日本を代表する家電メーカーのひとつ、シャープの平均年収は759万円です。この記事では、そんなシャープの年収を「役職別」「年齢別」「競合他社比較」で詳しく解説します。
シャープの平均年収
シャープの平均年収は759万円です。国税庁の民間給与実態統計調査によると日本国民の平均年収は432万円なので、シャープの平均年収は約1.7倍だということがわかります。
- シャープの平均年収:759万円
- 平均年収:432万円
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シャープの平均年収の推移
シャープの有価証券報告書を見ると、平均年収が年度により大きく変動していることがわかります。シャープは2012年以降経営が悪化し、経営危機を迎えていました。そのため、2016年まで平均年収は非常に低くなっています。
2016年に台湾企業の鴻海(ホンハイ)に買収されたことにより、シャープは経営危機を脱しました。その影響で、2017年度から大幅に平均年収が上がっています。
今では業績もV字回復しており、今後とも成長が見込めます。平均年収も上がっていくことが想定されます。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
2018年 | 759万円 | 44.6 | 22.7 | 12,518 |
2017年 | 753万円 | 44.6 | 22.8 | 13,261 |
2016年 | 646万円 | 43.8 | 22.1 | 13,363 |
2015年 | 633万円 | 43.4 | 20.6 | 14,544 |
2014年 | 728万円 | 43.3 | 21.4 | 17,529 |
2013年 | 600万円 | 42.5 | 20.7 | 17,617 |
出典:有価証券報告書
シャープの役職別の平均年収
シャープの役職別平均年収を表にまとめました。(下表は口コミやindeed、リクナビNEXTなどの情報を独自に集計)
役職につくことができれば、大幅に基本給が上がります。シャープは年功序列がまだ残っており、年齢が上がると共に役職につくことができます。一方、課長クラス以上は実力がないとつけません。
役職 | 平均年収 |
部長クラス | 1,200万円〜(推定) |
課長クラス | 900万円〜(推定) |
係長クラス | 800万円〜(推定) |
メンバークラス | 400万円〜600万円(推定) |
シャープの役員報酬・社長の年収
有価証券報告書によると、2018年度にシャープが社内取締役6名に支払った役員報酬の総額は3億8,600万円でした。
また、有価証券報告書では、連結報酬が1億円を超えている役員の氏名と報酬額を公表しています。シャープの場合は下記の通りです。(役職は2018年度当時のものです)
- 戴正呉氏(代表取締役会長兼社長執行役員兼中国代表):1億3,700万円
シャープの年齢別の平均年収
シャープの年齢別平均年収を表にまとめました。(下表は口コミやindeed、リクナビNEXTなどの情報を独自に集計)
シャープは年功序列がまだ残っており、年齢が上がれば給与も上がっていきます。
年齢 | 平均年収 |
50代 | 800万円以上(推定) |
40代 | 800万円以上(推定) |
30代 | 600万円〜800万円(推定) |
20代 | 400万円〜600万円(推定) |
シャープの年収は低い?【競合他社と比較】
2019年に公表された有価証券報告書をもとに、エレクトロニクス分野の企業のランキングを作成しました。シャープの平均年収は第10位です。
No. | 社名 | 平均年収 |
1 | ソニー | 1,051万円 |
2 | 富士フィルムホールディングス | 997万円 |
3 | 東芝 | 915万円 |
4 | 日立製作所 | 894万円 |
5 | リコー | 818万円 |
6 | 三菱電機 | 817万円 |
7 | NEC | 799万円 |
8 | Canon | 779万円 |
9 | パナソニック | 774万円 |
10 | SHARP | 753万円 |
競合他社と比較すると、シャープの年収は低いです。
シャープは一度経営危機に陥ったことで、平均年収が大きく下がりました。現在は鴻海(ホンハイ)に買収されたことにより回復傾向があるため、今後は平均年収も上がっていくことが予想されます。
エレクトロニクス業界は日本を代表する大企業が多く、全体的に平均年収も高いため、シャープの年収が低く感じますが、日本国民の平均年収432万円と比較すると高いです。
シャープに転職するためには
近年の経営難の影響からか、シャープは、「社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」では圏外になります。しかし、現在は業績もV字回復を果たし、採用にも力を入れています。大企業であるため、選考基準も高く、シャープに転職したい方は対策が必要です。
シャープに転職するために知っておくべきこと
シャープに転職するために知っておくべきことは、3つあります。
- 通年採用を実施
- 技術系部門に注力
- 転職エージェントを利用する
1.通年採用を実施
シャープは通年採用を実施しています。時期によって求人掲載数は変わりますが、常時数十件が掲載されています。上半期・下半期の始まりの時期には求人が増えると考えられます。
基本的に、どの職種も即戦力(若手〜中堅)・ハイクラスを対象としており、専門的な経験やスキルを求められます。
2.技術系部門に注力
シャープでは、営業系・スタッフ系部門と技術系部門の2つに分けて採用活動を行なっています。
特に技術部門に力を入れており、求人も非常に多いです。下記の分野で様々な職種が募集されています。チャンスが非常に多いため、興味のある方は積極的に応募してみることをおすすめします。
3.転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、求人紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接の日程調整、面接後の条件交渉などを担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる無料サービスです。
シャープの場合、転職難易度が非常に高いので、万全な準備が求められます。転職エージェントでは、シャープの求人紹介はもちろん、シャープから内定を貰うための面接対策を行ってもらえるため、転職エージェントを利用した方が内定確度は高まるでしょう。
また、シャープは転職エージェントに「非公開求人」を掲載している可能性が高いです。シャープのような人気企業が求人を出すと応募者が殺到しやすいため、一般には公開しない「非公開求人」を転職エージェントに掲載しています。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1
- JACリクルートメント:ハイクラス転職実績No.1
- パソナキャリア:転職サポートの質が高い
まとめ
シャープの平均年収は759万円ということがわかりました。
一時は経営危機により倒産も危ぶまれましたが、リストラや構造改革、そして鴻海(ホンハイ)の子会社になったことにより、業績はV字回復しています。
今後は成長も見込めると予想される中、シャープは大規模な通年採用も行なっているため、シャープに興味のある方は積極的に挑戦してみる価値は大きいです。
■まとめ
・シャープの平均年収
759万円
・シャープの役職別の平均年収
部長クラス:1,200万円〜(推定)
課長クラス:900万円〜(推定)
係長クラス:800万円〜(推定)
メンバークラス:400万円〜600万円(推定)
・シャープの役員報酬
社内取締役の報酬総額(対象者6名):3億8,600万円
戴正呉氏(代表取締役会長兼社長執行役員兼中国代表):1億3,700万円
・シャープの年齢別の平均年収
50代:800万円以上(推定)
40代:800万円以上(推定)
30代:600万円〜800万円(推定)
20代:400万円〜600万円(推定)
・シャープに転職するために知っておくべきこと
①通年採用を実施
②技術系部門に注力
③転職エージェントを利用する