全国キー局のTBSテレビを子会社に持つ、TBSホールディングス(東京放送ホールディングス)の平均年収は1,586万円です。このページでは、そんなTBSホールディングスの年収を「年度別」「役員」「競合比較」で詳しく解説します。
TBSホールディングスとは
TBSホールディングスは、子会社73社、関連会社25社により構成されているTBSグループを統括している持株会社。グループ全体の戦略立案・実行支援やコーポレートを担っている企業です。主に下記3つの事業を展開しています。
- 放送事業
- 映像・文化事業
- 不動産事業
みなさんがよく知る、テレビ番組を製作している「TBS」は、放送事業に含まれる子会社「TBSテレビ」のことを指しています。
現在、有価証券報告書を公開しているのはTBSグループを統括するTBSホールディングスだけなので、このページではTBSホールディングスのデータを扱います。
TBSテレビの平均年収が知りたい方も、このページで記載するTBSホールディングスの平均年収を参考にしていただければと思います。
TBSホールディングスの平均年収
TBSホールディングスの平均年収は1,586万円です。国税庁の民間給与実態調査によると平均年収は432万円なので、TBSホールディングスの平均年収は4倍ということがわかります。圧倒的な高年収企業です。
- TBSホールディングス:1,586万円
- 平均年収:432万円
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TBSホールディングスの平均年収の推移
TBSホールディングスの最新の有価証券報告書を見ると、1,500万円前後を推移していることがわかります。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
2018年 | 1,586万円 | 51.0 | 24,8 | 93 |
2017年 | 1,632万円 | 51.5 | 25.0 | 83 |
2016年 | 1,661万円 | 52.6 | 25.4 | 78 |
2015年 | 1,490万円 | 51.6 | 25.2 | 82 |
2014年 | 1,509万円 | 51.3 | 24.9 | 85 |
2013年 | 1,499万円 | 51.3 | 24.5 | 70 |
出典:有価証券報告書
TBSホールディングスの役員の年収
有価証券報告書によると、2018年度にTBSホールディングスが支払った役員報酬は下記の通りです。
- 社内取締役の役員報酬総額(17名):6億2,268万円(一人当たり約3,600万円)
- 監査役の役員報酬総額(2名):5,208万円(一人当たり2,604万円)
- 社外役員の報酬総額(8名):5,694万円(一人当たり約711万円)
TBSの役職別の平均年収
TBSの役職別の平均年収を算出しました。TBSでは、係長クラス(ディレクタークラス)以上になると1,000万円を超えると推定されます。
(下表は口コミやindeed、リクナビNEXTなどの情報を独自に集計し算出しました)
役職 | 平均年収 |
部長クラス(局長クラス) | 2,500万円〜(推定) |
課長クラス(プロデューサークラス) | 1,600万円〜(推定) |
係長クラス(ディレクタークラス) | 1,300万円〜(推定) |
メンバークラス(ADクラス) | 900万円(推定) |
TBSグループの年収
TBSグループは、子会社73社、関連会社25社で構成されている巨大グループです。ここでは、主要子会社の平均年収について、口コミなどのデータをまとめました。
- TBSテレビ
- TBSラジオ
- TBSスパークル
TBSテレビ
TBSテレビの平均年収は1,000万円(推定)です。
TBSテレビは、1955年、日本テレビに次ぐ2番目に誕生した民間放送テレビ局です。元々は報道に強いテレビ局として事業を運営していました。その後、「3年B組金八先生」、「水戸黄門」などのシリーズヒットドラマを量産したことで、「ドラマのTBS」という異名を持ちました。
現在でも、「半沢直樹」などのヒットドラマを持つ一方、バラエティ番組にも力を入れ、主要キー局として盤石な地位を築いています。
TBSラジオ
TBSラジオの平均年収は900万円(推定)です。
TBSラジオは、ニッポン放送や文化放送に並ぶ主要ラジオ局です。1951年に、東日本初の民間放送局として開局されました。のちにテレビ放送事業にも参入し、事業を一本化。TBSラジオは東京放送(TBS)のラジオ部門になりました。
その後、2000年にラジオ事業と広告事業をを担う「TBSラジオ&コミュニケーションズ」が設立され、ラジオ部門が子会社化。2016年に、現社名の「TBSラジオ」になりました。
TBSスパークル
TBSスパークルの平均年収は500万円(推定)です。
TBSスパークルは、放送番組制作会社でありながら、タレントのマネジメントを行う総合プロダクションでもあります。
元々は、2018年に制作会社のみの機能を持つ「TBSコンテンツ・プロダクト」として設立されました。その半年後、TBSグループの他の制作会社やマネジメント会社を吸収合併する形で、現在のTBSスパークルが誕生しました。
テレビ局年収ランキング
テレビ局の中から、キー局の平均年収を比較しました。テレビ朝日以外はホールディングス企業のため、テレビ番組を製作している事業会社の平均年収とは異なります。
TBSホールディングスは第1位でした。
企業名 | 平均年収 | 売上高 | 一人あたりの役員報酬 | 転職人気ランキング |
TBSホールディングス | 1,586万円 | 3,663億5,300万円 | 約3,600万円 | 81位 |
テレビ朝日 | 1,387万円 | 3,017億4,400万円 | 約2,276万円 | 97位 |
日本テレビホールディングス | 1,372万円 | 4,249億4.400万円 | 約4,871万円 | 60位 |
フジ・メディア・ホールディングス | 1,167万円 | 6,692億3,000万円 | 約2,250万円 | 34位 |
出典:有価証券報告書
売上高では日本テレビホールディングス、フジ・メディア・ホールディングスに劣りますが、平均年収は一番高いです。一人当たりの役員報酬額も3,000万円を超えており、日本テレビホールディングスに次いぐ水準です。
TBSテレビに転職するためには
TBSホールディングスは基本的に中途採用を行なっていません。(転職エージェントには非公開求人が掲載されている可能性があります)そのため、ここではTBSテレビについて解説します。
TBSテレビの転職難易度は高いです。「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」でも常に100位以内にランクインしており、TBSテレビを志望している方は、事前準備が重要になります。
TBSテレビに転職するために知っておくべきこと
TBSテレビに転職するために知っておくべきことは、2つあります。
- 公開求人での採用は不定期
- 非公開求人を保有する転職エージェントを利用する
1.公開求人での採用は不定期
TBSテレビは、通年採用しておらず、不定期に採用を行います。下半期に採用活動が行われることが多いです。TBSテレビへの転職に興味のある方は、常にTBSテレビの採用ページをチェックしておくことが必要です。
一方で、これはあくまで公開求人の話し。企業は、公開求人だけでなく非公開求人を転職エージェントに掲載している可能性があります。
【2020年度入社のキャリア採用】
■期間
2019年12月12日〜2020年1月16日
■職種
・法務専門業務
弁護士資格保有者で、法律事務所または企業内において企業法務を3年程度経験していること。
・コンテンツ契約業務
契約業務経験者。知的財産法の知識、コンテンツ業界の経験のある方。
【2019年度入社のキャリア採用】
■期間
2018年9月5日〜2018年10月26日
■職種
・情報システム部門
IT、クラウド、AIなど先端技術を持つ方。IT企業在籍経験のあるエンジニア。クラウドやAI技術を使ったシステム、放送・メディア業界のシステムの構築・開発に関わった経験がある方
・投資戦略部門
コーポレートファイナンス業務、投資業務、事業開発などの実務経験がある方
・経営企画部門
経営企画や事業企画・事業管理、管理会計業務などの実務経験がある方
・営業(デジタル戦略)部門
地上波セールスへの知見があり、アドテク領域の担当経験やデータベース管理・分析や、DMP開発・運用経験がある方。デジタル×イベントの経験がある方
・報道部門
内外報道機関において、3年以上の取材経験がある方
・事業部門
映画等のプロデューサー業務の経験がある方
2.非公開求人を保有する転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。
TBSテレビは、転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性があります。TBSテレビのような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに発注することが多いです。
TBSテレビの場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、TBSテレビの求人紹介はもちろん、TBSテレビから内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1
- JACリクルートメント:ハイクラス転職実績No.1
- パソナキャリア:転職サポートの質が高い
まとめ
TBSホールディングスの平均年収は1,586万円ということがわかりました。
TBSホールディングスは中途採用を実施しておらず、入社するためにはTBSグループの主要企業で実績を上げる必要があります。
■まとめ
・TBSホールディングスの平均年収
1,568万円
・TBSホールディングスの役員の平均年収
社内取締役の役員報酬総額(17名):6億2,268万円(一人当たり約3,600万円)
監査役の役員報酬総額(2名):5,208万円(一人当たり2,604万円)
社外役員の報酬総額(8名):5,694万円(一人当たり約711万円)
・TBSグループ企業の平均年収
TBSテレビ:1,000万円(推定)
TBSラジオ:900万円(推定)
TBSスパークル:500万円(推定)
・TBSテレビに転職するために知っておくべきこと
①公開求人での採用は不定期
②非公開求人を保有する転職エージェントを利用する