『七転び八起き(ななころびやおき)』の意味【使い方・類語・英語表現も解説】

就職・転職活動において、第一志望の企業から内定をもらえる人は少ないと思います。

さまざまな企業の会社説明を聞いたり、リサーチをして、面接に臨む。頑張っているのに、「見送り」という失敗を経験する。それでもビジネスパーソンとして働くために、辛くても諦めずに活動を続けて、ようやく「内定」を獲得できる。まさに「七転び八起き」です。

「七転び八起き」の意味は、「何度失敗してもめげずに立ち上がること、もしくは浮き沈みの激しい人生のこと」です。

この記事では「七転び八起き」の意味はもちろん、使い方や類語、対義語、英語表現まで詳しく解説していきます。

「七転び八起き」の意味

七転び八起き

読み:ななころびやおき

意味:何度失敗してもめげずに立ち上がること、もしくは浮き沈みの激しい人生のこと

先述した通り、「七転び八起き」の意味は「何度失敗してもめげずに立ち上がること、もしくは浮き沈みの激しい人生のこと」です。七度転んでも八度起き上がることから、先述の意味になったといわれています。

「何度失敗してもめげずにその度に勇気を出して立ち上がる」の意味から、「七転び八起き」は座右の銘としても使用されることも多いことわざです。

「七転び八起き」の別表記と注意すべき読み方

「七転び八起き」は、送り仮名を省略して「七転八起(しちてんはっき)」と表すこともできます。

一方で「七転び八起き」の「七転び」を、「しちころび」と読むのは誤りです。

「七転び八起き」と「起き上がり小法師(おきあがりこぼし)」

「起き上がり小法師」とは、福島県会津地方に伝わる縁起物と知られる伝統工芸品です。子供を模した人形で、底におもりをつけて倒れても起き上がるように作られています。

この様子から「起き上がり小法師」は、「七転び八起き」の縁起物として400年以上も前から地元の人々に親しまれています。

同地方では毎年1月10日に「十日市」が開催され、「起き上がり小法師」もこの市で販売されます。地元では家族の人数にひとつ足した個数を購入し、一年間神棚に飾り祈願するという習わしがあるそうです。

間違いやすい!「七転八倒(しちてんばっとう)」との違い

「七転び八起き」と間違いやすいことわざに、「七転八倒」があります。

「七転八倒」の意味は、「痛みや苦しみでのたうち回ること」です。「七転び八起き」と同様に「七」と「八」が使用されているので、意味を混同しないように十分注意してください。

例文1.昨日食べた何かがあたったのだろうか。強烈な腹痛に襲われて、日中は「七転八倒」していた。さっきようやく落ち着いたんだ。

例文2.今までで一番難しい問題に、メンバー全員で「七転八倒」していた。どっと疲れたよ。

例文3.うちの会社始まって以来の超大型案件に関する会議は、まさに「七転八倒」で8時間にも及んだ。

「七転び八起き」の使い方と例文

先述した通り「七転び八起き」は、

  1. 何度失敗してもめげずにその度に勇気を出して立ち上がること
  2. 浮き沈みの激しい人生のこと

という2つの意味を持ちます。

この記事では、それぞれの意味に合わせた使い方と例文を解説します。

1.「何度失敗してもめげずにその度に勇気を出して立ち上がること」の場合

例えば、困難なプロジェクトなどに直面しているメンバーを鼓舞するときに使います。

例文1.今回のプロジェクトは非常に難しかった。チームメンバー全員で「七転び八起き」しながら、ようやく成果が出た。

例文2.「七転び八起き」の精神で何事も諦めずにやり抜くのが、私のポリシーだ。

例文3.何事も自分が思った通りにいくことなんてないさ。「七転び八起き」というように、転んでもめげずにやり続くことが大切だ。

2.「浮き沈みの激しい人生のこと」の場合

例えば、何か大きな失敗をして落ち込んでいる同期や友人を励ましたいときに使用します。

例文4.人生って何があるか分からないよなぁ。まさに「七転び八起き」だ。失敗することなんて誰でもある、沈んだらまた起き上がればいいのさ。

例文5.「七転び八起き」というだろう。今まで本当にいろいろなことがあったが、こうやって楽しく生きてる。だから、たかが一度の失敗くらいでお前も落ち込むなよ。

例文6.君が失敗して、落ち込むのもわかる。でもさ「七転び八起き」というし、きっとこれからいいことしかないさ。

「七転び八起き」の類語

「七転び八起き」の類語を2つ紹介します。

  1. 不撓不屈
  2. 栄枯盛衰

1.不撓不屈(ふとうふくつ)

「不撓不屈」の意味は、「どんな困難に直面しても、決してくじけずに自らの意志を貫くこと」です。「七転び八起き」のひとつめの意味における類語といえます。

  • 不撓:どんな困難にあってもふるまないこと
  • 不屈:困難にくじけず自らの意志を貫くこと

「七転び八起き」と同様に、「不撓不屈」は座右の銘として使用されることが多い四字熟語です。「精神」を付けて、「不撓不屈の精神で~」といったように使います。

例文1.常に「不撓不屈」の精神で、あらゆることに挑戦していきたい。

例文2.「不撓不屈」というだろう。君のように困難に直面する度に諦めていたら、何も成し遂げられないよ。

例文3.彼女は「不撓不屈」の精神で、さまざまな困難に立ち向かい、乗り越えてきた。その精神と行動が評価され、先日うちの会社始まって以来、初の女性役員になったそうだ。

2.栄枯盛衰(えいこせいすい)

「栄枯盛衰」の意味は、「人生や世の中などが、栄えたり衰えたりすること」です。「七転び八起き」のふたつめの意味における類語といえます。

  • 栄枯:草木が生い茂ったり枯れたりすること。栄えることや衰えること。
  • 盛衰:盛んなことや衰えること

という似た意味を持つ熟語を組み合わせた表現です。

例文1.「栄枯盛衰」というだろう。いつまでも同じ事業だけで、業績がいい企業なんて存在しない。

例文2.ロングセラー商品の売れ行きが伸び悩んでいる。「栄枯盛衰」というし、いつまでも同じやり方では衰退するだけだ。今一度リサーチと研究をして、社会に合わせてアップデートが必要だろう。

例文3.「栄枯盛衰」というように、いつまでも同じなんてありえない。時代は変わるのさ。

「七転び八起き」の英語表現

「七転び八起き」の英語表現は、「Life is full of ups and downs.」です。直訳は「人生は浮き沈みが激しい(波乱万丈だ)」です。

  • life:(主語・名詞)人生
  • full:(形容詞)満ちている
  • ups and downs:(イディオム)浮き沈み

で構成されています。

「His life is full of ups and downs」のように、「life」の前に「one’s」をつけて「~の人生」として表現することができます。

「life full of ups and down」のように名詞群として、使用することもあります。

まとめ

「七転び八起き」は、誰かを励ますだけでなく、自らを鼓舞するためのことわざでもあります。

人生を歩んでいく上で、大小に関わらずさまざまな失敗や困難に直面すると思います。ときには失敗してしまって落ち込んだり、あまりの難しさにモチベーションが下がってしまうかもしれません。

そんなときは一度立ち止まって、「七転び八起き」を思い出してみてください。きっと乗り越えていくためのヒントになるはずです。

①「七転び八起き」の意味

・何度失敗してもめげずに立ち上がること、もしくは浮き沈みの激しい人生のこと

②「七転び八起き」の使い方と例文

・今回のプロジェクトは非常に難しかった。チームメンバー全員で「七転び八起き」しながら、ようやく成果が出た。

・「七転び八起き」の精神で何事も諦めずにやり抜くのが、私のポリシーだ。

・人生って何があるか分からないよなぁ。まさに「七転び八起き」だ。失敗することなんて誰でもある、沈んだらまた起き上がればいいのさ。

・「七転び八起き」というだろう。今まで本当にいろいろなことがあったが、こうやって楽しく生きてる。だから、たかが一度の失敗くらいでお前も落ち込むなよ。など

③「七転び八起き」の類語

・「不撓不屈」

・「栄枯盛衰」

④「七転び八起き」の英語表現

・「Life is full of ups and downs.」