4億円	12名	圏外
そーせいグループ	1,241万円	約28億円	19名	圏外
エーザイ	1,099万円	約6,428億円	3,140名	251位
第一三共	1,097万円	約9,297億円	5,515名	242位
シンバイオ製薬	1,076万円	約38億円	90名	圏外
アステラス製薬	1,071万円	約1兆3,063億円	5,034名	64位

出典：有価証券報告書

製薬会社業界の平均年収は非常に高く、上位7社はすべて1,000万円を超えています。アステラス製薬は第7位ですが、十分に高年収企業です。売上高だけで考えると断トツで1位であり、従業員数も非常に多く、安定した大企業であることがわかります。

ソレイジア・ファーマ：1,460万円

ソレイジア・ファーマとは、がん領域を専門にする製薬会社です。少数精鋭で新薬開発、承認、臨床開発の3事業を行なっています。

具体的には、世界中の企業や少数精鋭の専門家でチームを結成することで、日本・アジアでの臨床開発を推進しています。また、世界中の医薬品企業やバイオテクノロジー企業から製品候補をライセンス導入し、共同治験などを行うことで、政府への迅速な承認取得を行なっています。

サンバイオ：1,350万円

サンバイオとは、再生細胞医薬品の開発・製造・販売を行なっている企業。2001年に米国カルフォルニア州においてSanBio, Inc.として日本人が設立した再生医療バイオベンチャーです。

しかし、2019年に「サンバイオショック」と呼ばれる株価の大暴落を起こしてしまい、経営が心配されている中、今後の展開が注目されています。

エーザイ：1,099万円

エーザイは、1941年に設立された医薬品メーカーです。売上高が高く、国内医薬品メーカーのトップ5に入っています。医薬品だけでなく、健康食品やサプリメント、特定保健用食品、入浴液なども開発・製造・販売を行なっています。

第一三共：1,097万円

第一三共とは、がん領域に強みを持ちながら様々な分野の新薬を開発している企業です。規模は日本のトップ5に入っています。グローバル展開もしており、グループ全体で1万5千人以上が働いている巨大グループです。全世界で51社、24ヶ国に拠点を展開しています。

アステラス製薬に転職するためには

アステラス製薬の転職難易度は高いです。「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」では64位です。製薬会社の中でも人気が高いため、アステラス製薬の求人が出ると、競争率が高くなります。そのため、アステラス製薬に転職したい方は、入念な対策を練ることをおすすめします。

アステラス製薬に転職するために知っておくべきこと

アステラス製薬に転職するために知っておくべきことは、3つあります。

1. ビジネスレベルの英語能力が必須
2. 非公開求人を保有する転職エージェントを利用する

1．ビジネスレベルの英語能力が必須

アステラス製薬は、即戦力採用を通年で実施しています。ただし、世界中から社員を募集しているため、ほとんどの求人情報が英語で記載されています。社内コミュニケーションも英語であることが多いため、医療の専門的なビジネス会話が英語でできなければ仕事ができません。

アステラス製薬では、日本以外でも、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、イギリス、スイス、トルコでも採用を行なっています。ヨーロッパで働きたい方は、それらの求人に応募することをおすすめします。

2．非公開求人を保有する転職エージェントを利用する

転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。

アステラス製薬は、転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性があります。アステラス製薬のような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに発注することが多いです。

アステラス製薬の場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、アステラス製薬の求人紹介はもちろん、アステラス製薬から内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。

まとめ

アステラス製薬の平均年収は1,071万円ということがわかりました。

アステラス製薬は通年採用を実施しています。難易度が高いため、転職エージェントなどで入念な対策を行う必要があります。