世界最大の消費財メーカー、P&Gの平均年収は推定819万円です。この記事では、そんなP&Gの年収や働く環境について解説します。
P&Gの平均年収
P&Gの平均年収は推定819万円です。日本国民の平均年収は432万円(国税庁の民間給与実態調査)なので、比較するとP&Gの年収は約2倍。非常に高いことがわかります。
- P&G:819万円(推定)
- 平均年収:432万円
P&Gは日本で上場しておらず、正確な平均年収は公表されていません。そのため、上記の数値は2020年2月時点での口コミサイトで集計された平均年収です。(参考口コミ数が少ないため、あくまでも参考値としてご確認ください)
P&Gとは、米国に本社を置く世界最大の一般消費材メーカーです。正式名称は「プロクター・アンド・ギャンブル」。『パンパース』や『ファブリーズ』、『レノア』などの人気商品の開発・製造・販売を行っています。
特にマーケティングが強く、P&G出身のマーケターは「P&Gマフィア」と呼ばれるほど、マーケティング業界を席巻しています。
日本には1972年に複数の企業の共同出資で設立された『プロクター・アンド・ギャンブル・サンホーム株式会社』から始まり、その後、米国本社が買収。現在は米国本社の100%子会社です。
P&Gの新卒初任給
P&Gの新卒初任給は400〜500万円(推定)です。
P&Gの新卒初任給は年俸制であり、具体的な金額は一般公開していません。そのため、上記の数字は口コミサイトからの集計になります。
P&Gは成果主義の企業であり、若手でも結果を出せば昇給・昇格していきます。
基本給も高く、順調に成果を上げていけば20代でも800〜900万円近くの年収になります。中には、20代でもマネージャークラスになる人もいるため、優秀であれば若いうちから年収1,000万円を目指せます。
一方、30代を超えてくると、昇格しない限り昇給はありません。若手のうちは給料は高いものの、中堅クラスになると、成果を出して出世しない限り、給与の伸びは鈍化します。
P&Gの福利厚生
P&Gは、福利厚生や働きやすい環境作りに力を入れています。
VORKERSの働きがいのある企業ランキングでは、2014年-2017年の間、4年連続総合ランキング1位を獲得しています。その他、『女性活躍推進大賞』、『JAPAN WOMEN AWARD 2018多様性推進部門 グランプリ』など様々な賞を受賞しています。
■勤務体系
フレックスワークアワー制度、時間短縮勤務・ロケーションフリーデイ制度、コンバインドワーク
■育児支援に関する制度
母性健康管理休暇(月2日まで有給)、産前産後休暇、出産手当金、出産育児一時金、育児休業給付金 、育児休業制度(法定を超える延長制度有)、看護休暇制度(年5日まで有給)
■介護支援に関する制度
介護休業制度(法定を超える延長制度有)
■病気に対する制度
病気休暇制度、傷病見舞金、長期障害所得補償制度(万が一の際、生活を保障)、療養附加金扶助制度(医療費補助)
■資産形成サポートに関する制度
財形貯蓄、従業員持株会、提携住宅ローン制度 、自助努力型年金制度
■その他
退職金企業年金制度、慶弔休暇制度、復職一時金(3ヶ月以上の産休・育休・介護休業からの復職の際に支給)、住宅支援制度(入社時に転居が必要な際のサポート及び費用負担 *条件あり)、個人理由による休職制度、社内メンタープログラム、社員会(社員間の親睦を深める活動/スポーツクラブ等への補助)、永年勤続表彰制度
P&Gの働き方改革
P&Gは、働き方改革にも力を入れています。働き方改革を経営戦略と位置付けており、社員一人一人の生産性を高める施策を積極的に運営しています。ここでは、主な施策を3つご紹介します。
- フレックス・ワーク・アワー
- ロケーション・フリー・デー
- コンバインド・ワーク
フレックス・ワーク・アワー
フレックス・ワーク・アワーとは、勤務時間を月単位で管理する制度です。月の所定労働時間と、その日のコアタイムさえ満たせば、日ごとの始業・就業時間は自分で決められます。
会社への申請も必要なく、いつでも誰でも利用できる制度になります。
ロケーション・フリー・デー
ロケーション・フリー・デーとは、月に5日間、勤務場所を自由に選択できる制度です。(申請事由によっては10日間も取得可能)入社2年目から取得できる制度で、機密漏洩リスクの無い場所に限り、どこでも働けます。
制度実施前に研修を受けたあとは、勤務場所の報告やチェックなどはありません。月に5日間、自由に働くことができます。
コンバインド・ワーク
コンバインド・ワークとは、会社と在宅を合わせたフルタイム勤務制度です。
育児や介護などの理由があれば、1日の中で会社と自宅の両方で働くことが可能になる制度です。会社で4時間30分働くことが条件ですが、最大週5日間まで取得できます。
昼過ぎまで会社で働いてから、午後から夕方までは育児や家事をこなし、夜に自宅で仕事を再開するという、仕事の中抜けが可能になります。
P&Gに転職するためには
P&Gの転職難易度は高いです。2019年度の「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」では71位でした。2018年度では86位だったため、1年間で人気が上昇しています。
もともとレベルの高い人材を求める上に、人気も高いため、転職難易度は非常に高いです。P&Gに興味のある方は、転職エージェントなどで綿密な対策を行う必要があります。
P&Gに転職するために知っておくべきこと
P&Gに転職するために知っておくべきことは、4つあります。
- マイページでキャリア登録が可能
- ビジネスレベルの英語能力が必須
- 即戦力採用が8割以上
- 非公開求人を保有する転職エージェントを利用する
1.マイページでキャリア登録が可能
P&Gは、『採用ページ』で自身のキャリアを登録することができます。P&Gの採用ページで自身のキャリアを登録しておくと、P&Gの採用担当者があなたのキャリアを閲覧します。そして、「この人と会いたい」と採用担当者が思えば、面接へのオファーメッセージが届きます。
一般公開されている求人の中に興味のあるものや、自身の経験とマッチするものがなかった場合でも、キャリアを登録しておけば、非公開求人の打診を行ってくれる可能性もあると推定できます。したがって、P&Gに興味を持っている方は、必ずP&Gの採用ページでキャリアを登録しましょう。
2.ビジネスレベルの英語能力が必須
P&Gは常に多数の求人を募集しています。その全ての求人で、ビジネスレベルの英語力が必須です。(最低TOEIC600点以上)グローバル企業であり、社内でも日常的に英語を使用しているため、英語能力がなければ仕事はできません。
3. 即戦力採用が8割以上
P&Gの中途採用は、基本的に即戦力採用が多いです。応募する職種に関する経験やスキル、実績がなければ、採用までいたりません。
一方で、英語能力さえあれば応募可能な職種もあるため、興味のある方は、求人ページで求人内容をよくチェックする必要があります。
■募集職種
- 人事
- セールス
- 生産統括
- ファイナンス
- 研究開発
- マーケティング
4.非公開求人を保有する転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。
P&Gは、転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性があります。P&Gのような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに発注することが多いです。
P&Gの場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、P&Gの求人紹介はもちろん、P&Gから内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1
- JACリクルートメント:ハイクラス転職実績No.1
- パソナキャリア:転職サポートの質が高い
まとめ
P&Gの平均年収は推定819万円でした。
P&Gは、常に採用活動を行っています。一方で、非常に高いレベルのスキルが求められる上に、競争率も高く、転職エージェントなどで対策を練ることをおすすめします。
■まとめ
・P&Gの平均年収
819万円(推定)
・P&Gの新卒初任給
400〜500万円(推定)
・P&Gに転職するために知っておくべきこと
①マイページでキャリア登録が可能
②ビジネスレベルの英語能力が必須
③即戦力採用が8割以上
④非公開求人を保有する転職エージェントを利用する