エンジニアの仕事内容と種類をわかりやすく解説

エンジニアと言っても種類が多くてイメージがしづらいですよね。これからエンジニアという仕事に就く方や転職を考えている方にエンジニアの仕事内容や種類をイメージして頂けたら嬉しいです。

私は、元リクルートの転職エージェントであり、ITベンチャーを数社経験しているので、IT・Webについては詳しい方だと思います。

そのため、この記事ではIT・Web系のエンジニアを中心に、エンジニアの仕事内容や種類について徹底解説します。

目次

エンジニアとは

エンジニアという職業は非常に広い意味があります。

本来、エンジニアとは工学(数学や自然科学)という意味です。工学の知識を用いて、より便利な商品・サービスを作るのがエンジニアという職業になります。

しかし、IT化が急速に進んだこともあり、「エンジニア=ITエンジニア」という意味で使うことが多くなりました。ITエンジニアは、プログラミングを用いて商品・サービスを作る職業のことです。

こちらの意味を覚えておけば、間違いないでしょう。

まとめ
  • エンジニア:工学の知識を用いて便利な商品・サービスを作る職業
  • ITエンジニア:プログラミングを用いて商品・サービスを作る職業

→エンジニアと言うと、ITエンジニアを指すことが多い

エンジニアの種類

エンジニアの種類は非常に多いです。会社や求人によっても、職種の呼び方が異なるので、混乱しますよね。

少し無理矢理のような気もしますが、わかりやすいように4つのカテゴリに分けてみました。それぞれの仕事内容は次の章で詳しく解説します。

1.IT・Web系エンジニア
  • Webエンジニア
  • フロントエンドエンジニア
  • バックエンドエンジニア
2.システム系エンジニア
  • システムエンジニア
  • プログラマー
  • 社内SE
3.インフラ系エンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • データベースエンジニア
4.その他のエンジニア
  • テストエンジニア
  • フィールドエンジニア
  • AIエンジニア
  • セールスエンジニア

IT・Web系エンジニアの仕事内容

Webエンジニア

  • Webエンジニアとは:WebサイトやECサイトなどで使われるWebアプリケーションを開発する職業
  • Webエンジニアの仕事内容:システムの構築、Webサイト制作、サイトの保守など

Webエンジニアとは、WebサイトやECサイトなどで使われるWebアプリケーションを開発する職業のことです。

システムの構築、Webサイト制作、サイトの保守などがWebエンジニアの代表的な仕事内容となります。

Webエンジニアは、フロントエンジニアとバックエンドエンジニアの2つに分けれており、仕事内容は異なります。

フロントエンドエンジニア

  • フロントエンドエンジニアとは:HTMLやCSS、JavaScript、jQuery、PHPなどを用いて、フロントエンド=ユーザーが画面越しにふれる部分の設計や構築を行う職業
  • フロントエンドエンジニアの仕事内容:HTMLやCSS、JavaScript、jQuery、PHPなどを用いてユーザーが見る表側の構築

フロントエンドエンジニアとは、HTMLやCSS、JavaScript、jQuery、PHPなどを用いて、フロントエンド=ユーザーが画面越しにふれる部分の設計や構築を行う職業です。

フロントエンドエンジニアは、マークアップエンジニアとも呼ばれます。一般的に、マークアップエンジニアはHTMLの実装を担当し、フロントエンドエンジニアはHTMLだけでなく、CSSやJavaScriptの実装を担当します。(企業によっては、同じ意味として使われることもあります)

バックエンドエンジニア

  • バックエンドエンジニアとは:ユーザーからは見えない裏側のシステム部分を担当する職業
  • バックエンドエンジニアの仕事内容:サーバー構築、プログラム開発、保守・運用など

バックエンドエンジニアとは、ユーザーからは見えない裏側のシステム部分を担当する職業です。

サーバー構築、プログラム開発、保守・運用などが主な仕事内容となります。会社によっては、バックエンドエンジニアのことをサーバーサイドエンジニアとも言います。

システム系エンジニアの仕事内容

システムエンジニア

  • システムエンジニアとは:クライアントにヒアリングを行い、ニーズに沿ったシステム開発を行う職業(プログラマーの上位職と考えるとわかりやすい)
  • システムエンジニアの仕事内容:クライアントへのヒアリング、大まかなシステム設計、納期に合わせた進行管理

システムエンジニアとは、クライアントにヒアリングを行い、ニーズに沿ったシステム開発を行う職業です。

システムエンジニアはプログラマーの上位職のため、実際のプログラミングはプログラマーに任せることが多いですが、システムエンジニアがシステム設計やプログラミングも現場でやることもあります。

仕事内容としては、

  1. クライアントへのヒアリング
  2. 大まかなシステム設計
  3. 納期に合わせた進行管理

大きくこの3つをメインに行います。

プログラマー

  • プログラマーとは:システムエンジニアが設計した仕様書をもとにシステム開発を行う職業
  • プログラマーの仕事内容:システム開発など

プログラマーとは、システムエンジニアが設計した仕様書をもとにシステム開発を行う職業のことです。

プログラマーは、IT・Web以外にも、ゲーム系、組み込み・制御系、パッケージアプリケーション系、社内システム系、設備制御系など、多種多様な業界に渡ります。

エンジニアの将来性

エンジニアの将来性は職種にもよりますが、総じて高いです。特に、IT・Web系のエンジニアの将来性は非常に高いと言えます。

理由①:エンジニアの求人倍率は高い

求人倍率とは、1人の求職者に対して何枚の求人があるかを示す数値です。求人倍率が高いほど、求人数が多いことがわかります。

エンジニアの求人倍率はどの職種よりも高いです。また、業種においてもIT・通信の求人倍率がトップ。このデータだけでもエンジニアの将来性があることがわかります。

職種別の求人倍率

こちらのデータは、転職エージェントで有名な『doda』が公表している転職求人倍率です。

技術系(IT・通信)の求人倍率が6.64倍で第1位です。技術系(IT・通信)は、エンジニアやディレクターなどを含めた職種ですが、なかでもエンジニアの求人数が一番多いです。

順位
職種
求人倍率
1 技術系(IT・通信) 6.64
2 専門職 5.63
3 技術系(建築・土木) 4.25
4 技術系(電気・機械) 2.65
5 営業系 1.45
6 技術系(メディカル) 1.39
7 企画・管理系 1.26
8 クリエイティブ系 1.03
9 技術系(化学・食品) 0.86
10 販売・サービス系 0.44
11 事務・アシスタント系 0.16

出典:doda

業種別の求人倍率

業種別の求人倍率を見ると、IT・通信が4.89倍で第1位です。IT業界が急成長していることもありますが、中小企業や零細企業でもIT化が進んでいます。

そのため、どこの企業でもIT人材を求めており、エンジニアの求人倍率は高い傾向が続いてます。

順位 業種 求人倍率
1 IT・通信 4.89
2 サービス 1.80
3 金融 1.75
4 メディカル 1.63
5 メーカー 1.16
6 メディア 0.99
7 商社・流通 0.69
8 その他 0.58
9 小売・外食 0.49

出典:doda

理由②:プログラミングができることが当たり前の時代に

2020年からプログラミング教育が小学校で必修になります。国としてIT人材の育成を進めており、これからもIT市場が伸びていくことが予測されています。

日本ではIT人材が不足しており、今後もIT市場が拡大するため、エンジニアの将来性は非常に高いと言えます。

ちなみに、Facebookの元役員であるChamath Palihapitiya氏は、プログラミングについてこのように語っています。

プログラミングを学ぶのなら、生涯仕事に困らないことを私が保証しよう。

この言葉通りになるとは言えませんが、世界市場を席巻しているGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)はエンジニアの人材確保に相当な力を入れています。

エンジニアの1日の流れ

エンジニアの1日の流れを簡単に紹介します。

職種によって異なると思いますが、パソコンに向かって作業する時間が圧倒的に長いのが特徴です。

現在はコロナの影響もあり、リモートワークがメインになることが多いです。出社する必要はないですが、実際の作業内容はコロナ前とほとんど変わりません。

・8:50 出社

→15分ほど早めに出社して、気持ち良く仕事ができるようにデスクの整理

・9:00 作業開始

→メールチェックや顧客からの問い合わせ対応

・10:00 MTG

→システム開発やアプリケーション開発は1人で行うのではなくチームで行います。午前中にチームミーティングを行い、今日やることを確認します。

・11:00 開発作業

→プログラミングに没頭する。午後からの作業を考える。

・12:30 お昼休憩

→同僚とランチへ

・13:00 開発作業

→顧客訪問やMTGがなければ、開発作業を行う。わからないことは、都度都度PMやマネージャーに確認する。

・19:00 退社

→新卒の場合は、今日やった作業などを日報にまとめる。繁忙期でなければ19時には退社。

未経験エンジニアの仕事内容

未経験エンジニアの場合、最初に任される仕事はエンジニアのサポート業務がメインです。IT企業では、メンター制度を設けていることが多く、メンター(師匠)に教えてもらいながら、一人立ちを目指します。

具体的には、

  • メンターの仕事の一部を任せてもらう
  • プロジェクトのMTGに同席し議事録を取る
  • 開発のための仕様書を作るためのデータ整理

などが仕事内容となります。

これらはプログラミングのスキルがなくても、一つずつ覚えていけば習得可能です。

エンジニア未経験であれば研修制度が充実している会社がおすすめ

最近では、未経験歓迎のエンジニア求人が増えています。

求人の選択肢が多いことは良いこですが、なかには研修制度がまったく用意されていない会社もあります。

「現場で学べ」という会社も少なくないのが事実です。

もしも、未経験でエンジニアへの転職・就職を考えているのであれば、研修制度や資格取得支援などの人材育成に力を入れている企業をおすすめします。

長期的に人材育成を考えている会社は、学べることも多く、貴重な経験も積ませてくれます。一方、人材育成に力を入れていない会社では、離職率が高く、ミスマッチになりやすいので注意しましょう。

未経験でエンジニアへの転職を考えている方は、転職エージェントを利用すると良いです。自分で求人を探すのではなく、転職のプロがあなたに合った求人を紹介してくれます。

転職エージェントは、非公開求人も含めて大量に求人を保有しています。求人サイトでは見つからない求人も多数あるので、一度ホームページをチェックしてみてください。

エンジニアの転職に強い転職エージェント

ある程度のプログラミング経験を積んでから転職する選択肢も

まったくの未経験でエンジニアに転職すると、年収が下がる傾向にあります。

これはエンジニアに限った話ではなく、未経験職種へのジョブチェンジは年収が下がるのが一般的です。

エンジニアは専門職なので、未経験であれば、最初から高い年収は望めません。そのため、ある程度のプログラミング経験を積んでから転職した方が良いと思います。

そうすることで、年収の下がり幅を抑えることができ、即戦力として採用されることもあり得ます。

最近では、『TECH CAMP』のような転職サポートが付いたプログラミングスクールが増えています。TECH CAMPは、未経験から即戦力のエンジニアに短期間でなれるので、本当におすすめです。

有名IT企業の転職実績があり、ITエンジニア養成プログラム(未経験から理想の就職ができる)でもNo.1に輝いています。

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