タイの平均年収は、地域格差が大きいため、平均年収にバラツキがあります。
タイ国家統計局によると、タイの平均月収は、26,946バーツ(約10.5万円)です。これを年収に直すと、323,352バーツ(約125万円)になります。
つまり、地域格差を考慮すると、タイの平均年収は約125万円と考えておくと良いでしょう。
タイの平均年収
出典:タイ国家統計局のHP
タイ国家統計局のデータ(2017年度)によると、タイの地域別の平均月収は下記のとおりです。
地域 | 平均月収 |
タイ全土 | 26,946バーツ(約10.5万円) |
バンコク首都圏 | 41,897バーツ(約16万円) |
タイ中部 | 27,042バーツ(約10万円) |
タイ北部 | 19,046バーツ(約7万円) |
タイ北東部 | 20,271バーツ(約8万円) |
タイ南部 | 26,913バーツ(約10万円) |
これを単純に年収に直すと、、、
地域 | 平均月収 |
タイ全土 | 323,352バーツ(約125万円) |
バンコク首都圏 | 502,764バーツ(約195万円) |
タイ中部 | 324,504バーツ(約125万円) |
タイ北部 | 228,552バーツ(約88万円) |
タイ北東部 | 243,252バーツ(約95万円) |
タイ南部 | 322,956バーツ(約125万円) |
タイの平均年収は地域格差が大きい
タイ国家統計局のデータのとおり、地域によって格差が非常に大きいことがわかります。
例えば、
- バンコク首都圏:502,764バーツ(約195万円)
- タイ北部:228,552バーツ(約88万円)
バンコク首都圏とタイ北部の平均年収を比較すると、約100万円の格差があります。
バンコクから離れるほど農業が盛んなため、地域の所得格差が広がっているのです。
タイの職業別の平均月収
タイの職業別の平均月収についてもまとめました。
①営業・事務・経理
- 大卒初任給:15,000〜20,000バーツ(52,500円〜70,000円)
- スタッフ:18,000〜28,000バーツ(63,000円〜98,000円)
- リーダークラス:25,000〜30,000バーツ(87,500円〜105,000円)
- アシスタントマネージャー:25,000〜35,000バーツ(87,500円〜122,500円)
- マネージャー:30,000〜50,000バーツ(105,000円〜175,000円)
②エンジニア
- 大卒初任給:15,000〜25,000バーツ(52,500円〜87,500円)
- スタッフ:20,000〜30,000バーツ(70,000円〜105,000円)
- リーダークラス:25,000〜35,000バーツ(87,500円〜122,500円)
- アシスタントマネージャー:30,000〜50,000バーツ(105,000円〜175,000円)
- マネージャー:40,000〜60,000バーツ(140,000円〜210,000円)
③IT系職種
- 大卒初任給:20,000〜30,000バーツ(70,000円〜105,000円)
- スタッフ:25,000〜40,000バーツ(87,500円〜140,000円)
- リーダークラス:30,000〜45,000バーツ(105,000円〜157,500円)
- アシスタントマネージャー:30,000〜50,000バーツ(105,000円〜175,000円)
- マネージャー:50,000〜100,000バーツ(175,000円〜350,000円)
④日本語通訳
- 大卒初任給:20,000〜25,000バーツ(70,000円〜87,500円)
- スタッフ:30,000〜40,000バーツ(105,000円〜140,000円)
- リーダークラス:30,000〜50,000バーツ(105,000円〜175,000円)
- アシスタントマネージャー:50,000〜70,000バーツ(175,000円〜245,000円)
- マネージャー:50,000〜80,000バーツ(175,000円〜280,000円)
補足:ワールドサラリーズのデータ
ワールドサラリーズのデータによると、職種別の平均月収は下記のとおりです。少し古いデータなので、平均月収に開きがあります。
職種 | 平均月収 |
パイロット | 48,036バーツ |
医師 | 41,358バーツ |
エンジニア | 32,655バーツ |
歯科医 | 31,325バーツ |
会計士 | 26,562バーツ |
客室乗務員 | 23,202バーツ |
教授 | 21,067バーツ |
教師 | 16,580バーツ |
コンピュータプログラマー | 16,336バーツ |
看護師 | 15,295バーツ |
事務員 | 14,928バーツ |
郵便配達員 | 9,206バーツ |
ホテル受付 | 8,334バーツ |
バス運転手 | 7,654バーツ |
自動車整備士 | 6,530バーツ |
営業 | 6,118バーツ |
理学療法士 | 5,257バーツ |
大工 | 4,663バーツ |
出典:Thailand Average Salaries & Expenditures
タイの富裕層の年収はどれくらい?
タイでは、地域によって年収格差が大きいです。バンコクの平均年収は、約125万円ですが、ごく一部の富裕層は桁違いの収入があります。
富裕層に特化した年収データが見つからなかったため、2022年の長者番付データを参照します。
2022年の長者番付で10億ドル(約1,500億円)以上の資産を持つ富豪は、タイでは28人います。そのうちのトップ3は以下のとおりです。
- タニン・ジアラワノン氏:135億ドル(世界137位)
- ジャルーン・シリワタナパクディー氏:120億ドル(世界156位)
- サーラット・ラタナーワディー氏:118億ドル(世界161位)
タイの働き方はどんな感じ?
タイで働いたことのない人にとって、異国の働き方は想像できませんよね。
タイの働き方は日本と大きく異なるので、転職を考えている人は最低限知っておきましょう。
始業は8時くらい、終業は17時くらい
タイは、始業時間が8時または8時30分の企業が多いです。
日本よりも始業が早いので、朝食はオフィスで食べたり、一度出社してから朝食を食べに外出をする習慣があります。
朝が早い分、終業時間は17時くらいが多く、ほとんどの方が残業をせずに帰宅します。タイでは、プライベートの時間を充実させる考え方が強くあるので、ワークライフバランスが取れている企業が多いです。
残業は絶対にしない!?
タイでは、残業する人は少ないです。
17時以降は「自分の時間」という考え方の人が多いので、残業をすることはほとんどありません。
転職は当たり前!?
タイでは、転職する人が多いです。
実際に、タイの友人はすぐに転職をするため転職回数が10回を軽く超えています。
「自分に合わないから」「もっと良い会社があるはず」という理由で、転職を繰り返すようです。
これは完全に日本とは違う文化なので、驚きです。
タイは女性進出がスゴイ!?
タイでは、女性で働いている人が非常に多いです。
ある企業では、オフィスの90%以上が女性ということもザラにあります。東南アジアでは、女性の方が働き者というカルチャーが浸透しています。
タイの物価はどれくらい?
タイに10回以上は行っているので、思い出せる範囲でタイの物価を紹介します。
結論、タイの物価は結構高いです。
①生活費
家賃
家賃も地域によって大きく違います。
バンコクであれば、月5,000〜15,000バーツ(約17,500円〜52,500円)でコンドミニアム(日本で言うマンション)に住む人が多いです。
バンコクの賃貸は、家具家電付きのコンドミニアムが多いので、非常に便利です。
水道代
水道代は、月200〜400バーツ(約700円〜1,400円)くらいです。
賃貸によっては、月額500バーツのように定額制の物件もあります。
- 一人暮らし:200〜300バーツ(約700円〜1,050円)
- 家族:300バーツ以上(約1000円〜)
電気代
電気代は結構高いです。私が1ヶ月一人暮らしをしたときは、2,000バーツ(約7,000円)くらいでした。
- 一人暮らし:1,000〜3,000バーツ(約3,500円〜10,500円)
- 家族:2,000〜5,000バーツ(約7,000円〜17,500円)
通信費
通信費は、日本よりも安いです。
- 携帯代:300〜600バーツ(約1,050円〜2,100円)
- WiFi:フリーWiFiスポットが多いので契約していませんでした
②食費
食費に関しては、現地のレストランや屋台に行けば浮かすことができますが、スタバやバーガーキングと言った有名フランチャイズ店は、日本と同水準の物価です。
- 現地の屋台:50〜150バーツ(約175円〜525円)
- 水:10〜15バーツ(約35円〜52円)
- スターバックス:日本と変わらない金額
- バーガーキング:日本と変わらない金額(日本よりも高い気がする…)
③移動費
移動費に関しては、タクシーやトゥクトゥクを使えば高くなります。特に観光客には高い傾向にあります。Grab(配車サービス)を使えば、タクシーはぼったくられず安く利用できます。
- タクシー:初乗り35バーツ(約120円〜)
- 電車:BTSは15~52バーツ(約52円~182円)、MRTは16~42バーツ(約56円~147円)
- トゥクトゥク:80バーツ以上(約280円〜)
タイ転職を考えるなら転職エージェントは必須
タイ転職を考えている方は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザーが付いて、あなたの転職をサポートしてくれます。
海外の転職はわからないことが多いので、一度相談してみることをおすすめします。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1
- ビズリーチ:海外求人が多い
- JACリクルートメント:海外に拠点あり
[nlink url=”https://career-media.net/15480″]