年収300万円は底辺?
年収300万円は低すぎる?
結論から言うと、年収300万円は底辺ではないですが低い方です。ただし、地域格差もあるので一概には言えません。同じ年収300万円でも、東京住みと地方住みでは、年収300万円の価値が大きく変わります。
この記事では、「年収300万円は底辺か」だけでなく、「年収300万円の割合」や「年収300万円の生活レベル」を解説していきます。
年収300万円は底辺?
先述した通り、年収300万円は底辺ではありません。
国税庁が公表している『民間給与実態統計調査(平成30年度)』によると、
- 年収200〜300万円の割合:13.7%
- 年収300〜400万円の割合:17.2%
このような割合になっています。
底辺と言うよりは、年収300万円は年収分布のボリュームゾーンに当たると考えられます。次に、年収300万円以下の割合を見ていきます。
年収300万円以下の割合
上記のグラフは、男女合わせた全体の年収分布です。
年収300万円以下の割合を合計すると37%となります。つまり、3人に1人以上は年収300万円以下ということがわかります。
このデータだけを見ると、ちょうど年収300万円の方は底辺ではないと言えると思います。ただし、先述した通り、地域格差もあるので一概には言えません。
また、こちらのデータは男女合わせた全体の年収分布です。男女別で見ると、どうでしょうか?
男性の年収300万円以下の割合
男性の年収分布を見ると、年収300万円以下の割合は20.9%です。つまり、男性の5人に1人は年収300万円以下ということがわかります。
男性の場合は、年収300〜600万円がボリュームゾーンに当たります。そのため、年収300万円は底辺ではないですが、低い方です。
女性の年収300万円以下の割合
女性の年収分布を見ると、年収300万円以下の割合は59.8%です。つまり、女性の2人に1人以上は年収300万円以下ということがわかります。
このデータを見ると、女性で年収300万円は底辺ではないことがわかります。「年収100〜200万円」が23.8%と一番多くなっているので、年収300万円は高年収とは言えませんが、高い方と考えられます。
女性の場合、結婚を機に育児に専念したり、パートタイマーとして働く方が多いため、年収が低い傾向にあります。
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年収300万円の手取り額
年収300万円と言っても、税金や社会保険料が控除されるので、手取り額は少なくなります。ここでは、家族持ちと独身に分けて年収300万円の手取り額を解説します。
家族持ちで年収300万円の場合
家族持ちで年収300万円の場合、手取り額は約255万円になります。(手取り額は、税金と社会保険料を差し引いた額のため、その方によって金額は変動します)
年収:約255万円
月収:約 17万円
ボーナス:約51万円
額面年収:300万円
配偶者:あり
子ども:1人
住所地:東京都三鷹市
計算年度:2018年
独身で年収300万円の場合
独身で年収500万円の場合、手取り額は約240万円になります。(手取り額は、税金と社会保険料を差し引いた額のため、その方によって金額は変動します)
年収:約240万円
月収:約16万円
ボーナス:約48万円
額面年収:300万円
配偶者:なし
子ども:なし
住所地:東京都三鷹市
計算年度:2018年
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年収300万円の生活レベル
年収300万円の場合、どのような生活ができるのでしょうか?
ここでは、家族持ちと独身に分けて、生活レベルを考えてみます。生活レベルに関しては、『国民生活基礎調査』や『賃金構造基本統計調査』を参考にしています。
家族持ちで年収300万円の場合
年収300万円で妻との2人暮らしの例をご紹介します。2人暮らしの場合、年収300万円だけでは、厳しい側面があるので、いかに固定費(家賃など)を下げるかが重要になります。
月収:17万円
ボーナス:48万円
ボーナスを含めた月収:21万円
出費 | 金額 |
家賃 | ¥63,000 |
水道光熱費 | ¥12,000 |
食費 | ¥31,000 |
通信費 | ¥8,000 |
交通費 | ¥3,000 |
医療費 | ¥1,000 |
養育費 | ¥0 |
日用品 | ¥7,000 |
交際費 | ¥20,000 |
趣味・娯楽 | ¥10,000 |
衣料品 | ¥15,000 |
貯金 | ¥40,000 |
合計 | ¥210,000 |
独身で年収300万円の場合
次に、年収300万円で独身サラリーマンの例をご紹介します。
独身であれば、年収300万円でも十分に生活できますが、いかに貯金するかが重要になります。
月収:16万円
ボーナス:48万円
ボーナスを含めた月収:20万円
出費 | 金額 |
家賃 | ¥58,000 |
水道光熱費 | ¥10,000 |
食費 | ¥28,000 |
通信費 | ¥3,000 |
交通費 | ¥5,000 |
医療費 | ¥7,000 |
日用品 | ¥5,000 |
交際費 | ¥25,000 |
趣味・娯楽 | ¥9,000 |
衣料品 | ¥15,000 |
貯金 | ¥35,000 |
合計 | ¥200,000 |
年収300万円から年収を上げる方法
現実的に考えると、年収300万円から年収を上げる方法は3つです。
- 昇進
- 副業
- 転職
このうち、「昇進」は時間がかかるものの、一番現実的です。しかし、会社によっては、昇給が見込めなかったり、年功序列のカルチャーが強く年収が上がりづらいこともあります。
そのため、「副業」または「転職」を視野に入れるのがおすすめです。なかでもおすすめなのが「転職」です。
年収300万円は年収アップの可能性大【転職エージェントの経験談】
転職エージェントの経験から言うと、年収300万円は年収アップの可能性は大きいです。その理由は大きく2つあります。
- 年収300万円の方をターゲットにした求人が多い
- 経験・スキルがあるのに低年収の人が多い
1.年収300万円の方をターゲットにした求人が多い
先述した通り、日本の年収分布のボリュームゾーンは年収300万円付近です。そのため、年収300万円の方をターゲットにした求人が多く出回っています。
厳密に言うと、年収300万円の方に対して魅力的な想定年収400〜500万円の求人が多いのが現状です。つまり、約100万円の年収アップも期待できるのです。
現在は、有効求人倍率(1人に対する求人数)も高いので転職がしやすい環境と言えます。すぐに転職をする気がなくても、一度転職サービスに掲載されている求人を確認してみてください。
2.経験・スキルがあるのに低年収の人が多い
会社によっては、経験・スキルがあっても年収が上がらない場合があります。日本には、まだ年功序列的な昇給制度が残っているため、損をしている方が多い印象です。
そのような方がいざ転職活動を始めてみると、採用企業から「年収400万を提示された」ということはよくあります。これだけで、年収300万円→年収400万円、つまり100万円の年収アップに繋がります。
現在は、2人に1人が転職をしている時代なので、転職も一つの手です。初めての転職で不安という方は、ぜひ転職エージェントの面談を受けてみてください。
転職エージェントでは、求人紹介はもちろん、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、内定後のフォローなどを担当のキャリアアドバイザーが無料でサポートしてくれます。
下記でおすすめの転職エージェントを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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年収300万円の方におすすめの転職エージェント
年収300万円付近の方は、転職サポートが手厚い転職エージェントがおすすめです。なかでも下記3つは、大手企業が運営しており、転職サポートにも定評があります。
なかには中小企業が運営する転職エージェントで転職活動をされる方がいますが、求人の量・質、転職サポートの質、実績の観点から大手企業運営する転職エージェントの方が断然おすすめです。
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まとめ
今回は、「年収300万円は底辺」というテーマで年収に関する内容を幅広く解説しました。年収300万円は低い方ですが、底辺ではありません。
しかし、低年収には変わりはないので、年収アップを目指したいところですね。
■まとめ
・年収300万円は底辺?
年収300万円前後の割合はボリュームゾーンのため、底辺ではない
・年収300万円以下の割合
全体:37%
男性:20.9%
女性:59.8%
・年収300万円の手取り額
家族持ち:255万円
独身:240万円
・年収300万円の生活レベル
上記参照
・年収300万円から年収を上げる方法
年収を上げる方法は、「昇進」「副業」「転職」の3つあるが、おすすめは転職